※この作品はR-18です。

【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話   作:月見ハク

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第37話 二度目の調教

 純朴な白いショーツに触れると、股下のあたりはもうぐっしょりと湿っていた。

 

「んっ……ぅッ」

 

 湿り気をなぞっただけでマイは敏感に反応する。下を向いた乳房が揺れ、艶尻がビクンと持ち上がった。まるで(いじ)ってほしいとせがんでいるようだ。

 

 神聖な教会の馬車の中で。

 無垢な聖女を縛って天井から吊るし、衣服を脱がしている。

 

 それだけでも数多(あまた)の禁忌に触れる行為だ。明るみになれば、大司教といえど打ち首では済まされない。

 

「マイ、外の危険がどういうものか、君の体に教え込む。辛かったら言いなさい」

 

「……はい、大司教さま……」

 

 彼女の紅潮した頬をまた涙がつたう。

 潤んだ金色の瞳を見ていると、禁忌を破る罪悪感が消え失せていく。

 

 第一王子たちの前では凛とした姿を保っていた聖女マイが、今はあられもない格好で泣いている。そんな少女を犯す悦びと高揚感で、俺の股間はこれまでにないほど勃起していた。

 

 やはり俺も、聖女狩りの男たちやゴーゼ司教と同類なのだろう。

 

「下を脱がすぞ」

 

 一気にずり下げるのではなく、腰についている紐をゆっくりと解いていく。

 

「ぅっ……」

 

 焦らすように布地をゆるめていくと、マイが小さくうめいた。相当に恥ずかしいのだろう。

 

 紐を外すと、腰のところから布がめくれていく。逆三角形の布地の中から綺麗なお尻が現れ、涎れが出るほど美しい女陰があらわになった。

 

 ハラリと下着だったものが床に落ち、ついにマイは生まれたままの姿になる。

 

 目の前に差し出された秘所に、ほぅとため息をつく。

 

「相変わらず綺麗な色だ」

 

 鮮やかなピンク色。何度も俺の獣欲を受け入れているのに、清純さを感じてしまう膣だ。

 

「大司教さま、あのっ……」

 

 マイが戸惑いがちに声を震わせる。

 内股をこすり合わせ、秘部を閉じようとしている。

 

 だがお尻を突き出している格好では無駄な試みだ。膣穴をヒクヒクと収縮させることしかできない。

 

(なんて淫らな光景だ)

 

 そういえば彼女の恥ずかしい部分を、こうしてまじまじと鑑賞するのは初めてだ。

 

 純真なマイにとっては耐えがたい羞恥だろう。

 だが今は縛られ自由のきかない状態だ。彼女の反応もろとも堪能するとしよう。時間はたっぷりとある。

 

「罰だというのに、ずいぶんと濡れているな」

 

 ぬめった肉ビラに親指を添えて左右に開くと、あふれ出る愛液がとろりと垂れた。

 

「んッ、ぁ……ごめん、なさいっ……」

 

「いやいい。君が心も体も清らかな証拠だ」

 

 言いながら、普段は閉じているのだろう陰唇を円を描くようになぞる。

 

「あぁっ、んんッ……」

 

 ヒク、ヒクとすぼまる膣口が可愛らしい。俺は指先に魔力をまとわせると膣の内側をいじり始めた。

 

「――はぁッ、ああっ……く、ぅぅッ……!」

 

 マイがたまらず歯を食いしばる。拘束され、弄られている様子が見えないという状況がさらに性感を高めているのだろう。

 

 指先をきゅっと締め付けてくる入り口をすくい、愛液に濡れた指を舐めてみる。

 

「処女の味が濃くなっているね」

 

 口の中にとてつもないうま味が広がる。彼女の体の中でもっとも甘く濃厚で、女の香りを感じられる場所だ。

 

「あ、あのっ……大司教さま、これっ……」

 

「舌を挿れる。耐えなさい」

 

 顔を近づけながら、わざと口から息を吐く。

 

「あッ……やぁっ……」

 

 生温かい吐息がこそばゆいのだろう。マイは慌てて腰を引こうとした。

 

 俺は彼女の柔尻をぎゅうっとつかみ、割れ目を大きく広げる。

 舌先を尖らせると、割れ目に顔を押し付けながら蜜口に差し込んだ。

 

「はぁッ――、あっあ゛あぁぁぁんっ――ッッ」

 

 マイの体が跳ねるのを感じた。狭い膣口が舌をきゅうっと圧迫してきて、中で動かすのが難しい。

 顔を密着させた尻肉がビクビクと痙攣している。彼女は今、弓なりに背中を反らせて絶頂に悶えているのだろう。

 

「あぁっ、いやッ、あっ――、あ゛んんんっ――――ッッ」

 

 なんとか舌を躍らせ、膣内の濃厚な蜜液をかき出していく。ジュルジュルと音を立てて吸い上げれば、マイは再び体を震わせた。

 

「あぁんっ、あぁッ、うっ……んうぅぅっ……ッ」

 

 苦しげで、甘ったるい喘ぎ声がたまらない。

 

 もっとよがらせたくて、俺は彼女の腰をさらに上に突き出させた。

 目を閉じ、舌に感じる凹凸の感触だけで目当てのものを探す。

 

 舌先が、クリっとした肉粒をとらえる。

 俺はさらに顔を柔らかい桃尻に埋めると、芯芽(クリトリス)に吸い付いた。

 

「そこっ、あぁっ、やめっ……んうっ、ん゛ううぅぅぅっ――――ッッ!」

 

 ビクンッ、ビクンッとマイの腰が跳ね上がる。

 それに振り落とされないよう、俺は顔を強く押し付けて執拗にそこを責め続けた。

 

 

「――ぁ、――は、ぁッ……うっ――、んぁっ……」

 

 気づけば、マイの声にならない喘ぎ声を発していた。

 

 腰が痙攣し、足もガクガクと震えている。

 俺が尻をつかんでいなかったら、今ごろ床にへたり込んでいただろう。

 

 膣から顔を離すと、舌や口元が愛液にまみれていた。

 

「マイ、よく耐えたね」

 

 彼女のつるりとした尻肌に口づけをすると、付着した愛液を塗り付けるようにれろ、れろと舐め上げる。

 

「んぅぅぅっ……ッ」

 

 マイがくすぐったいのか気持ちいいのか分からない声を上げる。張りのある艶尻を舌先でえぐると、今度は「あぁんっ」と切ない嬌声を漏らした。

 

 彼女のきめ細かい尻を舐め回してから、俺は舌を当てたままゆっくりと立ち上がった。れろぉ、と腰を舐め、背中へと舌を走らせていく。

 

「あぅっ……んっ、あぁぁぁっ……ッ」

 

 まるで快感が這い上がっていくようにマイは背中を反らせ、吐息混じりの嬌声を漏らした。

 

「マイ、辛かったらこれで終いにするが、どうする?」

 

 覆い被さりながら、すっかり赤くなった耳を舐める。胸元に手を回して乳房をたぷたぷと揺らし、その柔らかさを味わう。

 

「あんっ、ぁッ……へいき、です……つらく、ないです」

 

 横目で訴えてくるその視線は、とっくに限界だと物語っていた。

 

 本当に、マイは健気で頑張り屋だ。

 

 信じられないほど卑猥なことをされているのに、どこまでも無垢でまっすぐ。

 その姿勢は、まさに聖女だ。

 

 だからこそ、彼女を穢したいという邪な嗜虐心が沸き上がってしまう。

 

「……そうか、ではもう少し責めをきつくしてみよう」

 

「ぇ……」

 

 俺はローブを縛っている細い腰布をほどくと、マイの目元に巻き付けた。

 

「あっ、大司教さまっ、これ、なんですかっ……」

 

 ぐるぐると目を覆い、頭の後ろで結ぶ。

 全裸で縛られた挙げ句、目隠しをされた聖女の完成だ。

 

「背信者に捕まり、こうして視界を奪われることもある。恐いか?」

 

「はい……こわい、です」

 

「君をこんな目に遭わせたくない。何があっても私の言いつけを破るな。……分かったね」

 

「はい、わかり……ました」

 

 まあ、今後は彼女が言いつけを破ることも想定して動くつもりだ。どんな予想外のことが起ころうとも、マイをこんな目には遭わせない。

 

「いい子だ」

 

 肩を舐めると、マイが「ひぁッ」と驚いたような嬌声を上げる。

 

 視界を覆われて恐いだろうに、彼女は震えながらも下唇を噛んで必死に耐えていた。

 

「責めを続けるが、大丈夫か?」

 

 マイは一度だけ、こくっとうなづいた。

 

 俺は揉み込んでいた乳房から手を離すと、中指だけを彼女のお腹に当てた。

 

「んッ……」

 

 柔らかいお腹が震え、奥の腹筋がヒクつくのを感じる。

 

「どこを(さわ)られているか言ってみなさい。目が見えなくとも、自分の置かれた状況を把握する練習だ」

 

 でたらめなことを、もっともらしい口調で告げる。

 

「んぅっ、ぅ……おへそ、です」

 

「よろしい」

 

 中指でへそをぐりぐりと弄ってから、今度はみぞおちをつーっとなぞる。

 

「ふッ……う、んんっ……!」

 

 徐々に胸元へ近づいてくる指に、マイがうめくような声を漏らす。

 視覚を奪われたせいで、その他の感覚が敏感になっているのだろう。下乳のふくらみをツンとつつくだけで、彼女の上半身が弾んだ。

 

「今、どこを(さわ)られている?」

 

「うぅっ、んッ……むね、です」

 

「胸のどこだ」

 

「あっ、うぅッ……むねの、下のほう」

 

「では、ここは?」

 

 指の腹で、ピンと立った乳首に触れる。

 

「ひぅっ……あぁっ、先……です」

 

「先とは?」

 

 下を向いた乳頭をぐっと押して、柔らかい乳房の中へ埋めていく。

 

「ぅ゛ッ、うぅっ……ちくび、ですっ……」

 

「よろしい」

 

 ご褒美とばかりに両手で乳房を揉みしだくと、マイは「あぅッ」と体を大きく震わせた。突然胸を鷲掴みにされた性感でイってしまったのだろう。

 

 手のひらであり余る大きさの乳房を、痛みのないぎりぎりの力加減でぎゅうっと揉み潰す。

 まるで本当にマイを無理やりに襲っているようだ。

 

 手首を縛られ、吊るされ、目隠しをされ、男の好きなように弄られている聖女。

 

 想像を絶する淫靡な光景に、俺はもう我慢ができなかった。

 

 自らのローブを脱ぎ捨て、下着を下ろして肉棒をさらす。先端からはもう先走り汁がドロドロと漏れ出していた。

 

 火照った股間と外気との温度差で、全身がぶるりと震え上がる。

 興奮と、マイの体が温かかったせいで、馬車の中が意外と冷えていることに気づかなかった。

 

「マイ、これが何か分かるか?」

 

 血管の浮いたペニスを柔らかい尻にくっつける。滾った俺の剛直よりも、彼女の肌のほうがさらに温かい。

 

「っ……、大司教、さまの……硬いもの、です……」

 

 マイの声がわずかに上ずった。

 これからされる情事を予感してしまったのだろう。

 

「ああそうだ。これで罰は終わりだよ、マイ。少々乱暴な責めだったから、最後に君の魔力に異常がないか確かめる。……いいね?」

 

 嫌だと言っても、やめるつもりはないが。

 

 彼女にとってはこちらのほうが罰かもしれない。目隠しで感覚が鋭敏になっているところに、挿入されるのだ。

 ただでさえ感じやすいマイにとっては、気絶するほどの快楽責めとなるだろう。

 

「……だけ、まっ……」

 

 彼女がつらそうな声を発した。

 

「すこし、だけ……まってください……」

 

「どうした?」

 

「体が、おかしくてっ……おなかの奥、あつくて……今、入れられたらっ……」

 

 絞り出すような声に、全身がゾクゾクと(たかぶ)る。

 

 マイの必死の懇願を無視し、俺は媚肉の中にぺニスを埋め込んだ。

 

「――っあぁッ、んッ、ん゛うぅぅぅっ――ッッ」

 

 彼女が悲痛な声を上げる。突然貫かれた衝撃と性感に、頭が混乱しているのだろう。

 

「ぐ、なんて締め付けだ」

 

 収縮を繰り返す膣内がぎゅうぎゅうと圧迫してくる。さらに股間を押し付けると、肉棒がみちみちと膣肉を押し拡げながら奥を目指していく。

 

 これまで以上に激しくうねる膣中に、俺はたまらず精液を解き放っていた。

 

「う、ぐぅぅっ……!」

 

 ドビュッ、ドビュッと脈動しながら精を吐き出していく。熱い膣内に締め付けられ肉棒が発火しそうだ。射精のたびに視界が明滅し、意識を失うほどに気持ちがいい。

 

「はあッ、あっあぁッ……だいしきょ、さまのっ、あついの、が……あッ、ああぁぁんっ――ッッ」

 

 マイの絶叫のような喘ぎ声が馬車内に反響する。

 感覚が研ぎ澄まされているせいか、俺の射精を奥で感じ取っているのだろう。

 

(……最高だ)

 

 ビュクビュクと絶え間ない射精が続いているのに、一向に肉竿の硬直が衰えない。

 

 股間に意識を集中させると、マイの膣中、ヒダの隅々までが肉棒に伝わってくる。ぐねぐねと蠢動する膣内の心地を味わっていると、次の射精衝動が込み上げてきた。

 

 俺はマイの一番感じる後背位で、腰を振り始めた。

 

「あ゛あッ、ああぁっ、あんっ、ああぁあっ……!」

 

 グチュ、グチュと粘り気のある水音が鳴り出す。愛液と白濁液が混ざり合った抽送音だ。

 

 彼女は叫ぶように喘ぎ、声は(かす)れ始めている。それなのに元来の艶っぽい声質のせいか、鼓膜に甘く響いた。際限なく喘がせたくなる美声だ。

 

 目隠しで拘束されたマイを犯す背徳感に、腰の動きが速くなっていく。根源的な雄の本能が刺激され、彼女の尻を股間でたたき、豊満な裸体を揺らすのに夢中になる。

 

「ああッ、ぃッあっ、あっあッ、あっあっあっあッ……」

 

 バチュバチュと愛液を飛び散らせてピストンを繰り返していると、彼女の上半身が前のめりのまま下がっていった。天井に吊られた腕が伸びて辛そうだ。

 

 俺は彼女に覆いかぶさるようにして抱き締めると、そのまま上体を起こしてやった。

 汗でぬるぬると滑る乳房を揉み上げながら、ひたすらに股間を打ち付ける。

 

 ピストンの反動で上下する顎をつかみ、涙で湿った目隠し布に顔を近づけた。彼女の感じる様子を間近で見るためだ。

 

「マイ、今何を感じる?」

 

「あっぅ、あッ……だいしきょう、さまのっ、あぁッ、んッ……おっきな、からだ、が……」

 

「ここはどうだ」

 

 マイの膣奥に肉棒をねじ込み、ぐぐっと押す。

 

「んッはぁっ、あぁッ……かたい、のが……おく、あたってっ」

 

 彼女の一番奥のコリとした部分が、精を吐き出させようと亀頭に吸い付いてくる。絞り上げられるような感覚に、腰の奥から射精感が這い上がってきた。

 

「マイ、奥に出すぞ」

 

「あッ、まっ……大司教、さまっ、口づけ、を」

 

 彼女の唇の先が、見えない俺を探すようにさまよう。

 俺はつかんだ顎をこちらに向かせると、半開きになった唇にしゃぶりついた。

 

「んんっ、んッ、ぇぁっ、んっちゅ、ぅ」

 

 粘膜と粘膜が激しく絡みつき、じゅるじゅると淫らな音を立てる。お互いの口内をむさぼるようなディープキスだ。唾液がこぼれるのも構わずマイの舌を上下左右に躍らせていると、恍惚感に頭の後ろがぼうっとしてくる。

 

 体全てでマイに密着する快感に、股間がぶるりと震えた。

 

(ぐっ……出る)

 

 バチュンッと腰を叩きつけた瞬間、ビュルルルッ――と精液が噴出した。ビュービューと尿道を流れていく快感に卒倒しそうになる。思わず目を閉じると快楽の閃光がまぶたの裏を焼き、白い光が脳を染めていく。太い快感が尻奥から脳天までを突き抜ける。

 

「んんぅッ、ぅ……ん゛んんんっ――――ッッ」

 

 舌の絡み合う口内の奥から、マイのくぐもった嬌声が響く。ビンと伸ばされた舌から彼女の絶頂が伝わってくる。

 

 俺は快楽に身を震わせながら、抱き締めたマイの最奥へ精を注ぎ続けた。

 

 

 

 

「……ぅ、ぁっ……だいしきょ、さま……くるしい、です……」

 

 いつの間にか離れていた彼女の口が、言葉を発した。

 

 ガタンと床が揺れ、ここが馬車の中であることを思い出す。

 俺は絶頂に溺れたまま、長いことマイを強く抱き締めていたらしい。

 

「……ああ、すまない。今、目隠しと縄を解こう」

 

 彼女の目を覆っていた布を外し、手首を縛っていた紐を解く。

 

 ゆらりとマイの体が落ちそうになるのを、再び抱き締めて支える。そうして密着しながら、俺は椅子に腰を下ろした。

 

「んっ、あぁッ……」

 

 性器が繋がったままだったので、座った拍子に彼女の奥を突いてしまう。意図せず背面座位の格好になってしまった。

 

 窓のカーテン越しに、午後の日差しが馬車内を照らしている。

 

 ちょうど、王都への道のりを半分くらい進んだところだろうか。

 

「あ、あのっ……大司教さま……」

 

 ふと、胸元でマイが困ったような顔を浮かべていた。頬を赤らめ、潤んだ瞳で俺を見上げている。

 

 肉棒がまだ埋まったままで戸惑っているのだろう。

 まだするのですか? と視線でうかがってきていた。

 

 もちろん、まだ抱くつもりだ。

 

 だがその前に。

 

「マイ、すまない。手首に痕がついてしまったね。痛かっただろう」

 

 彼女の細い手首に触れる。そこには縛られた赤い痕がくっきりと刻まれていた。

 

「ちょっとだけ、痛かったです……けど、平気です」

 

 マイが安心してくださいと言わんばかりに、ニコリと笑う。

 

「治癒魔法を掛けなさい」

 

 すると彼女は手首をじっと見つめてから、俺の肩のあたりに眼差しを向けていた。

 

「……もう少し、このままでもいいでしょうか」

 

「なぜだ?」

 

「大司教さまとの、練習の……証、なので……」

 

 マイの視線が俺の肩から二の腕あたりに下がっていく。

 

 彼女の控えめなお願いに、胸が熱くなる。

 だが、認めるわけにはいかない。

 

「だめだ。その痕は聖女に似つかわしくない」

 

「はい……」

 

 しゅんとするマイに心がチクリと痛む。

 

 彼女は治癒魔法で手首の痕を消すと、ぶるっと肩を震わせた。

 

「寒いだろう、マイ。日中とはいえ裸は冷える」

 

 俺は手のひらに炎熱魔法をやんわり(まと)わせると、彼女のお腹に当てた。ひんやりとした柔肌に魔力を込めて温めていく。

 

 ここまで微細な魔力制御は、俺以外には難しいだろう。

 

「あっ……ん……」

 

 マイが感じ入ったような声を発し、甘いため息を漏らす。

 

「これで少しは温まるだろう」

 

「はい、とても……あったかいです」

 

 彼女が俺の腕にふんわりと手を添えてきた。

 

 挿入したままの肉棒を通して、マイの体が芯から熱くなっていくのを感じる。汗で冷えた俺の体も、どんどん熱を帯びていく。

 

「あの、大司教さま」

 

「なんだ」

 

「もっと、こうしていてほしいです」

 

 俺の腕をつかむ手に、わずかに力が込もる。

 

 たやすい願いだ。

 

 だというのに自信なさげに目を伏せるマイが、愛おしい。

 

「王都に着くまで、こうしていよう」

 

「え……? あっ……大司教さまの、また、硬くっ……」

 

「ああ、いくぞマイ」

 

 俺は彼女を背後から抱き締めると、腰を思いきり突き上げた。

 

 

***

 

 

 窓から差し込む陽射しが、赤みを帯びてくる。

 

 舗装された石畳を進んでいるため、馬車の振動も静かだ。代わりに外からは人々の喧噪が聞こえていた。

 

 俺は念話の術を発動した。

 

『聖騎士長、王都に入ったか』

 

『はっ、下町を通過中です。神殿までもうまもなくですね』

 

『道中、特に異常はなかったようだな』

 

『はっ、王子殿下も今回は馬車の中でおとなしくしていたようです』

 

『なによりだ』

 

 念話の術を切る。

 

 すると馬車内に充満するクチュクチュという淫らな水音と、マイの甘い喘ぎ声が聞こえてきた。

 

「あっ、あっあっ……はぁ、っ……んッ――」

 

 彼女は、膝の上でずっとよがり続けている。

 

 あの後、俺は背面座位で何度も突き上げた。膣奥に射精し、休憩し、また射精するのを三度は繰り返した。マイが絶頂した回数などはもう数えきれない。

 

 今は挿入したまま両足を広げさせ、張り詰めた花芽(クリトリス)を指で捏ねていた。もう片方の手で乳房を優しく揉み、気まぐれに乳首をいじる。

 彼女をただイかせるためだけの愛撫だ。

 

「だいしきょ、さま……外、人の声が……」

 

「ああ、もう王都に入っているからな」

 

「んッ……あのっ、では、そろそろ……」

 

「そうだな。神殿に着いたら終わりにしよう」

 

「あぅっ、んんッ……」

 

 芯の通った乳首を指先で弾くと、マイの顎が上向き後頭部が首元に当たった。

 

 伸ばされた彼女の首には、俺が付けた吸引の印がそこかしこに刻まれている。

 

「あっ、んぁっ、んっうぅっ……ッ」

 

 長時間にわたる執拗なセックスと愛撫によって、マイは全身が性感帯のようになっていた。乳首に触れるだけでたやすく絶頂してしまう。

 

 このせっかく(とろ)けきった体を手放すのは惜しいが、さすがに神殿に着いても馬車を揺らし続けるわけにはいかない。

 

 俺は彼女の下腹部、ちょうど俺の肉棒が脈動しているあたりを撫でると、魔力を込めた。

 

「いいかマイ、君のここを満たしていいのは私の肉槍だけだ」

 

 言い聞かせるように耳の内側にささやく。

 

「んッ、ぁっ……大司教さまの、だけ……」

 

「こうして触れて、君の体を確かめていいのも私だけだ。聖女として、いつまでも純潔を守らなければならない」

 

 別れを惜しむように、マイの柔らかい体に手を這わす。魅惑的な凹凸をならすように撫で回していると、彼女がそっと手を重ねてきた。

 

「はい……大司教さま、以外に……()れられたくない、です……」

 

 俺の腕がマイの豊満な乳房に挟まれる。

 大事な宝物を手放したくないとばかりに腕を抱き締められ、心臓がドクンと跳ねる。

 

 俺も、長時間のセックスでだいぶのぼせてしまっているらしい。

 

「……ああ、それでこそ聖女だ。君が聖女でい続ける限り、君の体は私だけのものだ」

 

 胸に去来する熱情を冷ますように、自身に言い聞かせるように告げる。

 

 この最高の体も清らかな心も、奥底にある美しさも、彼女が聖女で俺が大司教であればこそ、独占できるのだ。

 

 

「聖女で、ある限り……」

 

 マイは小声でつぶやくと、俺の腕をさらに抱き締めた。

 

 

***

 

 

 教会神殿の正門をくぐり、馬車がゆっくりと止まる。

 

「大司教様、開けてもよろしいですか?」

 

 外から聖騎士長が声を掛けてきた。

 

 俺はずっと張っていた防護魔法を解いてから、厳かに返事をする。

 

「ああ、構わない」

 

 ガチャリと扉が開き、まずは俺が外へ出た。

 

 聖騎士長に目配せをし、安全を確認してから馬車内を振り返る。

 

 そこには穏やかに目を伏せ、口元に涼やかな笑みを浮かべる聖女マイが、静かに座っていた。

 

 彼女は白いローブに身を包み、清廉な雰囲気を漂わせている。

 馬車の床には染み一つなく、中の空気も澄んでいた。

 

 つい先ほどまで充満していた濃厚なセックスの匂いは、マイの浄化魔法で綺麗さっぱり消えている。

 

「聖女マイ、降りても大丈夫だ」

 

「はい、大司教さま」

 

 差し出した俺の手に、細い指先が乗せられる。

 

 気品をたたえた所作で馬車から降りた彼女に、少し離れたところから声を掛ける者があった。

 正門の外で、第一王子が手を振っている。

 

「聖女マイ、それに大司教殿! 此度(こたび)は有意義な旅であった! 途中で帰還することになったのは残念だが――」

 

 マイがふんわりとした笑みを送ると、王子の言葉が止まった。

 

 全てを包み込むような聖女の微笑み。

 王子は手を上げ、口を開いたまま聖女マイに見惚れているようだった。

 

 石像のように硬直している青年を、近衛騎士たちが馬車へ押し込んでいく。

 できればそのまま石であり続けてほしいと願う。

 

 

「あ、あのっ、マイ様……!」

 

 少し上ずった少女の声が響く。

 見れば、別の馬車から降りたペトラが、マイのもとへ駆け寄ってきていた。

 

「ペトラ、走ったら危ないよ」

 

「はぁ、はぁ、マイ様っ……きょ、今日からよろしくお願いしますっ……」

 

「ふふ、よろしくね。もうすぐニーナという聖女見習いが迎えに来るはずだから、いろいろと教えてもらってね」

 

「ニーナ様、ですね」

 

「うん、お部屋も同室のはずだから、仲良くなれるはずだよ」

 

 妹を愛でるようなマイの眼差しに、ペトラの頬がみるみる綻んでいく。

 

「あのっ、ありがとうございますっ……私も、早く立派な聖女見習いになって、いつかはマイ様のような聖女になりたいですっ……」

 

「私のような、聖女」

 

 マイが息をのみ、目に戸惑いの色を浮かべた。

 何かを確かめるように、俺のほうへ顔を向けようとして――止まる。

 

 彼女の開きかけた口元が、閉じる。

 

 次の瞬間には、いつものように優しく微笑むマイがそこにいた。

 

「修練を欠かさなければ……いつか、立派な聖女になれるよ」

 

 彼女は誰にも気づかれないように、そっと下唇を噛んだ。

 





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