ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
覚えてる、この森のこと。ただ、無味乾燥な日々が続く舞台。
ランクルト王国、フェラフッド領、ニアの森。ここは、冒険者としての資格を持つものなら誰でも生きられる特徴がある。
「ノクターン……。少しまってて……」
でも、今なら森の過酷な部分ときっと真っ向から対峙できる。
「ホーフ!」
ここでほんの少しだけ僕は生きよう。生きてなんていなかったように思える日々を塗り替えよう……。
背に翼を、高い所へ。木々が遮る空の上に抜けると、枝の隙間から旗が見えた。街の方角、まるで全てが順風満帆だ。
あの旗が、この森の過酷に出会ってしまった立ち向かえない人のサイン。
僕は降りて、その下にノクターンが回り込む。そのまま乗ってしまえと言わんばかりに。
「行くよ! 東だ!」
受け止めてもらって、そのまま駆け出す。全てわかっているかのように。
本当に頼もしい、冒険者にとって一番必要な馬はやっぱりバイコーンだ。
―――――――――
少し走って、僕は見つけた。木に登る、幼い冒険者。そして、それにいきり立つ猪の魔物。
戦えば強いが、木に登ってしまえば戦いにならない。よって、冒険者の試験はまず木登りから始まる。
この周囲で、人間に対する脅威になる魔物はこれだけ。
そして、好都合。僕の知らない冒険者たちだ。そもそも、Fランクにとどまるなんて僕くらいのもの。
この森は、FランクとDランクのためにあるような森。Fランクは木を登って逃げればいいし、Dランクはあの猪、マッドボアを倒せる。
「ドレイン!」
それは、僕にもできた。マッドボアは、精神干渉系魔法に極めて弱く、物理に対してはそこそこ耐性がある。それは、泥の鎧を纏う魔物だからだ。泥を毛に絡ませて乾かすだけで、彼らの鎧が出来上がっている。
「ぷぎぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
ただ、その肉は比較的味が良く食用に適しているから、この森で養殖しているようなものだ。毛皮としては旨みが少ないけど、肉がいい値段で売れる。
「あ……いや……えええええ!?」
ただ、絶対ドレインを使うべきじゃなかった。マッドボアの股間から、ドロドロとした白い液体がとめどなく流れ出てきた。
すぐに、幼い冒険者は降りてきた。
「姉ちゃんすげぇ! でっかい猪を一発だ!」
……死んでないんだけどね。それと、姉ちゃんじゃないんだけどね。
「あはは……」
いや、分かる。これは射精だ……。僕が淫獄で経験したすべての性的快楽が一瞬で叩きつけられて、マッドボアが失神しているのだ。
止まらない、いつまでたってもその射精が止まることはない。ボア系の生体をしっかり把握しておくべきだった。こんなに射精量が多いなんて……。
「んで、この白いのなんだ?」
答えられない。見るからに、未成年だ。
「えっとね、これは……失神しておもらししてるんだよ!」
嘘をついた、本当は精子だ。マッドボアが子供を作るための液体だ……。
「へーじゃあ死んでないの?」
少年は無邪気に尋ねてくる。ノクターンは呆れ顔だった。
「うん、死んでないよ……。そうだ、血抜きのやり方知ってる? 血抜きしてくれたら、お小遣いあげるよ!」
彼ら幼い冒険者にとって、魔物の解体はこれから身を助ける可能性が多い。解体技能があれば、ポーターとして役割が増える。
「いいの!?」
それを彼も、知っているようで僕の話に喜んで飛びついてきた。
……正直な話、とにかく罪悪感から逃げたかったのだ。
「うん!」
僕が答えると、少年はナイフを取り出して早速解体にかかった。
「でもくせぇ……マッドボアのしっこやばすぎだろ……」
……僕がこの匂いに慣れすぎていることに気づいた。だって、精子の匂いなんて淫獄ではよく嗅ぐ匂いだ。そのせいで、それに嫌悪感もない。
「あ、そうだよね! ぼ、僕がやろうか?」
普通の子だったら、嫌がると思ってかわろうとする。少年は、僕より少し背が低いくらいだ。
本来、Fランクは未成年ばかり。僕はそのくらい戦闘能力がなかった。
「なんで!? 俺やるって!」
少年が仕事を放棄することはなかった。
「……そっか」
結局罪悪感から、僕は逃れられない。
突然、パキンと音が聞こえた。少年のナイフが折れてしまったのだ。
「あ……」
少年は寂しそうな顔をした。
「ごめん、壊れちゃったか。これ、あげるよ!」
念のため持ってきていた、僕が淫獄へ行く前から愛用していた剣。それを少年に上げてしまうことにした。
お金は少し多めにあげよう。少年はナイフも直さなきゃいけない。
「ありがと! ねーちゃん」
にーちゃんなんだけどね……。
僕の剣はなんとかボアを切り裂いてくれた。上から体重をかけて押し込んでやっと、喉元の一番泥の薄いところに刃が立つ。本当に厄介な相手だ……。
「おっ! あった!」
少年は首の管を見つけそれを切断した。まだ生きてるから、勢いよく鮮血がほとばしる。
当のマッドボアは僕が淫獄で経験した快楽のせいでそれどころじゃない。いっぱいえっちしといてよかったかもしれない……。
「あとは放っておけばだね! 水筒持ってる?」
少年が持っていなかったら、説教だ。でもちゃんと少年は持っていた。
「うん! これ!」
僕は少年の水筒を受け取ると、そこに魔法で水を入れる。
「水よ!」
マッドボアと半日以上木の上でにらみ合いなんてFランクじゃザラだ。
「ねーちゃんすげぇ! 魔術師じゃん!」
にーちゃんなんだけどね……。
「君も偉いよ。ちゃんと水筒を持ってきてる。ところで、名前は?」
できれば、後で別れたいな。僕を知ってる冒険者と会う前に。
「俺? マックス!」
少年の名前は、最高を意味する由来のものだった。
「いい名前だね。ところで、僕はアレン。ねーちゃんじゃなくて、にーちゃんなんだ」
苦笑い必至だ。ずっと、女の子だと思われていたから。
「ええええ!?」
マックスの驚愕が森にこだまするのだった……。