【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話 作:月見ハク
教会神殿の中で、最も広い大聖堂。
天井にはめ込まれたステンドグラスが、夕陽をさまざまな色に変えて大聖堂に降らせている。そんな幻想的な空間に、俺とマイ、そして第二王子だけがいた。
「――女神との盟約により、第二王子セダイト・オリミナスは大地の守護者たる責務を自覚し――」
俺は、舞台の真ん中でひざまずく王子に対して退屈な口上を述べる。
王子は透き通るような銀髪と濃い緑色の瞳が特徴的な、美青年だ。
十五歳にして王国随一の炎熱魔法の使い手だという。
さらに若くしていくつかの政策を立案実行するほどの秀才。
しかしそんな王子の視線は今、目の前に立つ白いローブを纏った聖女――マイに釘付けだった。
誰もが理知的な印象を持つのであろうエメラルドグリーンの目元は、今はだらしなく下がり、口元も半開きになっている。
本来はひざまずいて下を向かなければならないのに、紅潮した顔を上げてぼうっとマイを見つめている。
その唇が「なんと美しい」とつぶやいたのが、口の形で分かった。
一方のマイは、清らかな微笑みを浮かべてたたずんでいる。
その瞳は王子のほうを見ているようで、どこか別のものを見ている……そんな神秘的な印象を与える表情だった。
だが実際、彼女も儀式どころではないのだろう。
シワ一つない綺麗なローブの下は全裸で、しかも俺の唾液や白濁液、自身の汗や愛液にまみれているのだから。
よく見ればマイの頬はほのかに赤く、恥ずかしいのか瞳は潤んでいる。
それが事後のような雰囲気を感じさせ、年齢以上の色香を醸し出していた。
もしかしたら王子は今ひざまずいたまま、股間を硬くしているのかもしれない。
「――セダイト・オリミナスが豊穣の担い手としての役目を果たさんことを願い、聖女の祝福を授けます」
大司教としての長い口上を終える。
段取りでは、ここで聖女が王子に近づき祝福の光を灯す。
だがマイは、心ここにあらずといった様子で動こうとしない。
無理もないだろう。
隣の控室で処女を喪失し、ついさっきまで俺に抱き潰されていたばかりだ。
快楽の余韻で、立っているだけでもやっとだろう。
俺はマイの背後に近寄り、耳元でささやいた。
「さあ、聖女の祝福を」
ついでに彼女のお尻をむにゅうと揉む。
ローブ越しだが、下着を付けていないため柔らかく張りのある感触が伝わってくる。
「……っ、はい……」
マイはビクンと反応しながらも、ゆっくりと王子に近づき手をかざした。
その手が淡く光ると、王子の全身を白い輝きが包んだ。
聖女の祝福。
治癒魔法の応用で、傷を癒す効果はないが精神を平静に保ったり、リラックスさせたりする効果がある。
なにより治癒魔法よりも視覚的な演出が派手なので、こうした儀式の際や戦地に赴(おもむ)く兵士たちの意識高揚によく用いられる。各地を回って人々に祝福を授けるのが、聖女の主な仕事の一つだ。
祝福の光が消えると、マイが短い口上を述べる。
「セダイト・オリミナス。王族たるあなたに女神の祝福があらんことを」
これで成人の儀は終了だ。
マイはよく務めを果たした。
所作や立ち振る舞いは聖女としての気品を保っていたし、祝福も派手過ぎず安っぽくもない完璧な制御だった。
ついさっきまで絶頂に喘いでいたとは思えない清廉さだ。
やはりマイを聖女にしてよかった。
「では行こうか」
彼女の耳元でつぶやき、連れ立って舞台袖へ向かう。
「あ、あの、聖女殿っ……!」
王子がマイを呼び止めた。
本来なら段取りにない行為なので無視をしてもいいのだが。
相手が相手なのでそうもいかない。こうした越権行為も王族だからこそ許されてしまう。
彼女が俺をチラリと見る。
俺が小さくうなづくと、マイは王子のほうを振り向いた。
「なんでしょうか、セダイト王子殿下」
マイの美貌に当てられた王子は一瞬「うっ」とたじろいだが、ぐっと拳を握り込んだ。
「あ、明日、私の成人を祝う記念式典があります。聖女殿もぜひご列席願えないでしょうか」
それはもはや王子ではなく、一人の恋する青年の顔だった。
「申し訳ございません。私は女神に仕える身ですので、そういった場には参加できないのです」
マイは、慈愛にあふれた笑みを浮かべたまま丁寧に断る。
聖女は、というか教会は政治的に中立な存在だ。たとえ相手が王族であっても。
王家主催の式典に聖女が参加したとあっては、教会が王家におもねったのかと言われかねない。
「な、ならば、その後の晩餐会はいかがですかっ、それならば聖女殿も……」
晩餐会など、もっと政治的な場だろうに。
この王子は魔法や勉学には優れているのに、政治的な派閥争いやしがらみには疎いらしい。
ため息をついて、マイを見る。
彼女はポカンとした顔で王子を見つめていた。まるで彼の言ったことが理解できていないような顔で。
そうだった。
マイは聖女とはいえ、元は農民の娘。それも幼い頃に故郷を焼かれ、以来ずっと教会の中で暮らしてきた。
王子に晩餐会に招待されるなど予想外だろうし、もしかしたら晩餐会の意味もよく分かっていないかもしれない。
俺はマイの代わりに、一歩進み出る。
「すみませんセダイト王子殿下。聖女はそのような場には参加できないのです。どうかご理解を」
「そ……そうか、すまない。確かにあなたのような清らかな存在が、欲にまみれた貴族の社交場などに参加したら……無垢なあなたが汚れてしまうな」
まるでデートを断られた少年のように、王子は肩を落とした。
ふむ。
これは念押しをしておいたほうがよさそうだ。
「王子殿下、聖女は生涯清らかな……つまり純潔が尊ばれる存在です。貴族どころか、市民の交流にも染まることはありません。その点、ご留意を」
遠回しに、聖女に懸想しても無駄だと伝える。
マイは一生誰とも交わることはない。俺以外とは。
「純……えっ、そ、そうであったのか……?」
平民でも聞いたことのあるしきたりなのだが。
どうやらこの王子は教会のルールや女神信奉の教義といったものにも、とことん疎いらしい。
「では王子殿下、聖女は初のお役目で疲れております。そろそろよろしいでしょうか」
「ああ……いや待ってくれ、せめてお名前だけでも教えてくれないだろうかっ」
王子がことのほか追いすがってくる。
別に、聖女の名を明かすなというルールはない。王族に問われて断れる理由は……見当たらないな。
マイに軽くうなずくと、彼女も一歩出て俺の隣に並んだ。
「マイ、です。聖女マイと申します」
「聖女、マイ……」
王子が惚けたように、その名を繰り返した。
「では失礼します、王子殿下」
俺はマイの肩を抱くと、そのまま舞台袖へ引っ込んだ。
「初のお務め、よく頑張ったね。緊張したか?」
「あっ、あの、んっ……はい、緊張……しました」
「そうか。その割にはつつがなくこなしていたじゃないか。初仕事とは思えない余裕を感じたよ」
「あ、りがとう、ございます……」
俺は薄暗い舞台袖、マイのお尻を撫でていた。
形のいい丸みをなぞると、下着を穿いていないせいかローブ越しでも輪郭がはっきりと浮き出る。
柔らかい桃尻を揉み込み、お尻の割れ目へ指を食い込ませる。
「王子に晩餐会に誘われていたね」
「んぅっ……ぁっ、大司教さま」
「どう思った?」
「んっ、ぅ……あの私、晩餐会……とか、よく分からなくて……えと」
俺はその答えに満足すると、マイの内股へと手を伸ばす。
丈の長いスカート部分の、そのわずかにスリットの入った部分に手を差し込み、太ももを撫でる。
「……んッ」
少しべとついた太ももを上へとなぞっていくと、ひときわ濡れそぼる湿地帯に指を差し入れた。
「ぁっ、んぅっ……」
マイが必死に声を抑える。
舞台袖に引っ込んだとはいえ、まだ近くに王子がいるためだろう。
ぐっしょりと濡れた蜜壺を指でかき混ぜながら、マイの耳元にささやく。
「次の儀式は三日後だ。その時はまた……分かっているね、マイ」
マイの顔がみるみる朱く染まる。
下を向いてしまったので、その目元は前髪で見えない。
彼女はローブの裾をぎゅっとつかむと、小さくうなずいた。
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