俺様は眼前にいる彼らを見つめる。
「クロメの屍人形か」
彼らの目には生気はまるでない。
既に死んでいる人間である事は分かる。
そして、八房を壊せば、彼らは元の死体へと戻る。
「だけど、その前に言おう、ありがとう」
彼らがどのような経緯でクロメの屍人形になったのか分からない。
それでも、彼らがクロメの近くで戦ってくれた。
そのおかげで、今日まで確かに生きてこられた。
だからこそ。
「俺様が、せめて送ろう。王鎧武装・凌牙一閃」
その呟きと同時に、俺の腕から赤いエネルギーのクワガタの角を生成する。
それを合図に、眼前にいる屍人形の一体であるナタラの槍が襲い掛かる。
槍は、真っ直ぐとこちらに向かってくる。
それに対して、俺はクワガタの角で突き攻撃を放った。
角先と槍先から火花が散り、ナタラの胸元に突き刺さり、身体を突き破った。
だが、屍人形であるナタラは怯むことなく反撃してくる。
屍人形であるナタラは
大振りの薙ぎ払い。その一撃をかわした直後、俺は地面を蹴って跳躍していた。
空中で一回転して体勢を整えつつ、着地する。
すると、ナタラともう1人であるドーヤは、その二つの銃口をこちらに向けてきた。
真っ直ぐと、銃弾はこちらに放った。
それに対して、俺様は瞬時に王の盾を構えて、その銃弾を無数の火花を全て受け止めていた。
同時に、俺はそのまま、王の盾と同時に構える。
「その命!天へと帰る時だ!」
その言葉と同時に、俺は両腕を広げる。
そうする事によって、両腕は巨大なクワガタの顎へと変わる。
そして、そのままナタラとドーヤを挟む。
2人は、その手にある武器で、その攻撃を防ごうとする。
顎から感じる感触は、まさしく肉を引き千切るような痛みだ。しかしそれは痛みだけでは無い、まるで魂そのものを削り取られているかの様な感覚でもあった。
それでも。
「今、解放する」
それを最後に、ナタラとドーヤの身体を完全に斬り裂いた。
そして、それが2人の最後であった。
「・・・終わったのか」
そうして、見つめた先。
そこでは、アカメとクロメ。
2人もまた戦いが終わりに近づいていた。
アカメの、その手に刀が地面に突き刺さる。
クロメもまた後ろへと跳びながら、真っ直ぐとアカメの方へと向かって走る。
それに対して、俺様もまた、その手にある王の剣を投げる。
「アカメ!」
その言葉と同時だった。
アカメは、そのまま王の剣を手に取る。
同時に、クロメが振り下ろした八房に対して、アカメは王の剣で対抗した。
その鍔迫り合いの最中に、アカメは。
「一度でも良い!力を貸してくれ!」
それと共に、アカメの手にある王の剣から巨大な赤いエネルギーの刃が現れる。
そして、一閃。
八房は、その一閃によって斬り裂かれた。
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