「これが、王の戦いなのか」
チョウリは、そう言いながら、眼前の戦いを見ていた。
三獣士。
彼の耳にも、その名は聞いた事はある。
エスデスの腹心の部下であり、エスデスとともに40万人の異民族を生き埋めにした。
高い実力を持つ事でも有名であり、その戦いを見れば、おそらくは娘であるスピアを含め、護衛は殺されていた。
だが。
「おいおいっ、どういう馬鹿力をしているんだよっ王様はよぉ!!」
そう言いながら、ダイダラは思わず叫ぶ。
彼は自身の持つベルヴァークを両手に持ち、カグラギと真正面に戦っている。
だが、ダイダラの方が押されており、カグラギはそのまま押していた。
「民を守る為に鍛えたこの力、自分の事しか考えない貴殿と比べるまでもありません!!」
そのままダイダラを、カグラギは簡単に押し返した。
「ぐっ」
瞬時に、ベルヴァークを分離させ、そのままカグラギに向かって投げる。
かなりの質量を持つベルヴァークを、そのまま受ければ確実な死が待ち受けている。
だが、カグラギは、そのまま真っ直ぐと進む。
「単調な攻撃、当てやすいな」
そんなカグラギの横を通り過ぎたのは紫色の矢。
それは、カグラギの後ろにいたリタが構えていた弓矢から放たれた攻撃だった。
正確に、ベルヴァークの勢いを殺し、そのまま地面へと落とす。
「なにっ」
「しばらく、眠っておりなさい!!」
「がはぁ!」
そのまま、カグラギは八卦を思わせる手で、ダイダラの腹部に攻撃をする。
そのダメージは強く、ダイダラはそのまま気絶をしてしまう。
「っ」
そんな戦いの横でも、ニャウも困惑をしていた。
真正面から戦うのが難しい彼は、スクリームから奏でる音声で接近してきたヤンマとヒメノに対して演奏を聴かせた。
効果は早く、至近距離ならば、尚更、倒れるはずの音。
だが、2人にはまるで効かない。
「なんでだって、顔をしているな。悪いがな、そういう音響兵器に対しては、こっちはノイズキャンセラーを開発して対抗しているんだよぉ」
「その程度の音、聞く価値もないわ」
一方は、技術の力で。
一方は、財力の力で。
互いの通常ではあり得ない方法でニャウの演奏を無視し、攻撃を仕掛ける。
手持ちにある武器では対抗出来ないと判断するも、ニャウの逃げ道をヤンマが防ぐ。
「ぐっ」「ここで散りなさい!」
同時に、ヒメノは目に見えない斬撃で、次々とニャウを斬り裂いていく。
致命傷にはならず、そのまま獲物を仕留めるカマキリのようにニャウをトドメを刺す。
「2人をここまでっ」「こんな所で、油断している場合か!!」
その光景を見ていたリヴァもまた、驚きを隠せなかった。
彼自身の帝具である ブラックマリンの効果は、この雪の地では薄い。
だが、僅かにでも水分のある雪を水に変えて操る事も出来る。
本来ならば、戦いの経験においても、ギラはリヴァに勝つ事は出来ないはずだった。
「なのにっ、どうしてっ」
「そんなの決まっているだろうが。貴様には足りない物を、俺様は持っているからだ!」
同時に襲い掛かるブラックマリンによって放たれた水の龍を、ギラは王の剣で薙ぎ払う。
「足りない物だとっ」
「貴様は、戦う理由を他人に依存している!他人に責任をなすりつけている!そのような理由でしか戦えない者に、俺様は負けぬ!」
それと共に、ギラはそのまま手に持った王の剣を構える。
「恐怖しろ!そして、慄け!」
それと共に、王の剣のレバーを操作し、そのまま王の剣に力が集う。
「 一切の情け容赦無く、一木一草尽く!」
赤い光が灯った王の剣を使い、迫り来るリヴァの水の龍を切り倒していく。
「貴様を討ち滅ぼす者の名は、ギラ! 邪悪の王となる男!」
それと共にギラは、その腹部に向けて、強烈な一撃を与える。
「がはぁっ!」
その威力は凄まじく、瞬く間に意識を消す。
「これがっ王の」
「あぁ、王の力だっ」
その戦いは、王達が圧倒的に有利であった。
数でも、確かに彼らの方が有利であった。
だが、仮に彼らが1人だけでも、おそらくは勝てただろう。
それ程に圧倒的な戦いであった。
「チョウリ、しばらくの間、戻っておけ。ブドーが戻ってきた時に、共に戻れ。
そうすれば、大臣も手を出せないだろう」
「ギラ様は、一体どこに」
「決まっている」
それと共にギラは真っ直ぐとある場所を見つめる。
「直接、弟と話に行く」「っ」
それは、その場にいた全員が、驚愕を隠せなかった。
生存アンケート ボルスは
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