ふたなり淫獄女王の幸せメス奴隷な婿―冴えない男の娘冒険者の僕が貞操観念狂ってる淫獄でふたなり淫魔女王のメス堕ち快楽調教に屈して実質王妃な国婿になるまで― 作:暁深夜
それからしばらくして、僕は転職した……。
淫獄国婿候から、狂戦士へと……。
「あはははははは! 出来る! なんでも出来る!」
肉体が思ったとおりに動く。頭の中にだけあったこの軽い体を最大限活かす戦闘術、それを現実に引っ張り出してこられたのだ。
「殿下! 出来ぬ、出来ぬとおっしゃったのはどの口でございますか!?」
そんな全力僕の全力を相手してくれるのは、騎士団長アルプだ。
そう、淫魔たちのような戦いを僕が、できちゃったのである。魔法のセンスはこの淫獄に来てからも十分に鍛えた。魔力は、とてつもない量を保持している。でも、はっきりわかる。技術が足りない。
魔法も使い、全力で挑んでいる。炎の魔弾と共に突っ込んだりもしているのに、アルプはそれを上手くいなすのだ。僕がそのいなしにさらなる対応ができるような絶妙な加減で。
「アルプさんも! すごい、強いじゃないですか!」
僕の周りには幸運に、いつだって僕より強い相手ばかりだ。
「殿下! 右から!」
レジーナと二人がかりでこれだ。
有り余る圧倒的な魔力から生み出される異次元の膂力。魔力自体の触覚を得ることによって研ぎ澄まされた魔法のセンス。それを、全力でぶつけてもなお打倒できない淫獄の騎士団長。彼女は、涼しい顔で僕たちをあしらい鍛えていた。
「左から!」
レジーナが右から、僕が左から。示し合わせて、魔弾とともに突っ込む。
「これは少し……」
全方位からの攻撃だったはずだ。レジーナの剣は間違いなく鋭かったはずだ。僕の魔法は間違いなく、逃げ場を潰したはずだ。
「焦りました……」
しかしどうだろう。
「ぐっ!?」
「え!?」
僕は止められ、レジーナは引き倒された。
いつだって、決着をつけようと思えばアルプはつけられたのだ。それも、僕たちに怪我をさせないように気を使いながら。
「これでは訓練になりません。ここからは一対一で、参りましょう。殿下は空翼騎士団向きですね」
それも、絶妙ないなし加減で、僕たちの技術が成長するようにいなし続けたのだ。アルプが手を上げると、そこにスケルデが降りてくる。
あまりに高い、この淫獄の力の頂点。その二番手か、三番手か。なんにせよ、まだ足元にも及ばないのは確実だ。人間で言うSランク冒険者ですら、淫獄に来たなら戦闘能力の下限に近いのかもしれない。
「アルプ、君も育ての腕を上げたね。昔より、ボクを呼ぶのが早い……」
淫獄のもう一つの騎士団の長が剣を抜く。遠距離、中距離、近距離と全てをこなす空の騎士団、空翼騎士団。その長の戦闘能力はまだよく知らなかった。
「殿下ご安心を。スケルデは、私と互角です。今は、スケルデの勝ち越しですが……」
ただ、アルプの話によると、実力は完全に拮抗しているように見える。
「ボクが負け越すこともありますよ! だから安心して、背中をあずけられるわけです」
とスケルデは少し笑った。まさに戦友だと思う。
「心配してませんよ? どうせ、僕の全力くらいは受け止めてくれますし!」
二人がかりで、手も足も出ず教導された立場で何を心配しようというものだ。淫獄の騎士は本当に強すぎる……。
「ほ……本当に……。強い……、ですから」
レジーナが何をしていたかと思えば息を整えていたようだ。でも今も息は絶え絶え、きっとさっきまではしゃべれる状態ですらなかったのだろう。
「レジーナ、淫紋の成長が足りないな……。午後は、覚悟するように……」
しかし、彼女が過酷な午後の訓練を課されることは決定してしまった。
「ひっ!?」
レジーナが少しかわいそうな気もしたけど、背中を見るとその気持ちも失せた。淫紋が光っていたのだ……。
レジーナは結構僕側だ……。意外とマゾヒストなのだ。そもそも、淫魔が相手が本当に嫌がることをするわけがない。
「安心していいよ。壊れる寸前で舵を取ってあげるからね」
しかも、どうにもふたりがかりで訓練させられているように見える。午後を目一杯使って、二人の騎士団長からの快楽責めを受けているようなのだ。
「レジーナさん。スケルデ団長を借りますね♡」
その代わり、午後はたっぷり楽しんでください。そんな含意を持たせてみた。
「殿下ぁ……」
効果は絶大、レジーナは顔を真っ赤にしていた。
「殿下は言葉責めのなんたるかまでご理解なさるのですね!」
本来はアスモデウス様の側がやるようなこと。でも、たまには楽しい。
スケルデは僕のそれをニヤニヤとしながら評した。
「もう! さぁ、お手合せ願います!」
露骨に話題をずらして。僕は構える。
「空でやりましょう! 殿下は今しばらく、ボクの雛鳥です!」
本当に、スケルデは歯の浮くような表現を涼しい顔でする。
「さしずめ、ママですか?」
今日は反撃してみた。
「殿下、煽り上手もほどほどに……」
しかし、スケルデは飄々とそれを躱してしまう。
そんな会話をしながら、僕たちは戦場を空に移していた。
「くぅ……。それで、空ではどんな風に戦えばいいですか?」
レジーナとは違ってスケルデは完全にタチ、抱く側の人だ。顔を赤らめるレジーナのようなかわいい反応は期待できなかった。
「では、お教え致しましょう」
まるでダンスの誘いのような態度でスケルデは、僕に空での戦い方を教え始めた。