「これは一体っ」
キングキョウリュウレッド。
そう、剣から鳴り響いた瞬間にタツミが感じたのは圧倒的な力だった。
まるで、身体にある全ての細胞が覚醒したような感覚であり、これまで見えなかった全てが見えるような感覚であった。
「何よ何よ、その帝具!見た事ないわ!!」
「それはそうだ、全く未知の帝具だからな。私自身も、どのようなのか分からないからな」
Dr.スタイリッシュの一言に対して、ナジェンダはそう答える。
その言葉は、Dr.スタイリッシュを挑発するには十分過ぎた。
「ならば、その帝具の力を見せて貰おうじゃないの!!」
それと共に、Dr.スタイリッシュの拳は真っ直ぐとタツミへと向かって振り下ろされる。
「っ!」
だが、それに対してタツミは、真っ直ぐとその手に持つ帝具、王の竜剣で振り上げる。
すると、それによって斬り裂かれたのは、Dr.スタイリッシュの腕の方だった。
「なっ」
「おいおい、どんな威力を持っていやがるんだよ」
「インクルシオの発展型だが、まさか、ここまでとは」
そうしながら、周囲は驚きながらも、その中で一番の驚きがあったのは、タツミ自身だった。
先程は咄嗟の防御であった。
ダメージの軽減を目的にしていた為、実際に攻撃になるとは、タツミ自身も予想出来ていなかった。
故に。
「なら、被害が出る前に一気にやる!!」
それと共に、タツミはまるで自然の動作でそのまま行動する。
『ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!キング!バモラ!ムーチョ!』「おらあぁぁぁ!!」
同時に叫びと共に、放たれた斬撃。
それは、Dr.スタイリッシュの防御すら切り裂き、そのまま身体は真っ二つに斬り裂かれる。
「そんなっもっと、人体実験をっしたかったのにっ」
その言葉を最後に、Dr.スタイリッシュの命は確かに消えた。
「よしっ」
それと共にタツミは喜びの声が出た。
「油断するな、タツミ!」
「あぁ、まだっ、他の奴らが残っているっ」
「っ」
ブラート達の言葉と共に周囲を見る。
見渡すと、そこにはDr.スタイリッシュが率いた軍勢が確かにそこにいた。
「よくも、スタイリッシュ様をっ」「殺すっここでっ」
「ぐっ」
そこから、Dr.スタイリッシュを慕っている者達の声であり、その目には怒りであった。
それに対して、構えるタツミであったが。
「静かにしろ、お前達!!」
「っ」
その戦いを止めたのは、ギラであった。
手に持った王の剣を、地面に叩き、周囲に響き渡らせる事で、その場にいた全員が黙った。
「・・・お前達の主であるDr.スタイリッシュ。奴はここで確かに死んだ。そして、お前達が、それを慕う気持ちも分かる」
それらの言葉は、表情のないはずの集団もまた、止まっていた。
「だからこそ、言おう。忠誠と依存は紙一重。お前達は、その忠誠で盲目になっていないか?」
「っ」
それに対して、動かなかった。
「・・・我々は、スタイリッシュ様にいやっ、スタイリッシュの奴に殺されそうになった」
「なっ」
それは、スタイリッシュの側近の1人の言葉だった。
「窮地を脱する為に、自ら薬を打ち、危険種となった。その後、我々を喰らおうとした」
「あいつにとってっ我々は道具に過ぎなかったんだっ」
次々と吐かれる言葉。
それに対して、周りの者は動けなかった。
ギラだけの言葉だったら、彼らは反抗しただろう。
だが、同じくチームスタイリッシュの一員である3人の言葉が、彼らを止めていた。
「・・・そして、これは俺様から言う事ではないが、せめて、ここまで生きて来れたのが、奴のおかげならば、墓を作れ。そして、これからは人の為に償って生きていけ」
それだけ言うと、ギラは気絶した。
同時に周囲にいたチームスタイリッシュは、そのまま、何も言わず、ただDr.スタイリッシュの死体へと向かった。
「・・・どうします、ボス?」
「元々、ここから撤退する予定だ。
何よりも、奴らは既に脅威にはならない」
それと共に、この場から離脱する事を決定する。
この戦いにおいて、皮肉にも死亡したのは、チームスタイリッシュの中心であるDr.スタイリッシュの1人だけであった。
「・・・言葉だけで、本当に戦闘を終わらせるなんて」
同時に、それを作りだしたギラに対して、それを見ていた新たなメンバーの1人であるチェルシーは思わず呟いてしまった。
生存アンケート ボルスは
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生存
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死亡