※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

75 / 191
騎士とメイドと

 騎士の食堂は普段使っているのとは別のようだ。

 食べ物を乗せたカートを押して、今日はそっちへ行く。だって今日はアスモデウス様が伝説の騎士団長だから。

 メイド淫魔に扉を開けてもらって、僕はその食堂へ入っていく。その瞬間、騎士たちは談笑をやめ起立した。

 

「一同! 敬礼!」

 

 号令の声が……アスモデウス様だった……。

 騎士たちは、号令に合わせ頭を下げる。壮観なほどに、統制の保たれた軍隊だった。

 

「各員! 整列!」

 

 奥の席からアスモデウス様が進んでくる。通り過ぎた席からは騎士淫魔たちが出てきて、アスモデウス様の後ろ並ぶ。

 一人一人があのとんでもない剣術を扱える技量を持っていて、しかもこれだけ統制の取れた行動も取れる。驚異の軍隊だった……。

 当然、最初に食事を取りに来るのはアスモデウス様だ。

 

「21番ちゃん、配膳が終わったら隣に来てくれる?」

 

 ……というふうに配膳に来たメイドに声を掛けるのも、結構定番のようだ。

 

「騎士団長様のお誘いは断れないよ!」

 

 って、先輩メイド淫魔に言われるのだから……。

 

「そういう君は、ボク達のところへ来てくれるかい?」

 

 というように、次々と声をかけられていった。スケルデとアルプ、この二人がアスモデウス様がいない時の騎士団長だった。

 アルプが地上を主戦場とする騎士団を、スケルデが空を主戦場とする騎士団を率いている。

 

「はい、喜んで♡」

 

 なんてメイド淫魔もときめきを隠せずにいた。

 その隊列の中には、レジーナもいたのである。

 

「で、殿……」

 

 僕も一応国婿なのだ。人間だったらびっくりして当たり前だ。

 

「今は21番ちゃんですよー! 騎士様?」

 

 そう、メイドでいるうちは名前がない。僕の代わりにほかのメイドが、レジーナを止めてくれた。

 

「はぁ……分かりました……」

 

 そんな会話をしたせいで、レジーナはメイドをナンパする時間を失ってしまったようだった……。

 

――――――――――――

 

 食事が全員に行き渡ると、僕たちメイドは声をかけてくれた騎士と一緒に食事をする。

 これが午後の基礎訓練の相手らしい。

 

「メイドと騎士はこんな感じだよ!」

 

 ついでにこれも勉強だった。騎士の基礎訓練がどのように行われるのか、そしてメイドの仕事がどのようなものなのか。その職業体験を一日を通して行った。

 ついでついでで、いろいろなことが進行していく。効率もよく、仕事中の人間関係の悩みもない。

 えっちなついでに、人間関係も改善されていくように思える。元々、悪い関係を作るような性格の淫魔はどこにも見当たらないけど……。

 

「うん、大体わかったよ……」

 

 ただ、ここでできているグループはエッチするグループだ。だから、すごく恥ずかしい気持ちになってしまう。

 メイドをナンパできなかったレジーナの隣にはバビロンが座っていた。

 

「ふふっ、緊張してるのね? 大丈夫よぉ? とっても気持ちいいだけだから♡」

 

 緊張し硬直しているレジーナをバビロンがなだめていた。

 

「し、しかし……うぅ……」

 

 淫獄では騎士になろうが何をしようが女であるということを否定する必要はない。なにせ人口のほとんどを占める淫魔は女性ベースの両性具有だ。

 そうでありながら、淫獄の騎士は人間とは比べ物にならないほどの精強を誇る。それはまるで、人類の掲げる男子優生思想を否定するかのようだ。

 

「どうしたのぉ?」

 

 おっとりと、した口調でバビロンは慰め続ける。

 とりあえず、一回媚薬でも飲ませてしまったほうが人間には話が早いかも知れない。だって僕がそうだったから。

 

「色欲に染まる、大罪を犯す気がしてまして……」

 

 レジーナは、身を縮めながら言った。貴族なら余計に、宗教的権力から受ける影響が大きいはずだ。だから、信仰心もる程度強いはずだ。

 

「色欲の大罪の構成要件はねぇ、それによって誰かを傷つけることなの……。私も、シトリーも、あなたとスるのが楽しみよぉ? 断られたら傷つくわぁ……」

 

 常識が変わると、人が傷つく理由も変わる。そもそも、人を傷つけず生きていくなんて無理な話だ。

 だから傷つけたり傷つけられたり、それをケアしたりもしながら生きていく。

 

「そういえば、神様の話聞いたけど、どんな人なの?」

 

 ふと気になって、僕はアスモデウス様に聞いてみた。

 

「結構アバウトな人だよ! アバウトになったって感じだけどね……。でも、全部は私もわからない。とにかくルシくんと大喧嘩してからすごく柔らかくなったの!」

 

 知られざる神の姿、その一端をアスモデウス様は知っている。なにせアスモデウス様は神によって直接作られた太古の天使で、今は魔王だ。

 

「ルシくん?」

 

 聞いたことのない名前だった。

 

「ピュセルちゃんって居たでしょ? あの子が住んでる魔界の魔王様が、ルシフ・マキネル。ルシフェルなんて名乗ってた時期もあったよ!」

 

 そして、それはまたしても神話に出てくる名前だった。ルシフェル、明けの明星。最初の堕天使であり叛逆の大罪人。氷獄の最も深い場所、ジュデッカに幽閉されている最悪の悪魔として知られている。

 

「どんな人?」

 

 でも、アスモデウス様を見ていると、悪魔って悪いものに思えない。

 

「神様が機械から人へと変わるきっかけを作った人で、傲慢すぎて謙虚な……実は私のお兄ちゃんだよ」

 

 神様の名前はデウス・エクス・マキナ。機械仕掛けの神をを意味する。

 でも、初めて知った。アスモデウス様にも兄がいたのだ。いや、よく考えれば、シトリーはアスモデウスの妹とも言えるだろう……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。