アカメと別れた俺達は、目的地の国である技術の国へと向かう事になった。
技術の国という事しか、俺達は知らず、実際には、どんな国なのか、よく分かっていない。
「結局の所、僕は、その国の事は知らないけど、本当に、こんな所にあるのかなぁ?」
「アカメから貰った情報では、ここにあるとは聞いたが、んっ」
そう言っていると、何やら前から、こちらに向かって、走ってくる集団が見える。
「あれは」
「……帝都の軍人か、厄介だな」
僕達が向かう先で、帝都の軍人達がなぜか迫ってきている。
「C.C.さんは、下がっていて、ここは僕が「いや、待て」えっ?」
僕もまた、すぐに王の剣を取り出そうとした時だった。
帝都の軍人の1人が、青い光線に撃ち抜かれた。
「えっ」
疑問に思うよりも先に、その先を見た。
そこに立っていたのは、1人の人物。
見た目は、僕がこの前、変身したクワガタオージャーという姿にそっくりだった。
ただ、僕のとは違い、青いのと、まるでトンボを思わせる仮面。
そして、その手には、見た事のない武器があった。
「にっ逃げろっ」
「逃がす訳がないだろ、1人、残さず、ここでぶっ殺すよ!!」
そのまま、そいつは手に持った武器で再び、放とうとした。
「ふむ、帝都の軍人を殺すのか、まぁ、これが終わってか「王鎧武装!」ギラっ」『『You are the KING, You are the You are the KING! クワガタオージャー!』
その音声と共に、俺様はすぐに帝都の軍人の前に立ち、同時にその青い奴からの攻撃から守る。
「あぁ?」
「おっお前は」
それと同時に、俺の姿を見た両者から見つめられる。
「さっさと失せろっ!!」
「はっはいぃ!!」
そのまま、俺様の言葉を聞いて、怯えた声と共に、そのまま奴らは去って行った。
「逃がすかよ」
「逃がさせて貰うぞ」
そう、奴は再び光線を放つが、俺様はその光線を跳ね返す。
「どういうつもりだ、てめぇ」
「雑魚の無様な死を見るのが見るに堪えないだけだ」
「へぇ、そうかそうか」
それと共に、青い奴は納得するように呟く。
「そう言って、納得すると思っているのか、スカポンダヌキがぁ!!」
同時に、青い奴は腰にある剣をこちらに向かって、振り下ろす。
俺様もまた、手にある王の剣で防ぐ。
その手にあるのも、また、王の剣。
ならば、目の前にいる奴が、俺様達が探していた奴という訳になるか。
「そうか、お前が俺様が探していた王か!」
「そういうてめぇが邪悪の王か、探していたぜぇ!!」
そのまま、互いの王の剣の火花を散らしながらも、俺達は睨み合う。
「お前の力はこちらとしても欲しいからなぁ! 丁度良かったよ!!」
それと共に奴は、俺様の懐に、再びあの光線を放つ。
今の俺様には、身に纏っている鎧によって、ダメージをあまり効かない。
「ハァハハハッ!! 無駄だ無駄っ! その程度の攻撃じゃあこの鎧を破る事など出来ねぇんだよぉ!!」
だがしかし、そんな事はどうでもよかった。 今の目的は、目の前にいる奴を説得する事。
「そうかい.だったらこれでどうだい?」
すると、今度はそのまま、王の剣に青い光を灯す。
「受けて、立つ!!」
俺もまた、同じく王の剣を構える。
その刀身には、赤い光を灯す。
「「ふぅ」」
そのまま、互いに息を整えた所で構える。 次の瞬間、俺様達二人は、一気に踏み込む。
「オラァッ!!!」 「セイヤァ──ーッ!!!」 互いの刃をぶつけ合いながら、鍔迫り合いをする。
「へぇ、やるじゃないか.」 「そちらこそな.」
力はほぼ互角。 いや、俺自身は、まだ力が足りないのは分かっている。
「おら、まだまだ、終わりじゃ「ヤンマ様」うぐっ」
そう、俺達が再び戦おうとした時だった。
「てめぇ、ここに来るなと言ったはずだぞ、アスナ」
その声と共に現れたのは、白い騎士服を身に纏った女性が現れた。
「ヤンマ様だったら、過剰な防衛を行っていると思いましたから。それで、その方は」
そう、アスナと呼ばれた女性は、俺の方へと目を向ける。
「邪悪な王を自称する、例の奴だ」
「彼がですか」
そう、アスナさんは、こちらの方を見る。
「あなたが邪悪の王、ならば聞きたいのですが、あなたの目的は」
「俺様の目的か?」
その言葉と共に、俺様は、そのまま大声で叫ぶ。
「俺様の目的は、帝都を滅ぼす事! そして、世界を征服する事!!」
「世界をっ」
それに対して、アスナさんは、思わず目を見開く。
「それで、世界を征服した後はどうするんだ?」
「決まっているだろ! 帝都における下らない法を廃止し、下らない事に使われる土地を民の為に使い、子供達の笑顔にする為だ!!」
「えっ?」
俺様の言葉に対して、アスナさんはそのまま首を傾げる。
「邪悪の王なのよね」
「あぁ、そうだ!!」
「なのに、やる事は、思いっきり良い事ですよね」
そう、アスナさんは言う。
「さぁな、だが、帝都での正義とは、自分達の強さを使い、民を道具のように扱う事。ならば、俺様の邪悪は、民の為に行う!!」
「ぷっかはははっ、なんだよ、それは、民の為の悪って」
「ヤンマ!」
俺様の言葉に対して、ヤンマは笑った。
「笑いたければ笑うが良い! だが、俺様はそれを覆すつもりはない! そして、正義の為に命を奪うのならば、俺様は悪の為に人を生かす!」
「そうかよ、けどな、そんな理想論で、どうにかなると本気で思っているのか?」
「本気も本気! だから、邪悪の王と名乗っている」
「そうかよ、まぁ、これだったら、こっちも遠慮なく言えるな」
同時にヤンマは俺の方に目を向ける。
「ならば、取引だ。俺と共に帝都をぶっ潰す手伝いをしろ。その代わり、てめぇが言う民には、今後、不安を訪れない技術を提供する」
「……あぁ、良いだろう。だが、その前に」
それと共に俺は、そのまま、変身を解除する。
同時にヤンマが殺した兵士に近づく。
「彼を埋葬したい」
「あぁ、敵にも情けをかけるつもりか?」
「あぁ、俺様は、人を殺す事を良しとしない。俺様は自分の戦いでは決して死なせないようにする。だけど、死んでしまった者をそのまま放置はしたくない。せめてな」
「甘いこった、まぁ良い、とりあえずついてこい」
そのまま、ヤンマもまた歩き出した。
そう、彼を担ぐと、アスナさんが近付き、もう片方の手で担いでくれた。
「私も、手伝うわ」
「……ありがとう、助かります」
それと共に、歩き始める。
「C.C.さんも」
「まったく、こちらは肝が冷えたがな」
そうして、C.C.さんもこちらに来る。
「えっと、彼女は?」
「あっ、えっと、僕に王の剣を渡してくれた女性で、名前はC.C.さん。本名は分からないんだけどね」
「一応は、こいつのお目付役だ」
「お目付役ね、というよりも、あなた、さっきとは喋り方は違うようだけど」
「あっ、えっと」
そう、アスナさんの指摘に対して、僕は戸惑う。
「まぁ、良いわ、私はアスナよ、元々は帝都に住んでいたけど、訳あって、今はヤンマ様の所で世話になっているわ」
「こちらこそ、僕はギラ」
「ギラ君ね、よろしく」
そう、僕はアスナさんと互いに自己紹介している間に、辿り着いた。
「おい、ついたぜ、あそこが俺の国だ」
「あそこが」
そう、ヤンマが言った先。
そこには、これまで見た事のないような場所があった。
僕が住んでいた村では信じられないような光景であり、帝都にある城と同じぐらいの大きさの建物が幾つもあった。
「あそこは」
「ここは、技術の国。帝都にある技術も負けない国。その名もジーロノクテだ」
生存アンケート ボルスは
-
生存
-
死亡