※この作品はR-18です。

【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話   作:月見ハク

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第2話 聖女は何も知らない

 ほどなく、マイの聖女としての初仕事の日がやってきた。

 

 第二王子殿下の成人の儀だ。

 

 この国では十五を迎えると成人の儀を受ける。年に一度、十五を迎えた男女が近隣の教会に集められ、そこで聖女見習いから祝福を授かる。

 

 だが王族は、この教会神殿で聖女から祝福を授けられるのだ。

 

 儀式が行われるのは夕刻。

 

 俺は昼下がりに、マイを呼びに行くことにした。

 

 教会神殿にある緑豊かな中庭。

 花壇のそばにたたずむ彼女を見つけ、俺は目を奪われる。

 

 儀式用の白い聖女服に身を包んだ彼女は、まさに一枚の宗教画のようだった。

 

 春のそよ風に、黒い艶髪がたなびいている。

 金色の瞳は花々を楽しそうに見つめているが、その視線はいつもより儚げだ。

 しっとりとした薄桃色の唇は、微笑んでいるようにも憂いているようにも見える。

 

 美しく神秘的、そして可憐。

 俺の思い描いていた、いやそれ以上の聖女がそこにいた。

 

 

「マイ様っ」

 

 若い聖女見習いたちがマイのもとへ駆け寄る。

 彼女が妹のように可愛がっている子たちだ。

 

「マイ様、いよいよ初仕事ですね」

「第二王子殿下の成人の儀で祝福を授けるんですよね」

「大役、頑張ってください!」

「最年少で聖女に選ばれたマイ様ですもの、心配いらないですよねっ」

「あの、もしよければ後で儀式のこととか聞かせてほしいですっ」

 

 憧れに目を輝かせる聖女見習いたちに、マイは優しく微笑む。それだけで彼女たちの頬がぽっと赤くなる。

 

「ありがとう、みんな。お務め頑張ってくるね」

 

 そんな一部始終を眺めてから、俺もマイのもとへ近寄った。

 

「聖女マイ」

 

「あ、大司教さま」

 

 パッと振り向いた顔は、いつもの人懐こそうな笑顔だった。俺に呼ばれて反射的に浮かべたのだろう。

 

「儀式の準備をする。付いてきなさい」

 

「え、今からですか? 儀式は夕刻からと……」

 

 途端にマイの顔が曇る。もう少し猶予があると思っていたのだろう。

 

 俺は彼女に近づくと、耳元にささやいた。

 

「処女検査は時間が掛かる。特に最初は、な」

 

「……っ」

 

 頬を赤らめたマイが、恥ずかしそうにうつむく。

 いつもの元気な様子とは違う淑(しと)やかな態度に、今すぐ押し倒したい衝動に駆られる。

 

 獣欲を理性でなんとか抑え、平静を装って言う。

 

「座学で教えたはずだが?」

 

「分かり、ました」

 

「ふむ、では来なさい。湯浴みは済ませたね?」

 

「……はい」

 

 俺は司祭服の下で股間を硬くしながら、マイを連れ立って建物へと入った。

 

 

 神殿内を二人で歩く。

 

 大理石張りの廊下に俺の靴音が響き、少し遅れてマイの裸足の音が続いた。

 いつもは並んで歩くか、人目があるときは半歩後ろにいる彼女だが、今は数歩後ろをついてきている。

 

 チラリと振り向けば、マイは下を向き、黒い前髪で目元を隠していた。その様子から強い緊張が伝わってくる。

 

 両手をお腹のあたりでぎゅっと握っており、両腕に挟まれた胸がふくらみを増している。その豊満さに、ゴクリと生唾を飲み込む。

 

 年齢以上の色気を放つ彼女に、邪な思いを抱く者は多い。

 

 俺が片っ端から弱みを握っていったせいか、聖女見習いに手を出す司教は激減した。それでもゼロではない。

 

 圧倒的な美貌と男を惹きつける体を持つマイは、その親しみやすい雰囲気も相まって、司教たちの色欲をあおった。

 

 中には彼女に魅せられ、分不相応な恋心を抱く者もいた。

 

 だから俺は、マイを徹底的に守ってきた。

 できるだけ構うようにしていたし、俺が不在のときは金髪の聖女に見守らせた。

 

 聖女に任命してからは、さすがにあからさまな視線を浴びせる司教はいなくなったが、それでも常に彼女を近くに置いた。

 

 座って書物を読んでいるマイの胸元から白い谷間が覗いていても、なるべく見ないようにした。彼女が俺の執務室のソファーでうたた寝をしてしまっても、その無防備な体には触れずに毛布を掛けた。

 

 全てはこの時のため。

 この時に、とっておくため。

 

 男の下心など知らず、何にも染まっていない真っ白な彼女を、俺だけの聖女に染め上げるためだ。

 

 

「マイ、成人の儀はこの大聖堂で執り行う。段取りは頭に入っているね?」

 

 大きな扉の前で立ち止まる。その向こう側では、司教や聖女見習いたちが忙しなく準備を進めていることだろう。

 

「あ、はい……きちんと、できると思います」

 

 マイは扉を見つめるが、その瞳は別のことに気を取られているようだ。

 

 無理もない。これから長時間に及ぶ恥ずかしい検査が待っているのだから。

 

「処女検査は隣の控え室で行う。来なさい」

 

「はい……」

 

 小さな扉を開けて、マイを先に入れる。

 

 前を横切る彼女の黒髪からは、ふわりと石鹸の香りがした。湯浴みはしっかりと済ませているようだ。

 

 マイには、処女検査がいかに重要な儀式なのかは叩き込んだが、肝心の内容についてはほとんど教えていない。

 

 服を脱ぎ、大司教の言うことに従う。

 

 伝えているのはそれだけだ。

 

 つまり彼女は、これからどんなことをされるのかを何も知らない。

 

「マイ、緊張しているかい?」

 

「はい……でも、これも聖女としての務め、ですから……」

 

 恥ずかしそうに視線をさまよわせる様子に、ますます股間が滾(たぎ)る。

 

「安心しなさい。私がきちんと導いてあげるから」

 

 俺は後ろ手に、扉をそっと閉めた。

 

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