※この作品はR-18です。

王の反逆!   作:ボルメテウスさん

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始祖王の槍

 鎧のお陰でダメージはないが、それでも痛みはある。

 

 それを感じつつも、どうにかエスデスの攻撃を避け続ける。

 

 エスデスの攻撃は速く鋭い。

 

 しかも、俺の動きを見極めた上で放たれているのだ。

 

 その為、動き続けなければあっさりと捕まるだろう。

 

 それにしても、本当に強いな。

 

 ここまで強い相手と戦うのは初めてかもしれない。

 

 いや、今まで戦った連中の中で一番強かった。

 

 正直、今の俺には勝てるビジョンが全く見えない。

 

 だけど、それでも諦めるわけにはいかない。

 

 エスデスは強いが、まだ本気を出していない。

 

 そして、アカメ達はキュロクの元へと向かった。

 

 ならば、今は耐えるしかない。

 

 幸いにもエスデスの目的はあくまでもキュロクの護衛であり、俺を殺す事ではないからだ。

 

 そう考えている時だった。

 

「待たせたな、ギラ」

 

 聞こえた声。

 

 それと共に聞こえた声に合わせて、俺に向かって投げられた物。

 

 それは巨大な赤い槍だった。

 

「あれは確か」

 

「っ!」

 

 同時に俺は、その槍を、王の槍を掴む。

 

 それに合わせるように、王の槍には始祖の王冠が装着され、始祖王の槍へと変わる。

 

 同時に俺は始祖王の槍を振るう。

 

「ほぅ」

 

 その始祖王の槍の一撃を食らうと共に、エスデスは笑みを浮かべて後方へと飛び退った。

 

 同時にエスデスは、その手に氷の大剣を造りだし、俺に斬りかかってくる。

 

 だが、俺もまた始祖王の槍を振り上げた。

 

 その攻撃によりエスデスの大剣とぶつかり合い、衝撃が生まれる。

 

 だが、その勝敗は、俺の勝ちだ。

 

 何故なら始祖王の槍の威力でエスデスの氷の大剣は砕け散り、そのままエスデスも吹き飛ばされたからだった。

 

 そして吹き飛んだエスデスを追うようにして、俺は駆け出した。

 

「面白いじゃないか!」

 

 しかしエスデスも負けてはいない。

 

 即座に体勢を立て直すと同時に、大剣を失った右手とは逆の左手で、再び氷の壁を造る。

 

 それに対して、俺は始祖王の槍にある赤い宝石を押し、回す。

 

 それによって、始祖王の槍にエネルギーが溜まる。

 

「正面から突破してくれる!」キングオージャーフィニッシュ! 

 

 始祖王の槍から、黄金に輝くシュゴッドたちのエネルギー体を造りだして、真っ直ぐと氷の壁に向けて放つ。

 

 

 

 氷の壁は、その黄金の光によって粉々になり、エスデスに迫る。

 

「くっ……」

 

 流石にこれは予想外だったのか、エスデスは慌ててその場から離れる。

 

 だが逃すわけにはいかない。

 

 既にこちらは必殺技を放ったのだ。

 

 このまま追撃をすれば確実に勝てるだろう。

 

 しかし、それでは駄目なのだ。

 

 今の一撃は、あくまで牽制に過ぎない。

 

「また会おうか!」

 

 同時に、俺はそのまま走り出す。

 

 この槍が手に入った以上、既に目的は達成された。

 

 ならば、この場を去るだけだった。

 

「くくっ、まさか、ここまでとはな、より楽しみになったぞ、邪悪の王!」

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