※この作品はR-18です。

ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで―   作:暁深夜

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未だ続く伝説

 僕が討伐したマッドボアは討伐が完全剥製という最高で評価され、個体としては並程度だった。

 この街の食料の必需品で、この国の特産品の材料でもある。だから、いつも価格が同じだ。この査定だと、2枚おまけ程度だろう。

 

「はい、こちら報酬銀貨7枚になります」

 

 ただ、ギルド内。ここには僕を知っている冒険者も多い。本当に厄介だ。

 

「ありがとうございます」

 

 受付も男、職業として成立したもので女性がなれるのなんて冒険者くらいだ。あとは裏でこっそり、職人作業をするくらい。

 受付で金銭を受け取ると、早速絡まれた。

 

「おいアレン! 実入りがいいじゃねぇか!」

 

 あぁ、面倒くさい。人を人として扱えない人が多すぎる。でも、人間界には布がある。淫獄がそれを手に入れられるまでの辛抱だ……。

 そうだ、そもそも彼らと手切れをしてしまえばいい。戦闘能力もコウモリのように生きる必要が無いところまで来た。

 

「はい。ですので、こちらを……。僕の取り分です。これで、手切れとしていただけると……」

 

 とは言っても、彼らにはお世話になった。慰安目的で僕が連れて行かれそうになるとき、彼らのように僕を奴隷として売りたい冒険者の存在に助けられた。商品価値が落ちてしまうと思って、勝手に行動してくれるから。

 だから、銀貨二枚、自分のお金で行動することを考えたときに差し出せる最大限を差し出した。

 

「足りるわけねぇだろ! お前が奴隷商に身を差し出して幾らになると思ってやがる!?」

 

 一応、義理を通すつもりなんだけどなぁ……。でも、少なくとも銀貨二枚よりは高いと思う。

 

「僕は奴隷にはなりません。そうしなくても生きていけます」

 

 これまではポーターの仕事で生きてきた。ただ、それもできなくなったときには奴隷になるしか生きる道はなかった。

 

 奴隷は最後のライフラインだ。奴隷を選ぶか、死を選ぶか。自殺は宗教上最大の罪で、奴隷になってでも生きねばならない。行き倒れを奴隷屋に売れば、それは善行として処理される。

 彼らは待っていたのだ。僕が奴隷になることを承諾する、あるいは飢えて行き倒れることを……。

 

「全部よこせや!」

 

 なんとも乱暴で、なんとも身勝手だ……。いっそ無力化してしまおうか……。

 そんなところに、ローブをまとった別の冒険者がやってきた。

 

「そこまでにしなさい……」

 

 その声は高く、凛とした響きを持っていた。

 

「女がしゃしゃり出るんじゃ……」

 

 おそらくローブの冒険者は女性だ。

 

「自殺は罪でしょう?」

 

 そんな彼女が杖を突き出してローブのフードを取り払った。

 ……Sランク冒険者じゃないか。

 

「おま……くそっ!」

 

 それまで僕に絡んでいた、下品な男性冒険者たちはローブの下の彼女の顔を見てすぐに引き下がったのだった。

 なにせ、Sランク冒険者とは人間の例外。人という存在を逸脱した力だ。

 

「はぁ……この国の冒険者は下品ですね……。あなたは、違うみたいですが……」

 

 彼女を知らずに冒険者は行えない。いや、正確には彼女たちだ。

 松明持ち、それが彼女たちの一団の名前だ。

 

「あの……助かりました」

 

 正直彼らにドレインをぶつけるのは気が進まなかった。

 

「その魔力を持っていながら何をしているんです? 私が助けたのは、彼らです」

 

 そういえば僕は今、初めて出会った時のアスモデウス様を凌駕する魔力を持っていた。今のアスモデウス様はきっとそれも凌駕すると思うけど。

 

「あはは……そうでしたか……」

 

 よくよく考えれば、僕は化物だった。魔王や悪魔たちから魔法を直接教わっていて、力も分け与えられている。それも全力で。

 

「……あなたは、このような紋章をこ存じのはず」

 

 その人は、袖をめくり肩を僕に見せた。それは小淫紋に似ていた。でも、色も形も何もかもが違う。

 それにしても、彼女が声をかけてくれるなんて想像もつかなかった。松明持ちのアルトリア、賢者マーリンの直系の子孫だ……。

 そして、僕の憶測は正しかった。

 

「あなたは、天使と出会ったことがあるんですか?」

 

 もう1500年ほどの大昔の人物。そんなマーリンを、僕は天使に魔法を教わった可能性を考えていた。だって、もうひとりの賢者ソロモンが悪魔に魔法を教わったように思えたのだから……。

 

「私は、友人にマキネルの名を持つ方が居ます……」

 

 マキネル。それはアスモデウス様と同じだ。あぁ、彼女になら見せていいかもしれない。

 僕も袖をめくり、彼女に肩を見せた。

 

「……僕もです」

 

 宝石の腕輪のような小淫紋を彼女に見せた。

 

「やはり……その魔力に納得がいきました。そして、ここに来るよう言われた意味も……。場所を変えましょう。松明持ちがあなたを待っています」

 

 松明持ち、そのパーティー名の歴史はとても古い。その創設者は、名をアーサーと言う。賢者マーリンのために松明を掲げていたと詩篇に綴られる。

 それがやがて、マーリンから魔法を剣を教わり、マーリンの死後アーサーが起こした一団が現在の松明持ちだ。そして、それは冒険者ギルド創設の歴史にも関わる現存する伝説だ。

 

「はい!」

 

 誰が予想できるだろう。万年Fランクで居た冒険者が、伝説に声をかけられるだなんて。でも、それも麻痺していた。だって、僕は神話の世界にいたのだから……。

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