周囲を、囲んでいる暗殺者に対して、俺達は、その手にある王の剣を構える。
「先程は、油断したが、今度はやられない!」
それと共に、暗殺者は俺達を周囲を囲むように言う。
「ふんっ、雑魚が粋がるなよ」
「あなたがやったんじゃなくて、私がやったのだけど」
そう、ヒメノさんは言っている間にも、暗殺者達は、その腕をまるで鞭のように伸ばし、こちらに襲い掛かってくる。
それには、さすがに驚きを隠せなかった。
「なるほどな、危険種の身体を喰らって、その特性を得た所か、いかれているな」
そうヤンマは呟きながらも、冷静に攻撃を避けていた。
「これだけの身体を動かせるのは確かに凄いけど、醜い事に変わりないわ」
そして、ヒメノさんは、それらの攻撃を華麗に避けていた。
「ぐっ」
対して、俺様は、その手に持つ王の剣で、攻撃を受け止めるのが精一杯であった。
相手は歴戦の暗殺者を相手に、俺は反撃はあまり、行えない。
けれど。
「ならば、簡単だ!俺様は、雑魚の攻撃など、関係ない!!」
その叫びと共に、俺様は、襲い掛かる攻撃に対して、手に持った王の剣で受け流していく。
無数の攻撃を受け流しながら、その攻撃が向かった先を何度も調整していく。
「なっ、こいつっまさかっ」
そうして、互いの拳が、絡まっている。
「ヤンマっ、分かっているな!」
「ちっ、仕方ないな」『トンボ!オージャフィニッシュ』
鳴り響く音声と共に、その手にある王の剣には電撃があり、そのまま絡まった腕に触れる。
「「「なっぎゃぁぁぁっ!!」」」」
それによって、奴らは、そのまま痺れ、そのまま倒れる。
「へぇ、面白いわね」
「別に、これぐらいはな、それよりも、こいつらはどうするの」
「問題ないわ、セバス」「はい」
「「えっ?!」」
突然、現れた執事、さらにはその周囲には、兵士がいた。
「こいつらを送り返しなさい。
あと、ここに近づけば、アナフィラキシーショックが起こすように仕掛けておいて」
「了解しました」
その言葉と共に、奴らは、そのまま連れて行かれた。
「・・・さて、それじゃ、行くわよ」
「えっあぁ」
そのまま、先程、言われた言葉に従うように向かう。
向かった先は、イシャバーナの城の中。
その中でも、豪華な場所へと案内される。
「ここは?」
「私のマムがいる部屋よ」
その言葉と共に開いたドア。
そこにいたのは、1人の女性。
後ろでまとめた明るい金髪と青い瞳のスタイルの良い巨乳美人だ。
だが、その目は、虚ろである事が分かる。
「マムの名前はゼニス・グレイラット。
私の本当の母親じゃないわ」
「それって、どういう事だ?」
俺は、思わず、聞き返してしまう。
「本当のパパとママは、私が生まれて、間もない頃に、帝都の奴らによって、暗殺された。その後、王位を継いだ私はセバスを始め、数多くの使用人達が育てくれた。マムは、その中で、私に医療の事を教えてくれたの」
「そうなのか」
「正直に言うと、幼い頃に、パパとママを亡くなった私にとって、マムは、もう1人の母親同然なの。だけど、帝都の奴らが」
同時にヒメノは、その手には、血が出そうなぐらいに握り絞めていた。
「そんなんだったら、断れば良いじゃないか」
「どんな奴だろうと、治療を来れば、受け入れるわ。その分、報酬は貰うけど。だけど、マムの治療は、私には無理だわ」
「・・・ならば、俺様にどうすれば良いんだ」
それと共に、ヒメノに問いかける。
「マムは心を壊れた。だからこそ、心を治すには、愛が必要なの。そして、あなたはマムがかつて愛した人に、どこか似ている気がする」
「それで、本当に治るのか?」
「・・・分からないわ、だけど、その治療法が分からない以上は、それしかないの」
そう言って、ヒメノは、俺様に目を向ける。
「これから、マムを愛しなさい。それが私の条件よ」
「おいおい、そんなので、本当に治せると思っているのか」
さすがにヤンマは、そこで止めに入る。
だけど、それに関しては、同じだ。
だが。
「出来るだろうな」
「C.C.さん!」
その話を聞いていたC.C.さんの言葉に、驚きを隠せなかった。
「あなたは、確かギラと一緒にいた」
「C.C.だ」
「それで、本当なの」
そう問いかけるヒメノに対して、C.C.は笑みを浮かべる。
「あぁ、だけど、それは同時に、お前のマムが行為を行う事。
それは、覚悟しておけよ」
「C.C.さん、それって」
それに対して、ヒメノは、ため息を吐きながらも。
「・・・それで、治らなかった時、私は容赦なく、殺すわ」
「えぇ?!」
「良いだろう」
「えぇ?!」
僕の意見を無視し、そのまま行為を行う事になってしまう。
どうすれば良いのか、僕はヤンマの方へと目を向けると。
「こうなったら、覚悟を決めるしかないようだな」
「えぇ」
どうやら、僕に味方はいないようだ。
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