【書籍化】大司教の権力を悪用して純真無垢な聖女とセックスしたら、毎晩イチャラブご奉仕されるようになった話 作:月見ハク
成人の儀が終わり、俺とマイは神殿の廊下を歩いていた。
処女検査に向かうときと同じように、彼女は俺の数歩後ろを無言でついてくる。
緊張しているというより、今はただ疲労で歩くのも
中庭に出ると、日はすっかり沈んでいた。
薄暗い花壇のそばに、もう聖女見習いたちの姿はない。
「ではマイ。私はここで」
「あ、はい……あの、今日はありがとうございました、大司教様」
彼女はいつも私と別れるときと同じ言葉を言った。
それ以外の言葉が見つからないのだろう。
「ああ、マイも初めてのことだらけで疲れただろう。体も汚れてしまったね」
「あっ……」
優しく抱き寄せると、マイは俺の胸板を軽く手で押した。控えめな「やめてください」の意思表示だ。
中庭だから誰かの目を気にしたのだろう。
だが、周囲に人の気配はない。
俺は昔から人の視線に敏感だ。だからこそ、誰にも知られずに司教たちの弱みを握ったり脅したりしてこれた。
今、この中庭には俺とマイしかいない。
彼女のローブの上から、豊満な胸に触れる。
揉むか揉まないかという絶妙な力加減で、布地の下の柔らかい感触を撫で回す。
「んっ……大司教様、あの……」
「ずいぶん汗もかいているようだ。今夜はもう一度湯浴みをするといい」
布越しでも分かるほどマイの体は火照り、ローブが汗で湿っていた。
胸のふくらみに手のひらを埋めると、コリとした突起を感じる。
俺に何度も抱かれたせいか、マイの体は俺が触れるだけで反応するようになっていた。
きっと彼女の秘所は、舞台袖で触れたときよりもぐしょぐしょに濡れているだろう。
「大司教様、もう、失礼します……」
マイが俺の胸元から離れる。
「ああ、湯浴みの後はしっかり休息を取るように。次の儀式は三日後、それも遠出だ。
「……っ、分かりました。しっかり、休みます」
マイは再び頬を染めると、ペコリとお辞儀をして向かいにある建物へと歩いていった。
月明りに淡く照らされる、彼女の後ろ姿を見送る。
聖女見習い時代から何百回とここでこうして見送ってきたが、いつもより後ろ姿が
きっとマイの体を知ってしまったからだろう。
「俺も休むとするか」
もう一度、彼女の去っていった建物を眺める。
中庭を挟んだ別棟。
そこは聖女見習いたちが寝泊りする場だ。
男子禁制で、大司教といえども滅多なことでは入れない。
マイの姿が見えなくなると、俺も踵(きびす)を返して自分の執務室へ向かった。
***
別棟の奥まったところにある浴場。
一度に十人は入れるだろう石造りの
その
魔導灯のほのかな光が彼女の白肌を照らす。
「あと……ついてる。大司教様の……」
体のいたるところに、赤い吸引の印があった。
マイが慌てて治癒魔法を発動する。全身がほんのり光り、キスマークが消えていく。
性の知識に疎い彼女だが、その印が淫らなものだというのは分かったらしい。
「よかった。消えた」
他の聖女見習いたちは眠っている時間だが、万が一誰かが来るかもしれない。
マイはほぅと胸を撫でおろすと、ゆっくりお湯に浸かった。
一息つくと、全身のべとつきを洗い流していく。
二の腕、腋の下、乳房の谷間と、いたわるように体中を撫でて汚れを落とす。
やがてその手が、遠慮がちに内股のほうへと下りていったとき。
「マイ様っ!」
少女の高い声が浴場内に響いた。
マイはビクと肩を震わせ下腹部から手を離す。
「みんな、まだ起きてたの?」
彼女の視線の先には、全裸の少女たちが並んでいた。
中庭でマイを取り囲んでいた、若い聖女見習いたちだ。
「だって、マイ様のお話を聞きたかったんですもの」
「あの、初のお務めはどうでしたか?」
「王子殿下って、どんな人でした?」
「祝福、うまくいきました?」
聖女見習いたちはジャブジャブと湯面を波立たせながらマイに近寄ると、あっという間に取り囲んだ。
中庭と違って人目がないからか、密着しそうなほどの距離まで寄っている。
マイも表情を緩め、にっこりと笑った。
これも、ここでしか見せない屈託のない笑顔だ。
「みんなっ! マイ様が困ってしまったじゃない、質問は一人一つずつ!」
桃色の髪を頭の上で結んだ聖女見習いが、他の少女たちをたしなめる。
「ふふ、大丈夫だよニーナ。全部聞くから」
「もう、マイ様は優しすぎます! 初めてのお役目で疲れているのに」
ニーナと呼ばれた聖女見習いが腰に手を当て、まだ発達途上の胸を張った。怒ってますというジェスチャーなのだろう。
「ニーナはいつも心配してくれるね。ありがとう」
「えっ、だってあの、マイ様は誰よりも努力しているのに、私たちの面倒までいっぱい見てくれて、だから……ッ」
ニーナが顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに胸元で手を握る。その仕草だけで、マイに憧れ以上の思いを抱いているのが伝わってくる。
そんな彼女にマイはふわりと微笑んだ。
「中庭で約束したしね。でも儀式の内容は人に話せないことになっているから、話せる範囲でね」
「じゃあ、王子殿下ってどんな人でしたか?」
すかさず別の聖女見習いが質問する。
「ええとね、すごく綺麗な服を着ていたよ」
「どんな顔立ちでしたか?」
「……真面目そうな感じ、かな」
「マイ様、あの……マイ様から見て、格好良かったですか? 第二王子殿下はとてもその……端正な顔立ちだと聞いたことがあったので」
聖女見習いが頬に手を当てて恥ずかしそうに聞いた。
マイはキョトンとした顔を浮かべると、申し訳なさそうに目尻を下げる。
「ごめんね、私そういうの……あまりよく分からなくて」
「そうだよみんな! マイ様は聖女なんだから、そういうのに興味を持ってはいけないのっ」
ニーナがなだらかな胸を張った。
彼女の様子に、マイは微笑ましいものを見るような表情で穏やかに笑う。
すると別の聖女見習いが質問を変える。
「そういえば儀式は夕方からなのに、大司教様は早くに呼びに来られてましたよね。やっぱりいろんな準備をしないといけないのですか?」
「え……」
一瞬、マイの体が硬直する。
「……うん、その、準備……しないといけなくて」
長いまつ毛を伏せ、恥じらうようにつぶやくマイに聖女見習いたちが息をのむ。
頬はお湯の火照り以上に染まり、金色の瞳が物憂げに潤んでいる。
あまりに、妖美な表情だった。
「マイ様、綺麗……」
誰ともなくつぶやく。
「わ、私のぼせてきました! 先に上がりますねっ」
ニーナが勢いよく立ち上がる。
その顔はマイ以上に赤くなっていた。
小ぶりな尻を振りながら、お湯をかき分け離れていく。
が、ふと立ち止まると何かを思い出したように振り向いた。
「そういえばマイ様、次のお務めって直轄領の外れにある村でしたよね、マイ様の故郷に近かったりするのですか?」
「え?」
マイが驚いて目を見開く。
次のお務めについては、聖女であるマイですらまだ聞かされていない。
それをなぜニーナが。
「ニーナ、それ……誰に聞いたの?」
「え、あっ……いえあのゴーゼ司教に教えてもらって……お手伝いをした、ときに……その、マイ様もてっきり知っているのかと……」
「ゴーゼ司教……」
マイがその名を繰り返すと、ニーナは気まずそうに結んでいた髪を下ろした。表情を見られないようにするためだろう。
「ではお先に失礼します、マイ様」
桃色髪の隙間から覗くニーナの横顔は、今にも泣き出しそうな、それでいて女の色香を漂わせるものだった。
「うん、おやすみなさい、ニーナ」
マイは彼女の震える後ろ姿に、悲しそうな笑みを浮かべる。
「……私が、みんなを守るからね」
他の聖女見習いに聞こえない声で、マイが
***
その様子を、俺は椅子に深く腰掛けながら
――遠視の術。
俺はそう呼んでいる。
体を重ねた相手の動向を、まぶたの裏に映し出すことができる魔法だ。
この力に気づいたのは、初めて金髪の聖女を抱いたときだった。
敬虔な女神の信徒の中で、ごくまれに発現するらしい。
古い文献によれば数十代前の大司教も似たような力を持っていたようだが、なにせ発現率が低く、詳しいことは何も伝わっていない。まさに伝説級の魔法だ。
うまく使えば、いたるところに監視の「目」を張り巡らせることができる。
もし自分の絶倫という性質をいかんなく発揮し、聖女見習いを片っ端から「目」にしていたら、俺は数年早く大司教になっていただろう。
もしかしたらこの力は、絶倫とセットなのかもしれない。
でもあいにく、俺は聖女にしか興味がない。
「みんなを守る……ね」
浴場でのマイの言葉を思い出す。
「みんな」とは聖女見習いたちのことを言っているのだろう。
幼い頃に家と家族を失ったマイにとって、彼女たちは妹に等しい存在だ。
さしあたっては、司教連中による聖女見習いへの手出しを止めようと思っているのかもしれない。
性の知識に疎い彼女でも、聖女見習いが何かよからぬことをされているのは気づいていたのだ。
俺に抱かれたことで、その内容にも察しがついたのかもしれない。
聖女になったからには、何が何でも彼女たちを守ろうと思っているのだろう。
……本当に、たまらない娘だ。
ニーナの後ろ姿を見つめる彼女の顔には決意めいたものが宿っていて、俺といるときには決して見せない凛としたものだった。
その意思のこもった表情に、俺の心は鷲掴みにされてしまった。
マイのこんな一面を見れただけでも、遠視の術を授かった甲斐があったと思う。
彼女の心はどこまでも美しく汚れがない。
その高潔さが、俺はたまらなく好きなのだ。
まさに聖女の中の聖女といえる。
「……それにしても、ゴーゼ司教か」
ゴーゼ司教。
聖女見習いを乱暴に犯していた男。
以前その弱みを握って脅したのだが、性懲りもなくニーナに手を出しているようだ。
いい情報が手に入った。
あの男は昔、教会に来たばかりのマイにも手を出そうとしていた形跡がある。
それに狡猾な野心家だ。
金髪の元聖女によれば、大司教の座を
今のうちに排除しておいたほうがいいだろう。
三日後の儀式の詳細を知っていたのも気になる。
「…………三日後か」
正直、二日間もマイを抱けないのは辛い。
あの体の味を知ってしまった今、早くも俺の股間は彼女を犯したいと
だがしばらくは、処女検査以外の場でマイを抱くことはない。
儀式という
もう一度、遠視の術を発動する。
マイはまだお湯に浸かり、聖女見習いたちに囲まれていた。
年相応のあどけない笑顔で、妹たちの質問に答えている。
首筋には玉のような汗が浮かんでいて、その一つが流れ落ち、胸元の深い谷間へと吸い込まれていった。
ゴクリと唾を飲み込む。
三日後は、苗植え時期を迎えた農村で行われる豊穣祈願の儀式だ。
王都から半日以上の距離にあるため、儀式の前日は村で一泊することになる。
つまり、処女検査にかこつけてマイと一晩中セックスすることも可能なのだ。
待ち遠しい。
俺はまぶたの裏でマイの全裸を眺めながら、口角を歪ませた。