「さぁ、どこからでも掛かってこい!」
俺様のその一言を聞くと共に、クロメはゆったりとした動作から一変。一瞬で姿を消すと共に俺様の眼前に迫ると共に、その手に持つ刀を既に振り下ろしていた。
その一太刀に対して、俺様はほとんど直感ではあるが、王の剣を盾のように構えて受け止める。
刀の軌道は確実に俺様の命を奪う為の首を狙っており、僅かでも遅れていたら、既に俺様の命は消えていただろう。
「あはははぁ、凄いっ凄いっ凄いっ!!」
その目はまるで凶器を思わせる瞳であった。だが、同時にその奥から見えるのは寂しさだろう。
今の帝都は、クロメのような子供を多くいるのだろう。
そう思うと、心が痛む。同時に湧き上がる怒りが、手に力を込める。
「本当に、まったく気に食わんなぁ!!」
俺様は、そのまま王の剣を力強くクロメを振り払う。
それにクロメは、そのまま地面に降り立つと共に、そのままこちらを笑みを浮かべる。
「なにをそんなに気に食わないのかなぁ」
「今の帝都のあり方だ。だからこそ、俺様は帝都の正義を破壊する!!」
その叫びは周囲に、聞こえていた。
だが、それでも構わないと同時に、懐にある琥珀が輝く事に気づく。
それは、既にこの近くまで来ている事が分かる。
「そして、既に十分だ。この砦も破壊される時が来た」
「えぇ、これっぽっちじゃ遊び足りないよっ!」
そう、クロメは再度、こちらに向かって来る。
だが、俺様はそれよりも先に、王の剣のレバーを2回操作する。
「いいや、今日はもう終わりだ。それに、今は遊ぶ時間はない!!」
その言葉と共に、俺様はクロメが向かう先に向かって王の剣の斬撃を飛ばし、そのまま天高く王の剣を掲げる。
クロメは、その一撃を避けると共に、そのまま空からこちらに向かって突きを放とうとする。
だが。
「さぁ、今こそ地上に現れろ!ゴッドカブト!!」
その叫びと共に、地面が大きく揺れると同時に、そのまま地上には一体のシュゴッドが現れる。
「なっ、あれはっ危険種っ」
「それも、帝都では見たのとは違う種類のっ」
ゴッドカブトが現れた事に対して、驚きを隠せない一同を余所に、そのまま俺様はゴッドカブトに飛び乗る。
そのままゴッドカブトは、俺様以外のヤンマ達の元へと向かい、そのまま回収する。
「目的は完遂したが」
その言葉と共に、こちらに向かって近づく氷を見えた。
「やはり、エスデスがいたが、どうする」
「無論、正面突破で逃げる!!」
俺様の言葉に合わせるようにゴッドカブトからも声が聞こえる。
「さぁ、お前の力を俺様達に見せてみろ、カブタン!!」「「「「カブタン!?」」」」
俺様の言葉に対して、疑問に思う最中、カブタンの角にエネルギーが集まる。
その光は一瞬で周囲を照らし出すと共に、そのままカブタンの角から離れたのは光線だった。
「なっ」
放たれた威力は凄まじく、直接当たった箇所でなくても、その風圧は凄まじく、地上にいたイェーガーズも驚きを隠せなかった。
その最中、クロメは俺様に向けて手を伸ばしているように見えた。僕は手を掴みたかった。
「さぁ、逃げるぞ、カブタン!!」
俺様はカブタンに告げると共に、そのまま空を飛び去った。
「・・・それにしても凄まじい。まさか、これが他にも存在したシュゴッドだとは」
「確かに、こいつのようなシュゴッドがあと2体もあれば、帝都を攻め込むのは簡単だな」
「けど、どうするつもりなのかしら、情報はないんでしょ」
「その情報はあるのか」
そう、ヤンマ達が訪ねてくるが、正直に言おう。
「ないっ!」
その自信に溢れた言葉と共に、その場にいた全員が思わずこけてしまう。
「だけど、探すしかないだろう。今の俺様達に必要だから」
「それだったら、とっておきの情報があるけど、良いかな」
「えっ?」
聞こえた声。
それと共に、カブタンが何かに掴まれた。
見れば、それは巨大な蜘蛛の糸であり、そのまま地上へと落とされる。
「カブタンっ!」
その声に対して、カブタンは、すぐに空中で立て直す。
どうやら、こちらに引っ張る力はそれ程はなかったようで、すぐに立て直す事が出来た。
同時に、俺様達の目にしたのは、見た事のない白いシュゴッドだった。
「なんだ、あれは、探していたシュゴッドか」
「違う奴だ」
「ならば、一体」
その言葉と共に、そのシュゴッドから1人の男性が現れた。
「おっと、敵対する気はないよ。
イェーガーズの方にも、こちらの事は悟られていない。
俺はただ、君達と交渉する為に呼んだんだ」
「・・・お前は一体何者だ」
そのまま問いかけるリタの言葉に対して、男は笑みを浮かべる。
「俺かい?俺の名前はジェラミー・ブラシエリ。まぁ安寧道という組織に所属しているいわば王かな」
「安寧道?」
聞いた事のない言葉に、俺様は首を傾げる。
「善行の積み重ねが、幸せや長寿に繋がると教えを説いている所だ。けど、裏では色々ときな臭い噂も多いけどな」
「まぁ、そう言われたら否定は出来ないね。なんたって、こっちもそれをやっている奴をどうにかしたくて、来たからね」
「なに?」
そのまま、奴は笑みを浮かべながら言う。
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