※この作品はR-18です。

王の反逆!   作:ボルメテウスさん

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医療の国

「あそこに、本当に国があるのか」

 

僕は、そう驚きを隠せずにいられなかった。

その理由は、目の前にある光景だった。

それは、ジーロノクテの町並みとは違った意味で、規格外の光景。

巨大な、一本の花が生えていた。

その大きさは、山程の大きさだった。

 

「ヤンマ、本当に、あそこに国があるの?」

 

そう、僕はヤンマに質問した。

本来、ジーロノクテの国王であるヤンマが、一緒に来るのは、可笑しな話だ。

だけど、それには訳がある。

 

「お前がキングオージャーを完成させるのを見る為だからな。心配するな、ジーロノクテの技術、舐めるんじゃねぇぞ」

 

そうしながら、僕達は、クワゴンに乗りながら言う。

 

「それにしても、C.C.さん、これだったら、最初からクワゴンに乗って移動すれば、良かったんじゃないの?」

「あの村と、ジーロノクテは、帝都から近い。

そんな事をすれば、帝都の奴に簡単に見つかってしまうぞ」

「なるほど」

 

C.C.さんの言葉を聞いて、ようやく納得した。

 

「あぁ、お前は知らないと思うが、あの花は、様々な植物が統合されている。その種類ははっきりどれぐらいあるのか分からない」

「そうなのか?」

「あぁ、おそらくは、ほとんどの病気を治す事が出来るからな。帝都は、それを狙っているからな」

「そうなんだ、その国の名前は」

「確か、ルカディメだったか?とにかくっと」

 

そう、考えていると、ルカディメから、何かが飛び出す。

見れば、それは僕達が乗っているクワゴンに似た黄色い蟷螂であり、その蟷螂は、何かを近くの湖に捨てた。

 

「あれは、人?」

「そのようだな、けど、死んでいないようだが」

『当たり前じゃない、そんな奴らの死体、この国には相応しくないから』

 

そう、俺達の会話が聞こえたようだった。

見れば、そこには僕達と同じ鎧を身に纏った人がいた。

という事は。

 

「もしかして、ルカディメの女王?」

「そんな可愛くない国はもうないわ。ここはイシャバーナ。美と医療の国よ」

「あれ?」

 

それに、僕は思わずヤンマを見るが。

 

「いや、間違いなく、ここがルカディメだ」

『そうね、前はそんな名前だったわね』

「前はって、もしかして、侵略したのか」

『違うわ、私が、気に入らないから変えたのよ、だって、ルカディメって、美しくないから』

「はぁ」

 

それには、僕達は、驚きを隠せなかった。

そのまま、僕達は、近くの場所まで降り立つ。

同時に、僕達は互いに、変身を解除し、そのまま向かい合う。

 

「えっと、あなたは」

「そうね、改めて名乗るわ、私は絢爛の女王、ヒメノ・ラン。

見る限りだと、他国の国の王のようだけど、それって」

「くくっ、そうだ、俺様こそ、邪悪の王、ギラ!帝都を滅ぼす存在だ!!」

 

同時に僕は、相手に負けない勢いで宣言する。

 

「美しくない」

「えっ」

 

僕の名乗りに対して、ヒメノさんが思いっきり、止める。

 

「あなたの名乗り、もう少しなんとかできないのかしら?邪悪を名乗るんだったら、もっと華麗にしなさい!!」

「はっはい!」

 

僕は、思わず、頷く。

 

「まぁ、良いわ、あなた達の目的は一体、何かしら?」

「あっあぁ、その、さっきも言ったけど、僕達と一緒に帝都を倒して欲しい」

「そんないきなり「良いわよ」って、良いのかよ」

 

その言葉に、僕達は思わず叫んでしまう。

 

「ただし、条件があるわ」

「条件?」

「えぇ、条件、あなたのクワガタ、私に頂戴」

「まさか、クワゴンの事か」

「クワゴン?それが名前なのね」

 

そう、言う。

 

「・・・なぜ、クワゴンを求める」

「そんなの、決まっているじゃない、愛でる為よ」

 

そう、ヒメノさんは言う。

 

「そんなの、駄目に決まっているだろうが!」

「条件がある」

「おいっ」

 

そう、僕は、真っ直ぐと見つめる。

 

「帝都を滅ぼした後、帝都の民の健康を守ってくれ。そして、クワゴンを愛でるとしても、大切に扱ってくれ」

 

そう、僕はクワゴンを見つめる。

 

「クワゴンは、僕にとっては、大切な友人だから」

 

僅かな時だけど、確かに、僕はクワゴンを撫でる。

 

「へぇ、我が儘ね、けど良いわ。その要求は呑んでも良いわ。

何よりも、さっきの奴らよりもマシだしね」

「マシって」

 

それに対して、僕は首を傾げる。

 

「さっきの貴族、私が治療する代わりに要求した物、渡す気がなかったの」

「渡すって、何を?」

「帝具よ」

「えっ」

 

僕は思わず首を傾げる。

 

「その要求を無視して、汚い金を渡そうとしたのよ」

「汚い金?」

「そう、不正や汚い手段で手に入れた金など、いらないから。まぁ、帝具も、見てから決めるけどね」

 

そう、ヒメノさんは、笑みを浮かべる。

 

「けど、そうね。さっき、あなたが要求を二つ言ったのだから、こちらも、もう一つ要求するわ」

「要求って」

「さっきの会話で、結構気に入ったの。だからこそ、あなたにはマムを救って欲しいわ」「マム?母親という意味か?それって、どういう」

 

そうしていると、湖から飛びだした。

見ると、そこには、気味の悪い集団が、そこにいた。

 

「なんだ、奴らは!」

「あぁ、私が要求を断った奴らの護衛ね。どうやら、まだ諦める気はないようね」

「当たり前だ!ここで貴様をっ」

 

そうは言うが、僕達を見て、何やら目を見開いている。

 

「どういう事だ」

「どうやら、ここで、こいつらをなんとかしないといけないようだな」『クワガタ!』

「雑魚共め、追い返してやる!!」『トンボ!』

「その汚らわしい魂で、このイシャバーナを汚す事は、許さない」『カマキリ!』

 

そのまま、俺達はその手に持った王の剣を構える。

 

「「「王鎧武装!」」」『You are the KING!You are the,you are the KING!』

 

同時に構える。

 

「さぁ、行くぜ!!」

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