※この作品はR-18です。

王の反逆!   作:ボルメテウスさん

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ドーフに訪れる合鴨

「そう言えば、今から、向かっている食の国って、どういう国なの?」

 

僕達は、次の国へと向かう途中、気になった事もあり、そのままヤンマへと尋ねた。

 

「これから向かうのは、ドーフは、ほとんどの国に食料を賄っているからな」

「ほとんどって、それって、本当なの!」

 

ヤンマからの言葉に、僕は驚きを隠せなかった。

 

「特に帝都の場合は、それがさらに大きいわよ。なんだって、国民の貧困を防ぐ為に、そのほとんどがドーフが行っているから。

その理由は、分かるわよね」

「・・・あぁ」

 

この帝都の周辺には、危険種が多くいる。

その危険種の影響もあり、農作物を育てるのは難しい。

 

「だからこそ、ドーフは、帝都とは、ある意味停戦状態になっているからって」

 

そう、ヤンマが言っている間にも、僕は、近くに子供が来ていた事に気づく。

 

「どうしたんだい?迷子なの?」

「うぅん、仕事の帰りなの、お兄ちゃんは?」

「僕達は、これから、ドーフへと向かう途中なんだ」

「何をやっているんだ、お前は」

 

そう、ヤンマは呆れながら、近づく。

すると、子供が懐から何かを取り出す。

僕は、それを見て、受け取る。

 

「おい、何を渡されたんだ」

「大根だよ」

 

そう、僕は、受け取った大根を見せる。

 

「ふむ、泥も被っている、虫に食われているな」

 

僕は、そのまま大根を見た、素直な感想を言う。

それに対して子供は、動揺した様子だった。

 

「だからこそ!」

 

そのまま、僕は、勢い良く食べる。

 

「旨い!虫も夢中にさせる旨さ!取れたての旨さ!この甘み!清々しさ!!」

「大根如きで、そこまで言うか?」

「結構、大袈裟ね」

 

そのまま、ヤンマ達は、呆れたように言う。

そうしていると。

 

「本当ですか!いやぁ、私達の国の大根は、結構自信があるんですよ!」

 

突然の声に、僕達は、すぐに後ろを振り向く。

そこには、屋台を引いている少女がいた。

 

「君は?」

「私ですか、私は飛鳥です!実は、この先のドーフに戻る途中ですが、良かったら、一緒にどうですか?」

「案内してくれるの!!」

「えぇ、勿論!」

 

まさかの案内に、僕は驚きを隠せない。

その最中で、C.C.さんは何やら見つめている。

 

「C.C.さん?」

「いいや、なんでもない」

 

何か言いたそうな雰囲気であったが、そのまま話は終わった。

疑問に思いながらも、僕達は、そのままドーフへと向かう。

その最中、僕達がいないドーフでは、ある会話が行われていた。

 

「・・・なるほど、実に美味しいと言っていたんですか、なるほどなるほど、それはそれは」

 

ドーフにある部屋の一室。

その、報告を受けた男は笑みを浮かべていた。

 

「おい、カグラギはいるか!」

「・・・これはこれは、ノウケン様ではないですか」

 

それと共に、部屋に入ってきたノウケンが入って来た事に対して、男、カグラギは、笑みを浮かべながら、招く。

 

「この私に一体、何か用でしょうか?」

「お前も既に知っているだろ、王の剣を持つ奴が、各国で目撃されているのを」

「えぇ、勿論、噂程度ではございますが」

「分かっているとは思うが、この国に入ってきたら、すぐに俺に報告しろ、良いな!」

「えぇ、えぇ、それは勿論ですとも」

 

そう、カグラギは頷く。

 

「それにしても、不思議な話ですなぁ、帝都の象徴と言える王の剣を使うとは、その不届き者は一体、何者なんでしょうなぁ」

「王を自称する愚か者だ。とにかく、この国を攻められ、滅ぼされたくなければ、分かっているな」

「勿論、分かっております」

 

カグラギは、そのまま頭を下げる。

 

「所で、宜しかったら、我が国のおにぎりはいかがでしょうか?国民が作った美味しいお米ですよ」

 

そのまま、カグラギが合図をすると共に、子供が1人、おにぎりをノウケンの前に持ってくる。

それに対して。

 

「ふんっ」「っ」

 

ノウケンは、その懐にある剣を振り上げる。

瞬時に、カグラギは、そのまま子供を抱えて、下げる。

 

「こんな下民が口にする物など、要らぬは、まったく」

「これはこれは、失礼しました」

 

そう、カグラギは、そのまま頭を下げる。

同時にノウケンは、地面に落ちたおにぎりをわざと踏み、そのまま出て行く。

 

「カグラギ様、ごめんなさい」

「いえいえ、むしろ、こちらが迷惑をかけてしまいました」

 

落ち込む子供に対して、カグラギは笑みを浮かべながら、そのままおにぎりを拾う。

ノウケンによって、踏まれてしまったおにぎりだが、カグラギは、そのまま一口で、平らげる。

 

「ふむ、少し、嫌な味がしますが、やはり旨い!」

 

そうカグラギは頷く。

すると、その背後から、1人の黒子が現れる。

 

「カグラギ殿、例のお方が、ドーフに来られました」

「なるほど、ならば、歓迎しなければ、すぐに知らせを」

 

それと共に、カグラギもまた、準備を始める。

 

「さて、我が国に訪れる合鴨様には、ぜひ、お仕事をして貰いましょうか」

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