「えっ」
その光景に、僕は驚きを隠せない。
それは、確かにボルスが斬られたからだ。
だけど、斬られたのは、ボルスが身に纏っていたガスマスクだった。
「これで、この場において帝国軍人のボルスは死にました」
「これは一体」
その状況の疑問は、俺は勿論、斬られた本人も驚きを隠せなかった。
「私はあなたからされた事を忘れません。それは嘘ではありません」
「ならば、なぜ」
ボルスは、そのままカグラギに詰め寄るように言う。
「・・・あの時、あの米には毒がありました。どこの誰がやったのか、今になったら分かりません。もしも、あのまま各国に出していれば、我が国は信用を失っていた」
「そんな事が」
「だからこそ、私はあなたには感謝している。だからこそ、この場で、あなたを消します」
そう、カグラギは、懐から取り出したのは何かの布だった。
「あなたは、あまりにも恨みを買いすぎた。この先、あなたを狙うのはナイトレイドだけではない。多くから狙われる。
ならば、今日より、あなたはボルスの名を捨て、我が国の一員になって貰いたい」
「ですが、僕には」
「なぁに、心配しなくても、あなたの家族は我が国トウフの住人として既に受け入れています。この先、あなたへの脅威はありません」
まさか、カグラギが言っていた消すというのは。
「ボルスさんの存在を消すという事」
「ギラ殿には失礼をした。なにせ、この計画は決してバレてはいけない。成功するまでの間、あなたにも騙されて欲しかったのでね」
言われてみれば、殺すとは、カグラギは一言も言っていなかった。
「・・・それでも、私は、罪の無い大勢の人間を生きたまま焼き殺した業はあまりにも深い」
「ならばこそ、我が国に来て欲しい」
そのまま、ボルスへとカグラギは目を見つめる。
「これから、あなたのその力は、民の幸せの為に働いて欲しい。命を奪った分、命を育んでください」
「・・・そんな事で、良いんでしょうか」
「えぇ、勿論、なんだって、我が国は世界の胃袋!ならばこそ、1人でも多く、その力が欲しいのです。
何よりも、事、炎に関しては作物にとっては天敵。あなたには、それを守る為の力になって欲しい」
そう言ったカグラギは、腕を組みながら。
「これより、あなたの名はクロダですな。これより頼みますぞ」
「っ」
それに対して、ボルスいや、クロダさんは涙を流している様子だった。
「・・・まったく、最後まで騙されたよ」
けど、今回は本当に良かったと思う。
「さて、ギラ殿への報酬がまだでしたな」
「んっ、報酬?」
すると、カグラギが何か取り出した。
「実は、我々が探し求めているシュゴッドの居場所が分かりました」
「本当なのかっ、それは一体」
すると、カグラギは、そのまま、こちらに見せる。
「この帝都で、古代遺跡があるとされる場所。
そこに、我々が探す存在が眠っています」
生存アンケート ボルスは
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生存
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死亡