ギラの悪行により、本来死亡するはずのキャラが生存しています。
その日、帝都で行われたギラによる帝都を滅ぼす宣言。
それは、ある意味、帝都の歴史的な瞬間でもあり、帝都でも様々な動きが見えた。
「このままじゃ、あの邪悪の王によって、帝都は滅ぼされてしまう」
「なんとしてでも、あのギラを殺さなければ」
帝都の中心にいる貴族を中心に、ギラを殺す方針で話が進んでいた。
その中心にいたのは。
「これ以上、あの兄と名乗る極悪人に、好きにさせてはいけない!」
未だに幼い皇帝であった。
これまで、彼の周囲には確かに敵はいた。
だが、それは帝都に比べたら、小さい敵でしかなく、明確に帝都を滅ぼす可能性はなかった。
しかし、ギラの持つキングオージャーは、かつて帝都を繁栄させた確かな実績があり、その力は嘘偽りがなかった事を確かに見せつけられた。
だからこそ、皇帝は、ギラの脅威を確かに感じていた。
「このまま、良かったのだろうか」
そんな騒ぎの最中、ショウイは手を強く握り締めていた。
帝都で、ギラでの事件を起こした事件により、彼の裁判は延期された。
それは、同時にチョウリの介入によって、彼は無罪を証明された。
それでも、ショウイの言葉は、皇帝に届く事はなかった。
「今は、待つしかない。皇帝は、未だに大臣を信じている。それを崩すのは簡単ではない」
「ですが、どうすれば」
そう、密談をする最中、チョウリは既にある程度の考えを持っていた。
「皇帝に、この国の今の姿を見せる」
「だが、どうすれば」
「・・・ギラ様が、それを作ってくれる」
「ギラ様が」
それと共に、頷く。
「あのお方は、これからおそらく多くの騒動を起こす。
それと同時に、皇帝自ら、動かなければならないように儂の方でもなんとかする。
そこで、今の帝都の真実を見て貰う」
「そんな事が可能なのですか」
「可能か不可能ではない。
儂らもまた、ギラ様と同様に、命懸けでやる必要がある」
その言葉には、確かな熱意があった。
同時に部屋に入ってきたのは、ブドーだった。
「その為に、我々はその身を悪にする事も戸惑ってはいけない。今、この国における正義に対してな」
「・・・ギラ様は、このまま王位は継いでくれないのでしょうか」
「それは、分かりません。ギラ殿のこれからは」
その言葉に、確かに会議は冷えていた。
そして、そんな会議を行う帝都から遠く、暗殺組織であるナイトレイドでは、ギラの事で話題になっていた。
「それで、その、ギラはどうするんだ」
その言葉を聞いたのは、ナイトレイドの新人であるタツミであった。
ナイトレイドでも入ったばかりであり、現状の状況に関して、どうするべきか周囲に確認してしまう。
「今後に関して、ギラに関しては暗殺はないだろう」
「そうか、良かった」
その言葉と共にアカメは安堵の声を出した。
「おやおやぁ、アカメは何か気になっているのか?」
「あぁ、私にとっては、恩人だから」
「恩人?」
その言葉に首を傾げる。
「ギラがいたあの村は、私の生まれ故郷でもあったんだ」
「えっ」
それには、さすがにその場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「本当になのか?」
「といっても、ギラがいたから、思い出したんだ」
「そうなのか」
それと共に、ある程度、アカメの過去を知っているナイトレイドの面々は、少しだけ重かった。
「過ごせたのは、本当に僅かだったけどな、それでも」
それには、今のアカメを確かに作った想い出があったのだろう。
「とにかく、現状、彼は暗殺対象ではない。そして、彼の影響なのか、反乱軍に入る者達も多くなっている」
「それはまぁ、帝都に対して不満を持つ奴らが、ある意味、希望を持てる存在が出たからな」
「反乱軍にとっても、明確な象徴はいなかったからな、その影響だろ」
「なんというか、その人を利用しているようで、嫌だな」
その事に対して、タツミは少し悩んだ。
そう、ギラの事を話しながら、思う。
そして、彼の事を思い出した人物もまた、空を見ていた。
「まさか、こうしてまた会えるとはね、ギラお兄ちゃん」
それは、アカメと、どこか似た容姿をした少女もまた、同じ想い出に黄昏れていた。
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