※この作品はR-18です。

王の反逆!   作:ボルメテウスさん

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妹の我が儘

「あっ」

 

八房が、完全に砕け散った。

その光景を、俺様は見つめる。

 

「終わりだ、クロメ」

「終わりじゃっないっ、まだっ」

 

そうしながらも、クロメはアカメの方を見る。

彼女にとって帝都での暗殺者として過ごしていた事。

それがおそらくは全てだったかもしれない。

 

「だからこそ、クロメ、お前はもう終わりなんだ」

「まだっ私は生きているっだから」

「既に、お前は暗殺者としても、帝都の兵士としても終わっている」

 

アカメはそう、クロメに向けて言う。

 

「私はっ「それは、本当にあなたの言葉かしら」えっ」

 

同時に聞こえた声。

それと共に俺達が見た先にはヒメノがいた。

その横には、ウェイブも一緒に来ていた。

 

「ヒメノか」

「えぇ、約束通り八房を貰いに来たけど全く」

 

そうしながらも、八房の欠片を見て、ヒメノはため息を吐く。

 

「ごめん、その」

「本当だったら、私自身が壊したかったけど、まぁ良いわ。さっさと壊せて」

「壊したかったの」

「当たり前よ」

 

そう、八房を見ながら、ヒメノは頷く。

 

「クロメ、あなたは帝国の為に戦うのが、あなたの願いなのかしら?」

「それはっ」

「あなたは、アカメと、お姉ちゃんと一緒にいたかっただけでしょ」

「っ」

 

そうヒメノの言葉にクロメは俯く。

 

「さて、ウェイブ。分かっていると思うけど」

「あぁ、たく、あんたはなんというかリタ様とは全然違うなぁ、けど」

 

それと共にクロメの方にウェイブは近づく。

 

「俺も俺の我が儘を通す」

「ウェイブ」

 

この場において、なぜウェイブがいるのか、若干の疑問があった。

だけど、それに答えたのはヒメノだった。

 

「リタから頼まれたのよ、まぁ私としても、あぁ言う純粋な思いは見ていて気持ち良いからね」

 

その言葉と共に、ウェイブはそのままクロメに近づく。

 

「俺は、お前と一緒に生きたい!だから、一緒に行くぞ!」

「そんなのっ、私はっ」

「お前は本当はどうしたいんだ!本当にアカメを、お姉さんを殺したいのか!!ギラと本当にっ戦いたいのかっ!」

「私はっ」

 

そうして、クロメは。

 

「生きたいっけど、そんな事っ死んでいった仲間に」

「仲間の言葉じゃない!お前自身の願いを、我が儘を言ってくれ!」

 

その叫びに、クロメは。

 

「生きたいっ、もっとっ」

 

それと共にクロメは、その思いを吐露する。

しばらく、クロメがその思いをぶちまける。

そうして、しばらく泣き続けた後だった。

 

「ギラお兄ちゃん」

「クロメ、行くんだな」

「うん」

 

あれからクロメは、すぐにヒメノの国へと向かう事になった。

だが。

 

「もう、会えないのかな」

「そうかもしれない」

 

これからの戦いにおいて、僕自身の役割が分かっている。

だからこそ、おそらくはクロメと会えるのは、これが最後だった。

 

「本当に大きくなったな、こうして見ると」

「・・・ギラお兄ちゃんだけだったから、あそこでお姉ちゃん以外に優しかったのは」

「忘れていて、本当にごめん。

だけど、クロメがこれから幸せになれると、本当に願っている。

だから」

「うんっ」

 

そうするとクロメもまた、涙を流しながらも笑顔を浮かべる。

 

「私も頑張るから、だからギラお兄ちゃんっ、お姉ちゃんを」

「あぁ、約束する」

 

その言葉と共に、僕も頷く。

最後の戦いの前に、その約束を決して破らない為にも。

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