【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話 作:月見ハク
ほどなく、マイの聖女としての初仕事の日がやってきた。
第二王子殿下の成人の儀だ。
この国では十五を迎えると成人の儀を受ける。年に一度、十五を迎えた男女が近隣の教会に集められ、そこで聖女見習いから祝福を授かる。
だが王族は、この教会神殿で聖女から祝福を授けられるのだ。
儀式が行われるのは夕刻。
俺は昼下がりに、マイを呼びに行くことにした。
教会神殿にある緑豊かな中庭。
花壇のそばにたたずむ彼女を見つけ、俺は目を奪われる。
儀式用の白い聖女服に身を包んだ彼女は、まさに一枚の宗教画のようだった。
春のそよ風に、黒い艶髪がたなびいている。
金色の瞳は花々を楽しそうに見つめているが、その視線はいつもより儚げだ。
しっとりとした薄桃色の唇は、微笑んでいるようにも憂いているようにも見える。
美しく神秘的、そして可憐。
俺の思い描いていた、いやそれ以上の聖女がそこにいた。
「マイ様っ」
若い聖女見習いたちがマイのもとへ駆け寄る。
彼女が妹のように可愛がっている子たちだ。
「マイ様、いよいよ初仕事ですね」
「第二王子殿下の成人の儀で祝福を授けるんですよね」
「大役、頑張ってください!」
「最年少で聖女に選ばれたマイ様ですもの、心配いらないですよねっ」
「あの、もしよければ後で儀式のこととか聞かせてほしいですっ」
憧れに目を輝かせる聖女見習いたちに、マイは優しく微笑む。それだけで彼女たちの頬がぽっと赤くなる。
「ありがとう、みんな。お務め頑張ってくるね」
そんな一部始終を眺めてから、俺もマイのもとへ近寄った。
「聖女マイ」
「あ、大司教さま」
パッと振り向いた顔は、いつもの人懐こそうな笑顔だった。俺に呼ばれて反射的に浮かべたのだろう。
「儀式の準備をする。付いてきなさい」
「え、今からですか? 儀式は夕刻からと……」
途端にマイの顔が曇る。もう少し猶予があると思っていたのだろう。
俺は彼女に近づくと、耳元にささやいた。
「処女検査は時間が掛かる。特に最初は、な」
「……っ」
頬を赤らめたマイが、恥ずかしそうにうつむく。
いつもの元気な様子とは違う淑(しと)やかな態度に、今すぐ押し倒したい衝動に駆られる。
獣欲を理性でなんとか抑え、平静を装って言う。
「座学で教えたはずだが?」
「分かり、ました」
「ふむ、では来なさい。湯浴みは済ませたね?」
「……はい」
俺は司祭服の下で股間を硬くしながら、マイを連れ立って建物へと入った。
神殿内を二人で歩く。
大理石張りの廊下に俺の靴音が響き、少し遅れてマイの裸足の音が続いた。
いつもは並んで歩くか、人目があるときは半歩後ろにいる彼女だが、今は数歩後ろをついてきている。
チラリと振り向けば、マイは下を向き、黒い前髪で目元を隠していた。その様子から強い緊張が伝わってくる。
両手をお腹のあたりでぎゅっと握っており、両腕に挟まれた胸がふくらみを増している。その豊満さに、ゴクリと生唾を飲み込む。
年齢以上の色気を放つ彼女に、邪な思いを抱く者は多い。
俺が片っ端から弱みを握っていったせいか、聖女見習いに手を出す司教は激減した。それでもゼロではない。
圧倒的な美貌と男を惹きつける体を持つマイは、その親しみやすい雰囲気も相まって、司教たちの色欲をあおった。
中には彼女に魅せられ、分不相応な恋心を抱く者もいた。
だから俺は、マイを徹底的に守ってきた。
できるだけ構うようにしていたし、俺が不在のときは金髪の聖女に見守らせた。
聖女に任命してからは、さすがにあからさまな視線を浴びせる司教はいなくなったが、それでも常に彼女を近くに置いた。
座って書物を読んでいるマイの胸元から白い谷間が覗いていても、なるべく見ないようにした。彼女が俺の執務室のソファーでうたた寝をしてしまっても、その無防備な体には触れずに毛布を掛けた。
全てはこの時のため。
この時に、とっておくため。
男の下心など知らず、何にも染まっていない真っ白な彼女を、俺だけの聖女に染め上げるためだ。
「マイ、成人の儀はこの大聖堂で執り行う。段取りは頭に入っているね?」
大きな扉の前で立ち止まる。その向こう側では、司教や聖女見習いたちが忙しなく準備を進めていることだろう。
「あ、はい……きちんと、できると思います」
マイは扉を見つめるが、その瞳は別のことに気を取られているようだ。
無理もない。これから長時間に及ぶ恥ずかしい検査が待っているのだから。
「処女検査は隣の控え室で行う。来なさい」
「はい……」
小さな扉を開けて、マイを先に入れる。
前を横切る彼女の黒髪からは、ふわりと石鹸の香りがした。湯浴みはしっかりと済ませているようだ。
マイには、処女検査がいかに重要な儀式なのかは叩き込んだが、肝心の内容についてはほとんど教えていない。
服を脱ぎ、大司教の言うことに従う。
伝えているのはそれだけだ。
つまり彼女は、これからどんなことをされるのかを何も知らない。
「マイ、緊張しているかい?」
「はい……でも、これも聖女としての務め、ですから……」
恥ずかしそうに視線をさまよわせる様子に、ますます股間が滾(たぎ)る。
「安心しなさい。私がきちんと導いてあげるから」
俺は後ろ手に、扉をそっと閉めた。