キョロクへの隠し通路を通り抜ける俺達。
進む先には、既に犠牲者を出さないようにジェラミーによって、多くの兵士が避難させられている。
そうして、進む最中で俺は自分の役割を思い出す。
「無茶だけはしないでください、あなたはこちらにとっても切札なのですから」
「大丈夫だ、僕も、助けなきゃいけない人は沢山いるから」
同時に俺は、隠し通路から飛びだし、そのままキョロクとその護衛をしているだろうイェーガーズの前に出る。
「なっ、まさか」
「ほぅ、奴がギラか」
そのまま、目の前を見る。
そこにはイェーガーズの面々は確かにいるが、ウェイブ、クロメ、ランが見える。
そして、これまでは相対した事はなかった最強の将軍、エスデスがいた。
「お前がエスデスか、まさかこうして会えるとはな」
「それはこちらの台詞だ。私としても、お前とは1度、正面から戦ってみたかったからな」
「くくっ、邪悪の王を目の前にして、その余裕、何時まで保てるかな」
それと共に、俺様は王冠を取り出す。
「ラン、あれが」
「はい、謎の帝具」
「そうだ、そして、目に焼き付けろ! 王鎧武装・始祖光来!」
それと共に、俺は、皇の姿となる。
「ほぅ、では、見せて貰おうか」
それに合わせるように、事前に聞いていたエスデスの力である氷が俺の足下まで迫る。
本来ならば、氷漬けになってしまうだろう。
だが、この姿になった事で、凍る事はなかった。
「面白い!」
同時に、その手に持つレイピアが俺の方まで迫る。
俺はそれに対して、王の剣で防御する。キンッという音共に互いの武器がぶつかる音が響く。
やはり強い。
流石に、帝国最強と言われるだけの事はある。
だが、ここで負ければ全て終わりなのだ。
だから、負けられない。
俺とエスデスの戦いは激しさを増していく。
そして、俺達は互いに攻撃し合う。
エスデスの攻撃は全て鋭く速い。
それをどうにか防ぎつつ、隙を見て反撃していく。
「ほぅ、なかなかに硬いではないか」
「ふんっ、その程度の攻撃、痛くもかゆくもない! 何よりも!」
同時に、見ればアカメ達が既にキュロクを暗殺する為に向かった。
「ほぅ、貴様は囮か」
「あぁ、だけどなぁ!」
エスデスは、その作戦に対して興味を持ったのか一瞬だけ視線を逸らす。
そこを狙って俺は、蹴りを放つ。
当然のようにエスデスはそれをガードするが、僅かにバランスが崩れた所を狙う。
そのまま連続で攻撃を仕掛けるが、さすがは帝国最強の女将軍だ。
簡単には崩れない。
しかし、俺が行うべきは時間稼ぎ。
俺自身はあまり技量は高くない。
それは承知している。
だからこそ、これは王の剣と始祖の王冠による力押し。
「ふむ、中々やるようだな」
「そりゃどうも」
そう言いながら、俺は戦いを続ける。
「まぁいい、どちらにせよ、私はお前達を倒すだけだ」
「やってみろよ」
俺は再び攻撃を仕掛ける。
そう言っているが、最初は帝具の力による力押しだ。
だけど、徐々にエスデスに追い詰められていく。
「この程度か、邪悪の王!」
その言葉と共に、レイピアの一閃が俺に迫る。
咄嵯に回避したが、エスデスはそのまま俺に追撃を行う。
今度はこちらの番だと言わんばかりに連続した突きを放ってくる。
何とか避け続けるが、このままではジリ貧なのは明らかだった。
生存アンケート ボルスは
-
生存
-
死亡