※この作品はR-18です。

王の反逆!   作:ボルメテウスさん

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王の対決

 帝都は、その市民のほとんどが街から姿を消していた。

 

 そこに残っているほとんどは帝都の軍人である。

 

「本当に、来るのか、大臣」

 

「間違いないでしょうね。でなければ、あんな宣言はしませんから」

 

 現皇帝である彼は、信頼における大臣からの言葉を聞きながら、思い出す。

 

 1週間程前、ギラの宣言。

 

『これより1週間後! 俺様は帝都にて、貴様らの国を滅ぼす! 死にたくない者は逃げるが良い!』

 

 幾度も警戒している最中に現れたキングオージャー。

 

 そこから出たギラの言葉に対して驚きながらも、その時が来たと彼もまた備えていた帝具を起動させていた。

 

 それと共に。

 

「こちらに迫る影が20っこれはっ」

 

「来ましたか」

 

「っ」

 

 それと共に、皇帝はすぐにその帝具を起動させる。

 

「護国機神シコウテイザー! その力で、邪悪の王を焼き払え!」

 

 それと共に皇帝が、起動させたシコウテイザーは迫る影に向かって、その光線を放った。

 

 放たれた光線は、その向かう道中の全ての街を消し炭にしながら、その影に迫る。

 

 だが。

 

「降臨せよ! ゴッドキングオージャー!」

 

 その声が、20の影からギラが、その宣言を行った。

 

 次の瞬間だった。

 

『クワガタ・トンボ・カマキリ・パピヨン・ハチ・テントウ・クモ・アント! ローリング・スネイル・ピード・シケイダー・カブト・スコーピオン! ホッパー! タランチュラ! ヘラクレス・コーカサスカブト! GOD・GOD・GOD・GOD! GOD KING−OHGER!!』

 

 鳴り響く音。

 

 それと共に20の影は一つへと変わる。

 

 そして、迫るその光線を、その手に持つ剣で切り裂いた。

 

「っ」

 

 降り立ったのはキングオージャー。

 

 だが、その身体は、以前よりも巨大になっていた。

 

 それは、帝具の中でも最強と言われたシコウテイザーと同じ大きさである程の。

 

「っ!」

 

 それには、皇帝は、シコウテイザーの操縦桿を握る。

 

「さぁ、弟よ、決着の時は、今! この時だ!!」

 

 同時にギラは、ゴッドキングオージャーを操作し、その手に持つシュゴッドソードの剣先を真っ直ぐとシコウテイザーに向ける。

 

「あぁ、そうだ、ここでお前をっ邪悪の王を討つ!」

 

 その宣言と共にシコウテイザーは、その身体から無数のミサイルを真っ直ぐと放つ。

 

 それに対してギラもまた、カブトキャノンを構え、そこから放たれたビームにより、そのミサイルを全て焼き尽くした。

 

 そのまま、お互いが放った攻撃によって発生した爆炎を突き破りながら、2体の巨体がぶつかり合う。

 

 激しい衝撃と轟音が響き渡る。

 

「ぐっ!」

 

 シコウテイザーは、その拳をゴッドキングオージャーに向けて振り下ろす。

 

 しかし、それをゴッドキングオージャーはその腕を掴み取り、力任せに振り回す。

 

 そうして、投げ飛ばした先に待ち構えていたのは、ゴッドキングオージャーが持つ巨大なカブトキャノンであった。

 

 その砲口から放たれるのはビームではなく、光弾であり、それが連続して発射される。

 

 それに対してシコウテイザーも、負けじとその腕を振るい、それら全てを打ち落とす。

 

 そのまま、ゴッドキングオージャーの懐に入り込み、蹴りを放った。

 

「くっ……」

 

 直撃を受けたゴッドキングオージャーは吹き飛ばされるも、空中で体勢を整えて着地する。

 

 だが、その時には既にシコウテイザーが間合いを詰めており、再び拳を振り上げていた。

 

 それに対し、ゴッドキングオージャーは両腕を組み防御姿勢を取る。

 

 だが、そんなものはお構いなしとばかりに、その一撃を叩き込んだ。

 

 凄まじい衝撃を受け、地面に倒れ込む。

 

 だが。

 

「っ」

 

 ゴッドキングオージャーは、パーツとなっている各部のシュゴッド達はボロボロな状態。

 

 その状態であるにも関わらずっ、立っていた。

 

「負けるかっ、この帝都をっ守る為に」

 

「自分の足をも見ないお前がっ、何を守れるか!」

 

「えっ」

 

 同時にゴッドキングオージャーから響いたギラの声。

 

 それに対して、驚きを隠せない最中で、ゴッドキングオージャーはシコウテイザーへと向けて言い放つ。

 

「民が望んでいるのか! その足を見ろ! 貴様が踏みしめる大地にどれだけの命があると思っているんだ!?」

 

「……それは」

 

「そして俺は知っているぞ。貴様が、貴様自身が、貴様自身の都合で、その足を汚した事を!!」

 

「っ、うるさい!! 知ったような口を利くなぁああああああああっ!!」

 

 シコウテイザーは、そのままゴッドキングオージャーに向けて、その一撃を放とうとした。

 

 だが、その一撃に対して、ゴッドキングオージャーはシュゴッドソードを輝きと共に「G」の軌跡を描きながらシュゴッドソードを振り下ろす。

 

 ゴッドキングオージャーとシコウテイザーによる互いの必殺の一撃のぶつかり合い。その衝撃によって、辺り一面に爆発が巻き起こり、辺り一面を吹き飛ばしていく。

 

 しかし……、シコウテイザーはその攻撃を耐えきった。

 

 ゴッドキングオージャーもまた、耐えていたが、立っているのが、やっとのように見える。

 

「これでっ」

 

 そして再び攻撃を行おうとした時だった。

 

 何かがシコウテイザーに迫っていた。

 

 それは。

 

「ギラっ!」

 

 たった1人、ゴッドキングオージャーから飛び出たギラは、既にクワガタオージャーに変わっていた。

 

「悲鳴をあげろ!!」

 

 それと共に、王の剣による一撃。

 

 それが真っ直ぐとシコウテイザーのコックピットを斬り裂く。

 

 同時に剥き出しになったコックピットの中に、ギラが入る。

 

「っ!?」

 

 幼い子供である皇帝にとって、眼前にいる兄の、ギラに対抗する手段はない。

 

 そうしながら、ギラは近づくと共に、そのコックピットの下を王の剣で突き刺し、取り出す。

 

「よく聞け。このまま貴様が、いやこの世界の先にある末路は、滅びしかない」

 

「何を」

 

「貴様は無知で疑う事を知らず、その先を進む事の出来ない王だ。

 

 そのままでは、貴様は蟲の王として残る」

 

「蟲の王だとっ、何を」

 

 それと共に、ギラはその手にある剣を真っ直ぐと皇帝に投げる。

 

「だからこそ、聞け、貴様に聞かせよう。

 

 この帝都の3000年の歴史の真実を」

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