「コロっ奥の手!」
セリューは、眼前にいるヤンマに対して、すぐに奥の手を使う事にした。
本来、彼女の戦闘スタイルは帝具であるコロとの連携を行いながら、状況に応じた十王の裁きによる武装で戦う事。
だが、その武装はヤンマの罠によって、全てが使用出来なかった。
同時に、既にナイトレイドがすぐ近くにいる状態では時間との勝負だった。
だからこそ、すぐに勝負を決める為に、奥の手を発動させた。
『ガアアアァァァ!!』
セリューの宣言に合わせるように、コロの姿もまた変わる。
赤く燃え上がるような身体と共に、周囲を揺るがす程の衝撃波。
同時にコロは真っ直ぐとヤンマに向かって、突っ込む。
「おい、舐めんじゃねぇぞ、俺が造り出したこの王の剣が。
1000年前の武器に何時までも負ける訳ないだろ」
その一言を告げると共にヤンマは、王の剣にあるレバーを操作する。
それに対して、セリューが疑問に思うよりも先に、コロの巨大な拳がヤンマへと振り下ろされる。
「何を言ってっ」
だが、その視線を向けた先に、その変化を見て驚きを隠せなかった。
ヤンマの、その背中からは青い羽が飛びだしていた。
常に制御しきれない力は電撃と火花を散らし、スパーク音が迸っている。
そして、その力は凄まじく、コロを吹き飛ばした。
「なっ」
「王鎧武装・凌牙一閃」
そのまま、ヤンマは宣言する。
「なっ」
「王の剣の力によって引き出された危険種。その力を100%以上に発揮させる事で出来る姿。
最も、リスクは大きいが、てめぇをぶっ殺すには十分過ぎるがなぁ!!」
それと共に、王の盾を銃にして、コロを貫く。
「コロっ!」
まるで雷を思わせる一閃。
それによって、コロのコアは一瞬で貫かれる。
「てめぇが散々行ってきた悪事で、あの犬ころの弱点は丸見えなんだよ」
それと共に、既にヤンマは王の剣を構えていた。
ゆっくりと、その瞬間がスローモーションのように、セリューは見えた。
「ようやく、てめぇの五月蠅い正義を黙らせる事が出来る!」
「こうなったらっ」
同時にセリュー自身の本当の意味の奥の手を発動させようとした。
頭の中にある爆弾。
それこそ、彼女自身の切札。
「最後に言っておく、俺の正義とてめぇの正義は全く違う、なぜか分かるか?」
「はぁ、何を」
そう、セリューは叫ぼうとした。
だが、王の剣から飛び出たエネルギーは、彼の相棒であるキングトンボを模した形で、その口を貫く。
「てめぇは確かに正義の味方だったかもしれないな。
盲目で、愚かで、見境ないけだものの正義の味方だよ」
それを最後に、ヤンマは、確かにセリューを処刑した。
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