※この作品はR-18です。

【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話   作:月見ハク

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第30話 告白

 ベッドの上で仰向けになったマイの裸体を眺める。

 

 この数日、待ちに待っていた。

 

 この瞬間だけは立場を忘れ、雄としての本能に支配されそうになる。

 大事に大事に育ててきた黒髪の聖女を、情欲のままに抱き潰すこのときだけは。

 

(美しいな)

 

 淫らな呼吸音とともに上下する乳房に、つい見惚れてしまう。彼女の柔乳はその大きさにも関わらず、仰向けでも形が崩れることなく天井を向いていた。

 

 艶めいた黒髪はシーツの上に乱れて広がり、涙で潤んだ金色の瞳は虚空をさまよっている。

 まだ絶頂の余韻から抜け出せていないらしい。

 

 好都合だ。

 

 俺は自分のローブと下着を脱いで全裸になると、床に落ちていた湯浴み着の薄布を一枚手に取った。

 

 ギシ、とベッドに上がると、彼女の細腕を持ち上げて頭の上に置く。無防備に両手を上げたような格好だ。

 

「マイ、これは追加の罰だよ」

 

 細い手首に薄布を巻きつけ、やんわりと縛る。

 完成した光景に俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。

 

(なんという淫靡さだ)

 

 ベッドの上で手首を縛られた、全裸のマイ。

 

 この世に聖女を縛っていい道理などない。世の男が想像すらできない背徳的な姿が、そこにあった。

 この光景だけで射精してしまいそうだ。

 

 興奮で呼吸を荒くしていると、彼女がゆっくり俺のほうを見た。

 

「大司教、さま……これは……」

 

「座ったら追加の罰を与えると言っただろう」

 

「どう、して……縛るのですか?」

 

「罰とは、こういうものだからだ」

 

 堂々巡りのような言い訳を口にする。どうしてと言われても、俺がただ――。

 

「大司教さまが、そう……したいのですか?」

 

 うつろげな瞳がふんわりと俺を見つめる。その泣きそうな眼差しに心臓がドクンと跳ね、思考が止まった。

 

「……ああ、そうだ」

 

「なら、嫌じゃ……ないです」

 

 かすかに口元を微笑ませたマイに、胸の脈動が止まらない。

 

 まったくこの子は、どこまで俺の心を鷲掴みにすれば気が済むのだろうか。

 

「これから君の体を隅々まで検める。もう嫌がっても止められないから覚悟しなさい」

 

「はい……平気です」

 

 どんなことをされるのかも分かっていないだろうに、無条件で俺の欲望を受け入れるマイが愛おしい。

 

 ベッドの上で生贄のように裸をさらす聖女に、覆い被さる。

 

「あっ、んぅッ……」

 

 肌が重なった刺激だけで彼女は甘い悲鳴を上げた。

 俺も温かい柔肌と密着した気持ちよさで射精感がこみ上げてくる。

 

 縛られた手首を片手で押さえると、マイを完全に自分のものにしたような感覚になる。

 

 そのまま、まずは首筋に顔を埋めた。鼻いっぱいに吸い込むと花蜜を濃縮したような香りが鼻の奥へ広がる。

 

 以前、俺がご褒美に贈った入浴剤の匂いだ。

 

「入浴剤の香りが君の匂いと混ざって、いい心地だ」

 

「私もこの香り、好きです」

 

 緊縛されているというのに、彼女がふんわりとした笑みを浮かべる。

 

 その気の抜けたような顔を見ていると無性にいじめたくなるから困る。

 

 俺は手首を押さえながら、白い首筋に吸い付いた。

 

「ひぁっ、あぁんッ……」

 

 等間隔で吸引の証を付けていき、鎖骨や肩にも同じようにキスを落としていく。柔らかい二の腕のあちこちに印を刻んだあと、開帳したままの腋に吸い付く。

 

「ひぅっ、あっ、やぁっ……大司教さま、そんなとこっ……んうぅぅっ」

 

 なめらかな(わき)の下に舌を這わせ、くぼみを舌先でえぐる。するとマイは面白いように体をよじらせた。

 

「いやっ、まってくだ……ひ、あぁんっ、くすぐったいですっ……」

 

「罰だと言っただろう? 嫌でも止められないとも言ったはずだ」

 

「で、でも、そんなっ……とこ、あぁっ、んっくぅッ――」

 

 腋に唾液を塗りたくるたび、彼女の体がブルリと震える。それが重なった肌を通して伝わってくるのが気持ちいい。

 

「ひぁッ、あぁんッ……んっ、ん゛うぅっ……」

 

 ねろねろと舌腹で舐め回し、腋の下で最も敏感だろう部分をじゅうっと吸い上げる。

 

「ひっ、うッ……大司教、さまっ……」

 

 夢中になって腋を舐めているとマイの声に涙が混じり始めた。

 

 どうやらいじめ過ぎてしまったらしい。

 

 俺は体を起こすと彼女の裸体をもう一度見下ろした。

 

 上半身のいたるところに赤い印が刻まれている。乳房にも先ほど吸引した痕が無数にあった。この聖女が誰のものかを示す証だ。

 

 興奮と高揚感がこみ上げ、股間が燃えるように熱くなる。精巣内で大量の精液が煮え立ち、剛直した肉棒はもう破裂寸前だ。

 

「マイ、すまなかったね。罰はもう終わりだ。これから私の肉槍で君の中を(あらた)める。分かっているね?」

 

「……はい、大司教さま……確かめて、ください」

 

 濡れそぼった股の間に腰をあてがうと、彼女のほうも両足をわずかに広げた。挿入を予期した動作に胸が熱くなる。

 

「挿れるぞ、マイ」

 

「んッ……くぅぅぅっ……ッッ」

 

 肉棒の先端がヌチュリと膣口に触れた瞬間、全身に電流のような快感が走った。心拍が急上昇し息が荒くなる。肉棒が徐々に温かい膣内に飲み込まれていく感覚。蠢動する膣肉にペニスが絞られ、頭の後ろがぼうっと熱くなる。

 

「く、なんて締まりだ」

 

 久しぶりの名器の気持ちよさに肉棒が耐えきれるはずもない。尻奥からせり上がってきた精液が(せき)を切ったように流れ出ていく。

 

「ぐっ、うぅっ……!」

 

 ビュルルルッ、ビュルルッ――と溜め込んでいた精が発射された。射精の快楽が全身を駆け抜ける。足のつま先がビンと引きつり腹筋が力む。尻の筋肉が勝手に収縮して精液をひり出していく。そのたびに頭の先まで昇天しそうなほどの快感に襲われる。

 

 俺は、挿入の性感だけで達してしまった。

 

 とめどなく注がれる白濁液がマイの膣口からあふれ出るのを感じる。

 

「マイっ……やはり最高の膣だ」

 

「大司教さまの、たくさん出てるっ……あぁっ――ッ」

 

 彼女も膣奥で肉棒が跳ねるたびに悲鳴を上げていた。

 

 その嬌声を聞いていると、射精後でしぼむはずのペニスにどんどん血が集まってくる。相変わらずの絶倫体質に心の中で苦笑する。

 

 いや、相手がマイだからこそここまで(たぎ)ってしまうのだろう。

 

「マイ、検査を続けよう。儀式まで時間はたっぷりある」

 

「えっ……大司教さまの、もう……硬く」

 

「いくぞ」

 

 ジュプという音ともに腰を一振りすると、室内にマイの嬌声が響いた。

 

 

 ◇

 

 

 粘液混じりの抽送音が室内を満たす。

 

 ギシギシとベッドが軋み、それに合わせてマイの裸体が前後に揺れていた。

 

「あっ、んっあっあぁっ、ふっ、あッ……んうぅぅっ――ッッ」

 

 正常位で彼女を犯し始めてから、もう何度目かの甘い悲鳴だ。

 

 先ほど射精したおかげで、俺は長い時間をかけてマイの膣内を堪能していた。突くたびにたぷたぷと揺れ動く乳房には、両方に赤い印が無数に刻まれている。

 

 小刻みなピストンを繰り返しながら、俺は彼女の隅々に舌を走らせ、吸引した。その痕はもう片方の腋の下にまで及んでいる。

 

 マイは俺がどんなに体を弄んでも、縛られた手首を頭の上に置いていた。そうしないと駄目だと思い、必死に耐えているのだろう。

 

(本当に可愛い子だ)

 

 俺は前後に激しく揺れる巨乳をつかむと、乳首をきゅっとつまんだ。

 

「さあ、イくんだマイ。穢れなき処女であることを女神に証明しろ」

 

 つまんだ指に力を込めると、彼女の背中が浮いた。

 

「あッ、あ゛あぁぁぁんっ――――ッッ」

 

 膣内がまとわりつくように収縮し、肉棒をぎゅうっと締め上げてくる。出し切ったはずの精液が再び精巣内に溜まっていくのを感じた。強烈な射精衝動がこみ上げ抽送の速度が上がっていく。

 

「マイ、出すぞ」

 

 彼女の体を抱き締め、細い背中に手を差し入れる。手のひらが汗に濡れ、シーツにも大量の汗がにじんでいるのを手の甲で感じる。裏腹に柔らかい肉体は熱を帯びていて、密着した体の前面が温められていく。

 

 マイは本当に抱き心地がいい。

 

 俺は抱擁を強めながら腰だけを小刻みに動かした。

 

 肉棒でぐっと膣奥を押した瞬間、濁流のような射精感が上ってくる。

 

「ぐ、くぅぅっ……!」

 

 ビュルル、ビュルルと最奥へ精が吐き出されていく。全身が一瞬にして熱くなり抱き締める力が一層強くなる。マイの背中が反り上がりシーツとのあいだに空間ができる。ビクビクと痙攣する彼女の最奥へ、俺は二度目の吐精を果たした。

 

 

 

 

「……ぁ、はぁっ……はぁ……大司教、さま……」

 

 耳元で、甘く艶っぽい声が聞こえる。

 

 気づけば、俺はマイにのしかかったまま意識を手放していた。肉棒はまだ繋がったままで、膣内の収縮が股間にじんわりと伝わってくる。

 

「ああ……すまない、君の中が気持ちよすぎた」

 

 首をひねると、すぐ鼻先に彼女の顔があった。熱い吐息を漏らす妖艶な表情に一瞬息が止まる。

 

 ややあって、涙に揺れる瞳がふんわりと細められた。

 

「平気、です……こうして大司教様に乗っかられるの、慣れてますから」

 

「とはいえ、君の細い体では重いだろう」

 

「はい……大司教さまの体は、重くて、大きくて……安心します」

 

「……そうか」

 

 包み込むような微笑みに、またも心を持っていかれそうになる。

 

 それをごまかすように俺は体を起こした。

 

「マイも、起き上がれるか」

 

「はい……」

 

 彼女の背中を起こし、繋がったまま対面座位の体勢になる。手首が縛られて輪っかのようになった細腕を俺の首にかけ、再び抱き締める。

 

 するとマイもしがみつくようにぎゅっと胸をくっつけてきた。

 

 乱れた黒髪をポンポンと撫で、手ぐしで整えていく。

 

「ん……」

 

 彼女は気持ちよさそうな声を漏らし、まぶたを閉じた。

 

 窓からの陽光が床を照り付け、室内を温めている。火照った俺たちの体には暑いくらいだ。

 お互い全身に汗をかいているので少しすれば冷めるだろう。

 

 密着した柔乳の奥から、トクトクと心臓の音が伝わってくる。可愛らしい鼓動だがマイにとっては大音量のはずだ。

 

 しばし、休憩をとったほうがいいだろう。

 

 

「……大司教さま」

 

 午後の陽気と彼女の体温でうつらうつらしていると、不意に耳元でささやかれた。

 

「なんだ?」

 

「さっきの続きを、話してもいいですか」

 

 大聖堂での話か。

 

「構わないよ」

 

 すると彼女はゆっくりと俺の胸元から顔を離した。

 だが輪っかになった腕を掛けているため、体をそこまで離すことはできない。吐息の混ざる距離で見つめ合う。

 

「私、大司教さまといると、体中がお日さまのようにぽかぽかと温かくなって、なのに……胸の奥が、どうしようもなく締め付けられる感じがして……つらいです」

 

「……そうか」

 

「これが、なんなのか分からなくて……私、ティア姉さまに相談しました」

 

「ロレンティアはなんと言っていた?」

 

 マイは一度まぶたを伏せると、決心したように俺を見つめ直した。

 

「それは、大司教さまに直接聞いてみなさいって」

 

 ――さあ、マイに直接聞いてみたらいかがですか?

 

 三日前にロレンティアから言われた言葉を思い出す。なるほど、悪戯好きな彼女らしい答えだ。

 

「大司教さま……私、何も知らなくて……大司教さまなら、これがなんなのか分かりますか?」

 

 彼女の真剣な眼差しが俺を射抜いた。

 

 

 いつか相談に乗った聖女見習いの言葉が脳裏によみがえる。

 

 ――修道女さんに相談したら言われたのです。それは恋慕の情なのだと。

 

 あのとき、確か俺は断言した。

 

 ――安心しなさい。それは錯覚だ。

 

 司教に刻み込まれた性愛を、錯覚しているに過ぎないのだと。そう告げると聖女見習いは胸をなでおろし、やがて治癒の力を回復させていった。

 

 恋慕の情など、聖女が抱いていいものではない。それは大司教も同様だ。色恋という名の錯覚に身をやつした聖女と大司教など、先には不幸な結末しかない。

 

 

「俺には、分からないな」

 

「え……」

 

 この話はこれで終わりにすべきだ。

 だが俺は、思考とは裏腹に口を開いていた。

 

「君はどう思うんだ? 考えずとも、自ずと感じるものがあるのだろう?」

 

 もしあの聖女見習いと同じ言葉を紡ぐのなら、俺はそれを否定しなければならない。

 

「自ずと、感じる」

 

 マイは自分に言い聞かせるようにつぶやくと、ふっと表情をやわらげた。

 どうやら彼女なりの答えにたどり着いたらしい。

 

「私は、大司教さまのこと」

 

 意思のこもった金色の瞳が俺の視線と重なる。

 

「大司教さまのことを、守りたいです、ずっと」

 

 マイが、ふんわりと微笑んだ。

 

 

「……」

 

 守りたい、か。

 

 意表をつく答え。だが、マイらしい一途でまっすぐな思いだ。

 

 ――力が……みんなを守る力がほしいんです。

 

 初めて彼女と会ったときを思い出す。あれからマイはちっとも変っていない。

 

 儚げな少女の奥底にある強さ。俺はその強さに魅せられ、思ったのだ。

 

「君は、本当に美しいな」

 

「え?」

 

 マイが、目を見開いて固まる。

 

 つい心底からの思いが口から漏れてしまった。

 

「あの、うつ……え?」

 

 マイが目に見えてうろたえ始める。そういえば彼女に面と向かってはっきり告げたことはなかった。

 

 美しいなど言われ慣れているだろうに、目を逸らして戸惑っているのが面白い。本当は顔も背けたいのだろうが、腕の輪っかでくっついていて難しいようだ。

 

 俺はふっと笑みをこぼすと、彼女の頬に手を添えた。

 

「マイ、君の笑顔は人を幸せにする」

 

「は……え、あのっ……」

 

「だからそんな君を、ずっと守らせてくれ」

 

 偽らざる本音だ。

 

 俺は聖女を――マイを守り、独占し、愛でて犯す。その情動は言葉に言い表せるものではない。

 

 俺たちの関係はそれでいい。

 

「あの……」

 

 マイがふにゃりと表情を崩した。

 

「はい、ありがとう……ございます、大司教さま」

 

 なんとも聖女らしからぬ気の抜けた笑顔だ。

 

 だが、俺の情欲を昂らせるには十分過ぎた。

 

「マイ、突くぞ」

 

「え……あっ、ん゛ぅッ――」

 

 俺は胸を埋め尽くす思いをごまかすように、彼女の奥を突き上げた。




次話、11/1(金)20時頃にアップ予定。多分2話連続です。

電子書籍1巻が好評発売中です。
書き下ろしエピソード『聖女の平穏な一日』も収録。

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読んでいただけると嬉しいです。
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