「3000年、何を言っているんだ」
その言葉の意味が分からずに、弟は言う。
ここまでの戦いは長かった。
同時に、ここから語る事で、この国がどのようになるのか変わる。
今も、ゴッドキングオージャーの方には、これからの僕の言葉を見守る。
既に、彼らにも、ここから起きる出来事を伝えている。
そして、僕は、ゴッドコーカサスの中にあった歴史を言う。
「今から3000年前、この星には2種類の種族がいた。
人間と、昆虫の姿を持った種族、バグナラクがいた」
「なにを」
「そして、1000年前、人間とバグナラクの争いが起きた。
その争いは激しかった。
だが、当時の王様達は力を合わせる事で、平和を勝ち取った」
「だからっ何を言っているんだ!」
そう、弟は叫ぶ。
それに対して、僕は、地面に落ちた剣を弟に渡す。
「言っただろ、この国の、いや、このチキューの歴史だ」
「歴史って」
「当時の王様達は、その戦いの果てにバグナラクと共に和解し、6王国となった。
だが、本当の黒幕はいた。宇蟲王ダグデド。
その力は強大であり、星を滅ぼすのは容易い程の力を持つ」
「っ」
そうして、弟は黙る。
「ダグデドの脅威に、王様達は立ち向かった。
それによって、ダグデドに王様達は勝利した。
そして、この帝都は、そんな王様達が、ダグデドを倒した後、新たに造り出した国だ」
「っ」
「新たな皇帝は、その名をあえて隠した。
だが、その名は、僕が受け継いでいた」
「ギラ」
「あぁ、僕はギラ・ハスティー、3000年の時を超え、その名を継いだ者だ」
そう弟に笑みを浮かべる。
「だからこそ、問おう。
君は、魂を紡ぎ、意志を受け継ぎ、小さき命が繋げ、帝都を守る王となるのか。
それとも、壮大な力の濫用やそれを後ろ盾にした傲慢な言動・暴挙等に溺れ優越感へ逃げる蟲の王になるのか」
「っ」
「ここで、決めろ!我が弟!ラクレス・ハスティー!」
「僕はっいや、余はぁ!!」
その言葉と共に、ラクレスはその手に持った原初の王の剣で僕を斬った。
「王としてっ、帝都をっ守る!!」
「ならば、その目で現実を見ろ。箱庭だけに閉じこもるのではなくな」
「っ」
それと共に、僕はゆっくりと空に舞う。
ラクレスは、先程までの威厳から代わり、僕の方へと手を伸ばす。
だけど、これで良い。
「邪悪の王はここで討たれる。
そして、邪悪な大臣もまた」
同時に見つめた先。
そこには、こちらを見て、涙を流しているアカメの姿があった。
同時に、それはやり遂げたのだと確信した瞬間であった。
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