深夜。
ヤンマ達が作業していた遺跡において、タツミとマインの2人は近くにある石に座る。
「本当に、この作戦は成功するのかしら?」
「分からない、というよりも俺達が陽動と言っていたけど、本当に大丈夫なのか?」
「何よ、今になって不安になったの?」
タツミのその一言に対して、マインはため息を吐きながら言う。
「いや、だって、正直に言えば、ギラのような安心感はないというか」
これまでの共闘してきた最中で、ギラの素生を少なくとも知っている。
彼が誰も殺させないという姿勢自体も理解出来る。
だからこそ、裏切るような真似をしないのは理解している。
だが、今回、初めて共闘する事になった王であるヤンマに対して、タツミは少なくとも不安に思っている。
「まぁ、その警戒心は間違っていないわよ、実際にあの王様はかなり黒い噂は多いから」
「そうなのか」
「そうよ、しかも技術だけだったら既に帝国を遙かに超えているわ。
あの国の住人の数と、土地の問題さえ解決すれば、簡単に支配出来る程にね」
「そこまで」
そう、マインからの情報を聞いて、タツミは戦慄する。
「まぁ、でも、裏切る心配だけはしなくても良いと思うわよ」
「それって、どういう事なんだ?」
その疑問に思うタツミ達を見つめる影が。
「あの女ナイトレイドの隣にいるのはタツミ!?悪に染まってしまったとは」
それは、今回の標的であるセリューだった。
ここまで、追跡しながら、それに驚愕しながらも。
「十王の裁き、正義都市探知機」
それと共に周囲に人影がないか確認する。
「周囲にはあの2人にっ」
それと共にもう1人、反応した事によって、セリューは思わず振り返る。
「よぅ、悪党、久し振りじゃないかよぉ」
そこには、ヤンマが笑みを浮かべながらセリューを睨んでいた。
「貴様は、悪の親玉っ、なぜここに!」
「そんなの、決まっているだろ、てめぇをぶっ殺す為だ」
「ならば、ここで貴様を始末するだけ、コロ!」
それと共に、右腕の武装を変更しようとした時だった。
「あぁ、一つ忠告だぜ、てめぇ武器を変えない方が良いぜ」
「何を言ってっ」
そう、武装を変えようとした瞬間だった。
コロの口から出た腕には何もなかった。
見れば、コロの口から出てきた武装が、地面に強く引き寄せられていた。
「なっこれはっ」
「この周辺には、特殊な磁石を設置していてなぁ、てめぇが十王の裁きに使われている金属だけを引き寄せるようにしている」
「ぐっ」
「ちゃんと、人の言葉を聞かない悪には、裁きが必要だよなぁ」
同時に、ヤンマは、その腰にある王の剣を構える。
「王鎧武装」
その宣言と共に、ヤンマは既にキングオージャーへと姿を変える。
「さぁ、処刑の時間だ、悪党」
「例え、十王の裁きがなかろうと、貴様をここで倒す、悪の親玉ぁ!!」
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