「私自身、驚きを隠せなかったさ。
まさか、こうしてお前の姿を再び見る事になるとはな」
それは、どこかの港。
僕は、僕達を見送る為に来てくれたC.C.さんが見つめていた。
「あの時、僕は大臣に両親と共に暗殺されそうになった。
だけど、僕の身体には、既に受け継がれていたクワゴンのシュゴッドソウルがあった。
そのおかげで、僕は生き残る事が出来た」
「そうだ」
同時にC.C.さんは頷く。
「シュゴッドソウルが、身体の中に入った。
だからこそ、生き残る事が出来た。
だけど、その記憶は無くした」
「最初の、ギラ・ハスティーと同じくな」
C.C.さんは、そう言った。
「そこから、歴代に受け継がれていた。
今では、それが一体何を意味をするのか分からない程にな」
「・・・C.C.さんは」
「んっ?」
「C.C.さんも、同じなんですか?」
その言葉に対して、頷く。
「シュゴッドソウルを体内に取り込む。その最初の実験台として、私は選ばれた。
シュゴッドの中で、ただ一匹、意思のないシュゴッドのな」
「コーカサスカブト」
そう言うと頷く。
「それからは、私は眠り続けた。あの死を望む奴と似たようにならない為にな。
だが、目覚めて良かったよ。あの時の、王の姿がまた見れたようにな」
それと共に僕を見つめる。
僕が死んだ事になり、大臣は処刑される事はなかった。
「大臣は死ななかったんだな」
「むしろ、死んだ方が良かったかもしれないがな」
大臣は、死ななかった。
そして、帝国にもいない。
「それにしても、死後の世界か」
その場で、当事者ではない俺は知る事はなかった。
大臣が、まさしく殺されそうになった時、現れたのは異形の存在。
かつて、バグナラクの王と呼ばれた存在が。
「新たな国王が即位する際、シュゴッダム国王はハーカバーカへ赴き、ご先祖様からシュゴッダムの真の歴史を聞かなければならない」
「だけど、今回はそれと同時に、最も重い罪を持つ者を連れていく為でもあった」
かつての、ダグデドのような大罪を犯した者。
その者をハーカバーカへと連行し、永遠の死を与え続ける事。
それが実行されたのは、実に1000年ぶりの出来事らしい。
大臣は、今、まさしく彼の望み通りになった。
生きていたいという願いを叶えて。
「さて、お前はこれからどうするつもりだ」
「・・・全てはラクレスに託した。
無責任かもしれないがな」
「さてな。貴様が行った事は、大きいかもしれないぞ」
そう言ったC.C.さんは呟く。
同時に僕は船へと向かう。
「それに、僕も世界を見ないと。
ラクレスに、世界を見ろと言ったんだ。
俺もまた、世界を見ないとな」
「そうか、ではまたな」
同時に僕は、こちらを待っていたアカメを見る。
「挨拶は、大丈夫なのか」
「あぁ、勿論だ。アカメの方は?」
「皆と挨拶をした。帝都も、妹を任せられる人もいた」
それと共に僕達は、この国を見つめる。
「誰かの為に生き、その為に多くを他に捧げた。
だからせめて」
「ここからは一緒に見よう。自分達の為に」
その言葉と共に、僕達もまた、旅に出る。
未だに見ない世界を見る為に。
邪悪の王と最強の暗殺者は行く。
ここまで、応援本当にありがとうございました。
当初、Nijasukeさんからの応募から、C.C.さんがメインヒロインのはずが、アカメがメインになってしまい、色々と変わってしまった本作。
最初にはなかったキングオージャーが入り、エロの要素がいるのかというレベルになってしまいましたが、Nijasukeさんのおかげでここまで賭けました。
そして、本作をここまで応援してくれた皆様、ありがとうございます。
他の作品もぜひ応援、お願いします。
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