「はははぁ!なんだよ、たった3人で、何が出来」
ワイルドハントとの戦いが始まる最中、そのメンバーの1人であるエンシンも構えようとした。
だが、その最中で、彼は気づいていなかった。
「えっ?」
それは右腕が既に吹き飛ばされていた事。
帝具の持つ手が既に吹き飛ばされており、そのままカランという音が地面に響くまで。
エンシンは、自分の右腕が無くなった事に気づいていなかった。
それだけではない。
瞬く間に、エンシンの頭は紫色の光に貫かれる。
「なぁ!?」
それには、シュラは驚きを隠せなかった。
同時に、それを行ったのは、リタだと理解する。
リタは、手に持った王の盾を既に弓へと変えて放っていた。
あまりにも速すぎる一撃。
同時に。
「まさか、これ程速く行動するとは」
「っ!」
それと共に、さらに頭上を見れば、ランもまた翼を広げていた。
帝具であるマスティマの翼から放たれる攻撃は広範囲であり、ワイルドハントの面々、全員に向けて放たれていた。
「おい、チャンプっ、あれを」
「グェっ」
すぐに、翼を燃やすようにチャンプに指示をしようとした。
だが、それよりも速く、ウェイブの拳がチャンプの腹部に向けて、放たれていた。
身体は遙かに巨大であり、分厚い脂肪で守られているはずのチャンプの腹部を埋め込むように攻撃していた。
同時に、そのまま地面へと埋め込むように放つ。
「ちぃ」
「お前達に、一切の容赦は必要ない」
同時にリタが行う弓矢の攻撃は続く。
「ちっ、本当に嫌になるなぁ!」
一撃必殺と言える程の威力を持つ矢で攻撃を行うリタ。
至近距離に接近したウェイブによる拳。
そして、決して合流させないようにランによる援護。
「本当にこいつらは即席で組んだ奴らかよ」
それに対してシュラは舌打ちをしながら言う。
それと同時に、下品な笑みを浮かべながらも、その腰にある切札を取り出していた。
「だとしても、これで逆転出来る訳」
その言葉と共に次元方陣シャンバラを使った。
その帝具の力によって、瞬間移動を行った。
音も無く、シュラは瞬間移動を行った。
その場所は、今もまた王の盾で攻撃をしようとしているリタに。
真っ直ぐと拳を放とうとした時だった。
「ふん」
だが、まるで後ろに目があるように、王の盾を後ろに投げ、一瞬だけ防ぐ。
しかし、それも一瞬の隙でしかなくシュラはすぐに次の一撃を放とうとした。
「王鎧武装・凌牙一閃」
だが、それは彼女には当たらなかった。
背中から生えた紫色の蝶の羽。
「がぁ!?」
羽が当たると共に、シュラはそこから来る痛みに後ろに下がる。
そして、リタは真っ直ぐと構える。
「まだ、戦いは終わっていないぞ」
それに合わせるようにリタが王の剣を上に振り上げる。
そして、シュラの手元から次元方陣シャンバラが宙に舞う。
「ぐっ」
「さて、続きを行うぞ」
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