【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話 作:月見ハク
マイの濡れそぼる秘所に指を浸しながら、微弱な魔力を流し込む。
その瞬間、彼女の体が跳ねた。
「あっッ、あぁっ……ん゛うぅぅぅっ――ッ」
俺の股間に密着したマイの腰がガクガクと震え、体温が急上昇したのを感じる。
聖女は体質的に感じやすい。さらにマイの感度は抱くたびに上がっているが、指を挿入しただけで達してしまうとは驚きだ。
魔力を帯びた愛撫が、これほど性感に作用するとは知らなかった。
指先の魔力を解いた瞬間、マイの体から力が抜ける。いつの間にか俺の両腕に添えられた手が汗ばんでいた。
「どうしたマイ? そんなに反応して」
「わかんない、ですっ……大司教さまのゆびが、あつくてっ」
はぁはぁと熱い吐息を漏らしながら、なんとか言葉を紡ぐ。
金色の瞳は揺れ、うつろにさまよっている。性感に襲われ戸惑っている表情がとんでもなく色っぽい。
これは、たまらないな。
「あのっ……大司教さま」
「なんだ?」
「ニーナにも、同じように……したのでしょうか?」
マイが震える声でつぶやく。その声色にはわずかな不安が混ざっていた。
「いいや、ニーナには軽く触れただけだ。この処置は君にしかしない」
「それは……私が聖女だからですか?」
マイが泣きそうな声で聞いてくる。
――あなたは彼女のことを、聖女とは見ていない。
不意にロレンティアの言葉が脳裏によみがえった。それを振り払うように答える。
「……ああ、これは聖女だけにする特別な処置だ」
「そう、ですか」
俺の答えは、マイが本当に望むものではないだろう。
だが彼女は小さくため息をつくと、満足そうに微笑んだ。
その安心したような横顔を見ていると、無性に虐めたくなってしまう。嗜虐心が湧いてきて、もっとマイを性感に溺れさせたくなる。
「少し負荷が大きかったか。辛ければここで止めるが、どうする?」
真っ赤になった耳元にささやき、魔力を帯びた指先で彼女の
「……て、……さい」
「なんだ?」
「……やめないで、ください……大司教さま」
彼女が涙声で懇願する。恥辱に眉をひそめながらも、なんとかその言葉を絞り出した。
本当に可愛いらしい反応だ。
「そうか。なら我慢するんだよ」
ぬちゅ、と再び膣内へ中指を挿れていく。全身の強張りとは裏腹に、マイの膣中は何度も絶頂した後のようにほぐれていた。
わずかな魔力を指先に込め、加減を調節しながら膣内の少しザラザラしたところ――彼女のひときわ弱い部分を押してみる。
「あぁッ……は、ぁっ、あっ――ッ、ん゛んんっ――――ッ」
柔らかい膣肉が指をきゅうっと締め付けてく感覚が気持ちいい。
彼女の体が俺を求めている実感だけで射精しそうだ。
「ふむ、こちらの反応はどうだ?」
今度は乳房を揉んでいるほうの指先に魔力を込め、硬くなった蕾をつまむ。魔力を塗り込むように乳首をこねると、彼女の肩がビクンを揺れた。
「やぁっ、あ゛ぁッ……んっ、どうして、大司教さまのゆびっ……あッ、んううぅぅぅっ――ッ」
乳首への愛撫だけでマイがまたも絶頂する。
夢中で性感帯を責めていると、だいぶコツがつかめてきた。
反応を見ながら、彼女が一番感じやすい魔力量を把握する。あまり強すぎてもいけないらしい。この絶妙な加減は、俺のように並外れた魔力制御を行える者でなければ無理だろう。
指先の魔力を解くと、再びマイの体が脱力した。
「大司教、さまっ……私、ヘンですっ……」
「どんなふうに変なのか言ってみなさい」
耳たぶに唇を押し付けてささやくと、それだけで彼女がブルリと震え上がる。
「あぅっ……ん、体の中に、大司教さまの魔力が入ってきてっ……あッ、んっ……体が、勝手にびりびりって……頭が、まっしろで……いつもみたいに、我慢できなくて」
マイの告白に、全身が昂った。
いつも挨拶代わりに魔力を注ぐとき、彼女は我慢をしていたらしい。
「別に我慢をする必要はない。正常な反応だ」
「で、でもっ……ヘンな声、出ちゃうのが……恥ずかしくて」
「そうか」
それも興奮する。
必死に快感を我慢する姿を楽しむのも一興だ。これから魔力の流れを確認するときは、素肌に触れながら行うようにしよう。
そんなことを考えながら、俺はマイの服の内側で手のひらを這わせる。魔力を
マイの感じやすいところを探そうと思ったのだが、どこに触れても彼女は軽くイった。
面白いように絶頂するマイに、愛撫が止まらなくなる。
膣穴を弄んでいた指を抜き、膣口の上、クニっとした感触のクリトリスに触れる。
「んぁっ、だ、だめですっ……今そこ、
「マイ、いくぞ」
中指の先に魔力を込め、張り詰めた肉粒をつまんだ。
「いやぁッ……あああぁぁぁっ――――ッッ」
甘い絶叫が温室内にこだまする。まるで感電したかのように彼女は悲鳴を上げた。小さい顎が上向き、開いた口から必死に快感を逃がそうとしているようだ。
すでに足腰から力が抜けきっているマイを片腕で支えながら、耳元にささやく。
「まだ魔力詰まりが解消されていないようだ。続けるぞ」
「ぁっ……まってくださいっ、もう治って……」
中指を膣中に深く埋め、最奥を押し込みながら魔力を放った。
「あッ――」
静かな温室内に、マイの甲高い嬌声が響いた。
どれくらい経っただろうか。
気づけば月が真上から温室を照らしていた。マイをイかせ続けていたら、いつの間にか夜が更けていたらしい。
俺の腕の中で脱力している彼女を眺める。
両腕はだらんと垂れ下がり、上衣はめくられ大きい乳房があらわになっている。
パンツは膝のあたりまでずり下ろされ、内股になった下腹部からは大量の愛液が滴り太ももを濡らしていた。
半開きになった口元からはハァハァと小刻みな吐息が漏れ、時おり絶頂の余韻に息を詰まらせている。
神聖な場所にはまるで似つかわしくない、淫靡で背徳的な姿だった。
すでに俺の股間は破裂しそうなほどに勃起し、漏れ出た先走り汁が下着を湿らせている。
このままマイを犯したいが、さすがにこれ以上の快楽を与えたら彼女を壊してしまうかもしれない。
「マイ、大丈夫か? 魔力詰まりは治ったはずだから今晩はもう休むといい」
「は、い……」
呼吸が落ち着いてきたのか、マイはなんとか返事をした。
小さい体を支えていた腕をゆっくり離すと、彼女が俺のほうへ向き直る。
「おっと」
小さい体がふらりとよろけ、俺の胸元へしなだれかかってくる。
熱い吐息をこぼしながら、ゆっくりとこちらを見上げた。
「大司教さま、あのっ……」
揺れる瞳が何かを訴えかけてくる。
何かを求めるような上目遣いだ。
言葉がなくても分かってしまう。
彼女の表情、仕草のすべてが口づけを欲していた。
だが朦朧とする思考の中で、いい口実が見つからないようだ。
わずかに開いた唇を俺に向け、その先端が震えている。
「マイ、舌を出しなさい。粘膜を通して詰まりが取れたか確かめよう」
彼女は小さく息をのむと、舌先をちろりと出した。
その可愛らしい舌に、ゆっくり舌を重ねる。
「ぇぁ……ん、ぁっ……」
すぐにマイの舌が絡みついてきた。開いた唇が密着し、その閉じられた口内で濃厚に舐め合う。
散々にイったせいかマイの舌が溶けそうなほど柔らかい。口内は熱く、漏れる吐息も温かかった。
「んっ……は、ぁっ、んむっ……ん、んっ……ぁぁっ」
くちゅ、くちゅと唾液の混ざり合う音に、脳が
やがてお互いの舌先をすくうように舐め合ってから、ゆっくりと密着が離れていく。
「大司教さま、どう……ですか?」
鼻先が触れ合う距離で、絶世の美少女が物足りなさそうに俺を見つめた。
心臓が跳ね、肉棒にドクドクと血が巡る。
「ああ、魔力の流れは正常だ。だが最後に私のもので確かめる必要がある。……いいね?」
密着しているマイをさらに抱き寄せ、硬くなった股間を彼女の下腹部に押し付ける。
「はい……」
マイは切なそうな顔で小さく返事をした。
「そこの木に手を付きなさい」
手を伸ばせば届く位置に生えている木へ、視線を送る。
彼女はコクっとうなずき、素直に両手を木に当てた。
俺のほうへ控えめに差し出しされたお尻を一撫でし、スカート部分をめくり上げる。
マイの丸くて白い尻が月明かりに淡く照らされる。彼女の秘所からは蜜液があふれ、きらめいていた。
その美しくも淫らな光景に、思わず唾を飲み込む。
「よく濡れている。私のものがすんなりと入りそうだ」
ズボンを下ろし、先走り汁にまみれた肉棒を濡れ窟にあてがう。
「マイ、挿れるぞ」
「はい……」
従順にうなずくマイの膣口に、亀頭を埋めていく。ぬちゅ、と卑猥な水音がしたかと思うと肉棒が吸引された。
「くっ」
気づけば肉竿が熱い膣内に包まれ、きゅううっと圧迫されていた。腰が浮かび上がるような気持ちよさだ。
実際には俺が突き出したのだろうが、まるでマイの膣に飲み込まれたような感覚に陥る。
「あぁっ……んッ、ぁっ……大司教さまの、入ってっ……」
「マイの中はすごいな。私のものをつかんで締め付けてくる」
幾度も絶頂を繰り返した彼女の膣内は、まるで溶ける寸前のように熱くうねっていた。
肉棒をさらに膣奥へと埋め込むために、股間で彼女の尻を突く。
「はぁッ……あぁんっ――ッ」
マイが体をくねらせ、抽送の快楽だけでイった。
俺はそのまま彼女に覆いかぶさり、胸元に片手を伸ばす。下を向いて実る豊乳を手のひらでたぷんと揺らし、先端の乳首を指で押さえる。
もう片方の手はマイの股ぐらへと這わせ、ぷくりと膨らんだクリトリスに触れた。
「マイ、これは君が味わったことのない刺激だ」
「ぇっ……?」
俺は後背位で挿入しながら、指先に魔力を込めた。
「あッ……あ゛ああぁぁぁっ――――ッッ」
彼女が雷に打たれたような悲鳴を上げる。乳首とクリトリスを魔力で愛撫され、さらに挿入の快感まで掛け合わさったのだ。無垢な少女が耐えられる快楽ではないだろう。
彼女の敏感な場所を愛撫しながら、俺は小刻みに腰を動かす。
「あ゛ぁあっ、あッ、あんっ……んッ、んあ゛っ、あッ、ん゛ううぅぅッッ」
ズチュ、ズチュと肉棒を出し入れするたびにマイがくぐもった悲鳴を上げる。
魔力を込めて愛撫をしている乳首はさらに硬くなり、クリトリスも膨らみを増していく。
肉棒を咥えこむ膣の中が広がったかと思うとぎゅっと締まり、その繰り返しで肉棒が絞られ、尻奥から強烈な射精感がこみ上げてくる。
「ん゛っ、ひぐっ、あ゛ぁっ、ああッ……あっ、はぁっ……んああっ、あっ、いやぁッ」
「ぐぅっ……マイ、出すぞ」
「ひっうぅッ、あぁっ、ああっ……中がっ、溶けっ、溶けちゃっ……ぅっ、んうぅうううっ――――ッッ」
膣がぎゅうっと締まり、凄まじい快感が肉棒から脳天まで突き抜けた。
その瞬間、
「ぐっあぁぁっ……!」
彼女の腰に股間を強く押し付けながら、ついに鈴口が決壊して精が放たれた。ドビュルルル、ドビュルルと熱い精液が尿道を駆け抜けていく快感に頭が真っ白になる。
「ぐっ……ぁ」
脳髄がとろけるような快楽。ドビュッ、ドビュッと彼女の最奥に射精するたびに太い快感に襲われ卒倒しそうになる。足がガクガクと震え、立っていられなくなる。
マイの背中に押し潰すように体重を掛けると、彼女の全身が痙攣しているのを感じる。
やがて互いの体からフッと力が抜け、繋がったまま地面にしゃがみ込んだ。四つん這いになった俺の下で、マイはうつ伏せになって荒い呼吸をしている。
征服感と愛おしさが同時に押し寄せ、恍惚とした快楽が止まらない。
「はぁっ、はぁっ、ぁッ……大司教、さまっ……」
絶頂に身を委ねていたマイだったが、次第に呼吸がゆるやかになっていく。
正直このまま朝まで抱き潰したいが、彼女の体がもう限界のようだ。
「丸薬を飲んだら、少し眠るといい」
俺の言葉に誘われるように、彼女はゆっくり気を失った。
***
地面から天に向かって光の柱が伸びている。
その聖域の中で、マイは静かに眠っていた。
彼女が気を失ってからしばらくして、動けるようになった俺はマイを抱きかかえ、聖域に横たえた。
光柱に触れると弾かれてしまうため、彼女の体だけを聖域内におさめるのに苦心した。
うまく寝かせたつもりだったが、聖域の円の範囲は狭く、マイの膝下が外へはみ出ている。
聖域は、大地の力が漏れ出す場所だ。
そこにいるだけで聖女や聖女見習いの魔力を活性化させ、体力も回復させる。マイを休ませるのにここまで適した場所はない。
「……美しいな」
白い光の中で眠る美少女に、つい見惚れてしまう。
まるで気まぐれに地上へ降りて来た女神のようだ。
「んっ……」
しばらく眺めていると、彼女のまぶたがピクリと動いた。
「大司教、さま……おはようございます」
「おはよう、マイ」
体を起こした彼女が目元をこするりながら、ぼうっとあたりを見回した。
「大司教さまが、運んでくれたのですか?」
「ああ、だいぶ消耗していたからな。休むならベッドよりも聖域のほうがいいだろう」
「……ありがとうございます」
これまでの習慣からか、マイは正座をして祈るように両手を握った。
俺もその場で腰を下ろす。
光の壁越しに彼女と視線を合わせ、低い声で言葉を紡ぐ。
「マイ、大事な話がある。聖域は君にとって最も安全な場所だ。万が一神殿に侵入者があったときは、真っ先にそこへ逃げ込むんだ。……いいね?」
真剣な眼差しで見つめると、彼女は思い悩むように眉間にシワを寄せた。
「私は、みんなを守りたいです」
「だめだ。それは私が許さない。狙われているのは君だ」
さらに低い声色で諭す。有無を言わさぬ圧に、マイは握った手をぎゅっと結んだ。
「大司教さま、は……?」
「私もここで君を守る。それが私の務めだ」
マイは眉間にシワを寄せたまま、俺をまっすぐ見つめた。
「では……せめて、大司教さまはみんなのところへ行ってください。私はここにいます。だから、他の子たちを守ってあげてください」
懇願する眼差しの中に、凛とした覚悟のようなものが垣間見えた。
ドクンと心臓が高鳴る。
初めてマイに会ったときに俺を魅了した、強い意志のこもった瞳だ。
(相変わらず優しくて強情な子だ)
だが、そこがいい。
「わかった、そうしよう。ただし君の安全が確保できてからだ」
「ありがとうございます」
彼女が安堵したように微笑む。
それだけで張り詰めていた緊張がほぐれるから不思議だ。
「……そろそろ、戻りますね」
マイがゆっくり立ち上がろうとする。
だがうまく腰が上がらずペタンとへたり込んでしまった。
「まだ体が回復しきっていないのだろう。もうしばらくそこで休んでいなさい」
「はい……ごめんなさい」
元はと言えば、俺が無理にイかせ続けたせいだ。彼女が謝る道理はない。
静寂に包まれた温室に、マイの小さい呼吸だけが聞こえる。
しばらく見つめ合っていると、彼女が不意にまぶたを伏せた。
「あの、大司教さま」
「なんだ」
「今夜は……そばにいさせてください」
目を逸らし、まるで無理なわがままを言っているかのような表情だ。
いてほしいではなく、いさせてほしいと言うところが彼女らしい。
「ああ、君が回復するまで……いや、君の気が済むまでここにいよう」
「ありがとう……ございます」
マイがほっと胸を撫で下ろし、嬉しそうに微笑む。
もし聖域の壁に阻まれていなかったら、俺は衝動的に抱き締めていただろう。
「あの、では、少しお話をしませんか?」
「話? 何か話したいことがあるのか」
「あの私、大司教さまのことが……もっと知りたいです」
まるで子守歌をせがむ幼子のような言い方だ。
俺の、身の上話か。
誰かに話したことは一度もないな。
「別段面白いものではないぞ」
「そんなことないです」
妙に強い口調で反論してくる。
「ふむ……とはいえ本当に大した話はないぞ。物心ついた頃には大司教になろうと決意して、それからは教会に入ってひたすら座学と修練の日々だった」
「その前は、何をなさっていたのですか?」
物心つく前か。
「……記憶にあるのは、ネズミ捕りだな」
「ネズミ捕り、ですか?」
マイが目をまん丸くして聞き返す。
「ああ、私の家は小さな果物屋でな。手作りの罠を仕掛けてネズミを捕るのが幼い私の仕事だった」
「そうなんですか」
「君の実家は何を
そういえば、彼女が村の教会に保護される前のことをほとんど知らない。
「私の家……ですか? あまり、覚えていないんですが……畑を耕しながら治療院を営んでいたのだと思います。よく農作業でけがをした人が、うちに来ていましたから」
彼女が目を細め、寂しそうな顔をした。
家も村も焼かれたマイにとって、昔を思い出すのは辛いことなのだろう。
「……私の好物はりんごのパイだ」
「え、りんご……?」
「ああ、売り物の中でも一番高価な果物で、私は滅多にありつけなかった。だがときどき、私が大きなネズミを捕まえると母が褒美に焼いてくれたのだ」
「そうだったのですね」
マイがくすりと笑う。
「くれぐれも他言無用だぞ。これは誰にも明かしていない。君と私だけの秘密にしておいてくれ」
大司教という立場上、好物一つ知られるだけで面倒なことになる。
「私と大司教さまの、秘密……」
マイが唇をきゅっと結び、頬を綻ばせた。
「いつか、大司教さまの作ったネズミ捕りの罠を見てみたいです」
「いずれな」
「もし大きなネズミを捕まえたら、私がりんごのパイを焼きますね」
妙に楽しそうな彼女が面白い。
その口調は、教会に来たばかりの頃のマイを彷彿とさせた。
「だが聖女は生き物すべてを等しく慈しむ存在だ。私がせっかくネズミを捕まえても、君は逃がしてしまうのではないか?」
俺が冗談めかして言うと、彼女はにっこりと微笑んだ。
「はい、逃がしてあげます」
「だろうな」
俺もつられて苦笑する。
張り付けた笑顔ではなく、自然と笑みをこぼしてしまったのはいつぶりだろうか。
月明かりが降りそそぐ温室で。
俺とマイは夜が明けるまで他愛ない話を語り合った。