僕は、アカメと2人で話す為に外にいた。
幸い、周りはクワゴン達が警戒している事もあり、俺達はそのまま話す事が出来た。
「ギラ、話というのは」
他の誰にも聞かれてはいけない。
アカメにとっては、大きな問題であり、もしかしたら彼女自身への裏切りかもしれない。
それでも。
「その、本当に今更なんだけど、クロメは、殺すしかないのかな」
それが、未だに僕の中の迷いがあった。
アカメにとっては大切な妹。僕自身もまた、記憶を忘れていたとはいえ。
「・・・殺すしか救えないから」
それと共に見せたアカメの表情は、これまでのどれよりも残酷で、同時に苦痛に満ちた表情だ。
その言葉を言った時の彼女の様子に対して、僕は、どうしたら良いのか分からない。
だけど。
「探せないのか、助ける方法を」
「帝国が、忠誠を誓わせる洗脳はそれ程に強い。だから」
そのまま、アカメは俯きながら。
「・・・分かった、確かに無理かもしれない」
「ギラ」
「アカメと僕だけだったら」
「えっ」
同時に僕は、覚悟を決める。
「ヤンマ、ヒメノ、カグラギ、リタ、ジェラミー。それにC.C.さん。
彼女達とも一緒に考えよう。
僕達だけでは無理でも、救える方法はある」
「それは無茶だ」
「無茶かどうかは僕が、いや俺様が決める」
既に俺様は覚悟を決めていた。
「俺様の目の前では誰も死なせない。それは決めている。
それは、クロメも同じだ。
俺様はどんな手段を使っても、帝都を平和にして、クロメも救う」
「ギラ」
「だから、アカメもその為に力を貸してくれ。」
それに対してアカメの目は見開きながら、こちらを見る。
「なんで」
「・・・俺様は邪悪な王だ。自分の望みの為だったら、どんな手段も使う。なによりも大事な妹を助けたい姉を救わない理由はないだろ」
それだけ言うとアカメもまた頷く。
「だったら、ギラ」
「なんだ?」
「私の願いも聞いてくれるか」
「アカメの願い?」
俺様もまた、それに頷く。
「帝国も救い、クロメも救い、全てが終わった時、私と一緒に旅に出たい」
「旅に」
その言葉は、僕にとっても未知だった。
「旅」
「あぁ、帝国の外に」
それを聞いて、僕は、どう思ったんだろう。
この戦いが終われば、僕はおそらくは帝国にいられない。
だからこそ、外の世界へと向かう事になるだろう。
その時は、誰かと一緒じゃないと考えていた。
けど。
「・・・1人じゃないんだったら、怖くない」
「ギラ」
「うぅん、怖くない、そう思えただけだ、一緒なら」
「そうだな、一緒なら」
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