その日、帝都は大きな騒ぎが起きていた。
「なぁ、邪悪の王がこの帝都に来るというのは、本当なのか?」
「けど、どうやって、来るんだ?」
少し前から噂になっている事だった。
邪悪の王と自称し、その正体が未だに謎に包まれているとされているギラが、この国に来る。
その噂が本当が嘘なのか。
「アカメが言っていた例の奴、どうやって来るつもりだ」
その日、帝都を偵察に来ていたレオーネは、そう言いながら、帝都にある建物の上空から見渡す。
噂の出所がどこか分からないが、それでも、反乱軍としても、ギラをここでは死なせない。
その為に、見つめる。
「それにしても、噂では正面から堂々と来るって言ったけど、どこに」
そう、レオーネは呟きと共に、全身の毛が逆立つ。
それは、レオーネの帝具ライオネルである直感だからこそ、感じられた感覚。
「一体、何がっ」
その言葉と共に、外を見る。
「これは10体の危険種かっ、しかもここまで、届くって」
そう言っている間にも、それはこちらに迫ってきたのは、10体の危険種。
だが、その身体は機械で出来ており、普通の危険種ではなかった。
「なんだっあいつらは」
その疑問に思っていると、帝都の上空にいた危険種が、それに反応して、襲い掛かる。
それに対して、驚きを隠せない間にも、その10体の危険種を見つめていると。
「降臨せよ!キングオージャー!」
「声?それも人の声、というよりも、さっきの名前って」
それに驚いている間にも、危険種達はその姿を変えていた。
赤いクワガタを思わせる危険種を中心に、その姿を徐々に変えていく。
『シュゴーッド!KING! KING! KING-OHGER!』
「なんだよ、あれは」
それは、常識では考えられない光景だった。
10体の危険種が、1体の危険種に。
「あれって、まさかっ、キングオージャーなのか」
帝都の発展に大きく関わったとされる伝説の存在。
帝都でも、昔話として有名な存在であるそれが、まさしく空にいる。
同時に、危険種達は、そのまま襲い掛かる。
それに対して、キングオージャーは、そのまま真っすぐと城に向かって行く。
その速度は凄まじく、危険種は、追うのに必死だった。
時には、キングオージャーの動きを止めようと攻撃を仕掛ける。
だが。
「きゃぁ!」
町に被害が出そうになった。
だが、キングオージャーは、その身体にある武装で危険種の攻撃を切り裂き、さらには住民の被害が出そうになった時には、その場で留まり、攻撃を止める。
それらの行動をしながらも、その目的地は、確かに城へとたどり着く。
城へとたどり着くと共に、危険種は、攻撃を行えない。
だが、それと共にキングオージャーから出てきたのは、一人の赤い男。
「さて、話に来たぞ、弟!!」
それこそが、帝都でまさしく、話題を呼んでいた男、ギラであった。
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