C.C.さんとの行為から翌日。
初めての行為という事で、あまりにも刺激が強すぎた。
だが、そんな僕を余所に、C.C.さんは、準備をしていた。
「あれ、C.C.さん、何の準備を」
「決まっているだろ、旅だ、お前も準備をしろ」
「旅にですか」
それを聞くと、僕は少しだけ戸惑ってしまう。
「えっ、今日から、いきなりですか!」
「当たり前だ、むしろ、すぐにでも出発しなければ、危険だぞ」
「危険って、どういう事ですか?」
僕は思わず、首を傾げる。
「お前が、今、持っている王の剣は、この国の支配者のみしか持つ事が出来ない剣だ。国の民の多くはその事を知らないが、貴族や、その息に掛かった奴らにとっては、まさしく邪魔な存在だ」
「けど、確か、今は別の皇帝がいたはずだよね」
「あれは、操り人形だ。でなければ、私が目覚める事はない」
そう、C.C.さんは、何事もないように言う。
「結局、C.C.さんって、何者なんですか?」
僕は、少しだけ気になって、尋ねると。
「言っただろ、魔女だって」
そう、笑みを浮かべる。
それと同時だった。
外の方で、何か聞こえる。
「あれは」
「既にが来ていた」
そう、C.C.さんは舌打ちをする。
「あれは、村の皆がっ」
「おい、どこにいる?ここにいるはずだ、探せ!」
「しかし、ノウケン様、そんなすぐには」
そう、帝国の兵士だと思われる人が言う直前に、その人を殴り飛ばした。
「良いから、探せ!王の剣を見つければ、出世出来るはずだ。
幸い、まだブドーの奴には聞かれていないのならば、これがチャンスだ」
そう、呟いた声が聞こえる。
それに対して、俺は目を見開いた。
「・・・C.C.さん、今の帝都では、あんな奴がいるのか」
「あぁ、そうだな、この帝都では、本当に腐る程にいる。このままでは、いずれあんな奴らで溢れかえるだろうな」
「・・・それが、今の帝都の正義なのか」
それに対して、俺は怒りを隠せなかった。
「そういう事になるな」
C.C.さんは、そう言った。
「そうか」
俺はようやく分かった。
この村の領主だけじゃない。今は、この帝都が、多くがこんな状況だ。
ならば。
「まったく、おい」
「はい、なんでしょうか」
「王の剣の使い方、少し教えてやる」
その言葉と共に、C.C.さんは、そこから僅かだが、王の剣の使い方を、教えてくれた。
驚きは多少あったが。
「本当に良いのか?」
「何がだ?」
「こういうの、隠れてやりたかったんじゃないのか」
「まぁな、だが、どちらにしても、止まる気はないだろ」
その一言に対して、僕は、そのまま頷く。
それと共に、僕はそのまま、家のドアを開く。
「アッハハハハッハッハッ!!」
「っ」
その時、僕の、俺様から放たれた笑い声に、その場にいた全員が、こちらに目を向ける。
「下らん!つまらん!気に食わん!全くもって、無様な奴だな!!」
「っその剣はっ」
俺様の姿を見た瞬間、奴らはこちらを睨む。
「王の剣っ!」
「このような手でしか、上を目指せない貴様などに、この俺様を止められると思っているのか!人質?俺様には無駄な事を言うなぁ!」
「貴様が下手人かっ、その王の剣をっ」
「下手人?その程度で語るではない!」
そのまま、王の剣にあるレバーを操作していく。
「俺様はギラ!!一目一掃!この帝都を、滅ぼす!邪悪の王!!」
『クワガタ!』「王鎧武装!」『You are the KING, You are the You are the KING!クワガタオージャー!』
それと同時だった。
俺様の姿は変わる。
クワゴンを模した光が、そのまま、俺様を包み込む。
それによって、俺様は、姿を変える。
「怯むな!所詮、ただの村人!簡単に捕らえられるはずだ!」
「無駄だ!」
同時に、襲い掛かる。
だが、俺様は、こちらに向かって、襲い掛かる。
しかし、どういう訳か、全員が、まるで遅い。
「遅すぎるわぁ!!」
迫る剣、銃弾、それら全てを一切、容赦なく斬り裂いていく。
「ぐっ、だがぁ!!」
そう、将軍だと言われた奴が、こちらに迫る。
だが、その動きはやはり遅く、そして、受け止めても、簡単に止めれる。
「雑魚が、引っ込んでろ!!」
「がはぁ!!」
俺はそのまま、奴を蹴り飛ばした。
「恐怖しろ!そして、恐れおののけ!いずれ、この帝都を滅ぼす邪悪の王の名を!その名もギラを!!」
それと同時に、クワゴンが俺様とC.C.を連れて、この場から去って行った。
その間、将軍はこちらを睨み続けた。
クワゴンは、そのまま俺様達を、少し遠くの場所へと運んでくれた。
「・・・はぁ、疲れたぁ」
僕はそのまま、演技を止めて、そのまま倒れ込む。
「C.C.さん、さっき、なんだか、周りがゆっくりだったんですけど」
「王の剣は、キングオージャーを構成するシュゴッド達の力を受け止める事が出来る。つまりは、お前はあの時は、ゴットクワガタと同じ力を得ていた」
「そっか、クワゴンが力を貸してくれたのか」
それは、それで納得だ。
「けど、クワゴン以外の他の皆は?」
「以前言った、仲間を増やせば、だが、今は」
「んっ?」
C.C.さんが、どこかを見つめている。
「出てきたらどうだ、隠れているのも、追いかけてきたのも分かっているぞ」
C.C.さんのその一言がどういう意味なのか、僕は思わず、首を傾げてしまう。
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