セックスでチート付与できるならハーレムができるのは必然です~ただし、私はTS聖女でハーレム入りするほうです~ 作:恋偲川幹
「ミシュリーヌさん、お怪我はありませんか?」
「セルティス様が守って下さったおかげで傷一つありません」
「そうですか、それはよかった」
「強いて言えば……」
「やはりどこか怪我を!?」
セルティスが少し慌てたように私の体を見回します。
「その……あそこにまだ、なにか入っているような感覚がいたします」
「うぐっ!」
ちょっと恥じらいながら言ってみせると、セルティスは顔を真っ赤にして視線をそらすのでした。
「さあ、行きましょう。この先の帰路はマッピング済みなのですよね?」
「そ、そうですね。まだ『男根護符(ファスキヌム)』の効力も続いていますし、罠などに気をつけながら進めば問題ないでしょう」
こうして、私とセルティスはマッピングが完了しているエリアにたどり着き、後は一路出口へと向かうだけとなったのです。
「セルティス様のお力は凄いのですね」
帰り道の道すがら、私はセルティスに話しかけます。
もっとセルティスのことを知りたいと思ったのです。
「いえ、僕の力ではなくユニークスキルがすごいだけですよ」
「そのような謙遜、なさらずとも」
「それを言うなら、ミシュリーヌさんこそ聖女であることを誇ったりされていませんよね?」
「それはそうですけれど……」
「僕はこのスキル無しでも戦士として最高の高みに立ちたいと願っています」
セルティスの表情はとても真剣でした。
こんなに強力なスキルがあるのに慢心する様子はまるでありません。
「本来の力でそこまで辿り着けたら、スキルで得られる力を重ねることで、人では限界を超えた境地に辿り着けると思いませんか? その境地に達することができれば、成し遂げられることはたくさんあるはずです」
「セルティス様……なんと高尚な志でしょう」
私はセルティスに処女を捧げたことを誇らしいです。
こんなすごい男性に抱いて貰えたのは女の子としての誉れです。
だからこそ……離れたくないと願ってやみません。
セックスでチート付与できるならハーレムができるのは必然です。
私もそのセルティスのハーレムに入りたいです。
「っ!? セルティス様……お待ちください! この先からアンデッドの気配が近づいています」
通路を進んだ先の丁字路の先。まだ、見えていませんがアンデッドの気配がこちらに近づいてきています。
「わかりました。私が前に立ちます」
「お願いいたします。『聖祝福付与(エンチャントホーリーブレス)』」
私はセルティスに霊体系アンデッドにも攻撃と防御を有効にする付与魔法を使います。本来は『聖力付与(エンチャントホーリー)』であるところがセルティスのスキルでグレードアップしています。
「待ち構えて相手の種別が確認でき次第、適切な攻撃手段を選び、先制します」
「かしこまりました。援護いたします」
私は鳴杖をぎゅっと握りしめて、通路の先に注目します。
すると、アンデッドが近づいてくる先からヒョイと白旗が掲げられました。
「……えっ?」
私は呆気に取られて、その白旗を見つめています。
アンデッドが白旗をあげるなんて、そんなことがあるのですか?
やがて、こちらの様子を伺うように、デフォルメ調のゴーストがヒョイと顔をだしました。
『お~、セルティス、無事だったか』
「フェルディナンかっ!」
ゴーストの口から男性の声が聞こえると、セルティスが嬉しげな声をあげました。
敵ではない……ということでしょうか?
『こっちは心配して探し回ってやったのに、お前さん、こんなロリっ子をナンパしてやがったのか? ……あん? おいおい、ナンパだけじゃなくてヤっちまったのか? 『男根護符(ファスキヌム)』使ってるじゃねーか、このロリコン変態野郎がっ』
「……それは……その、色々と事情があってだな……」
親しげに会話を始めるセルティスとゴースト。
「男根護符(ファスキヌム)」を使っていることを指摘されると、セルティスがごにょごにょときまり悪そうにしていますし、私も羞恥を感じて頬を染めてしまいます。
『まあ、いい。俺もローゼソフィアもリュティも近くまできてる。合流するから、そこを動くな』
「ああ、周囲を警戒しながら待っているよ、フェルディナン」
会話が終わると、先程まで表情豊かであったゴーストからスゥっと表情が抜けて、そのままフヨフヨと漂っています。
「セルティス様……このゴーストはいったい?」
「僕のパーティーメンバーのフェルナンドが使役するゴーストだったようです。通話を切っているので、ゴースト本来の動きになっていますね」
このゴーストに斥候をさせていて、場合によってはメッセンジャーにもできるといった具合でしょうか。
さすがはセルティスのパーティーメンバーですね。こういう戦闘力以外で活躍できる方は大切にしなければいけません。
戦闘の役に立たないから追放などした日には、ザマァが待っているタイプの方に違いありません。
「セルティス! 心配させんじゃないわよ!」
「……無事で、よかった」
程なくして、セルティスを探していたパーティーメンバーの皆さんが駆けつけてきました。
出会うなり声をかけてきたのは二人の女性でした。
一人は正統派の金髪碧眼でちょっとツリ目気味の高飛車姫騎士といった方でツンツンしている感じがしますが、瞳がうるんでいるので本当に心配していて、セルティスが見つかったことを心底喜んでいるのが伝わってきます。
もう一人は黒髪おかっぱに赤い瞳のジト目無口で小柄な魔法使いといった感じです。表情があまり変化しないようでいながら、わずかに頬が染まり、緩んでいるのが見て取れます。慣れれば、見た目以上に表情豊かなタイプでしょう。
私は三番目なのですね。
二人を見て、私は思いました。
このツンデレさんとジト目さんはきっと機会があれば、「男根護符(ファスキヌム)」が使われているに違いありません。
私と同じようにセルティスとエッチをした竿姉妹だと思って見つめると、私はドキドキしてしまいます。
TSして女性に興奮しなくなるというパターンのTS作品も少なくありませんが、私は素直に女性のエッチな姿にも興奮するタイプのTS転生者です
セルティスに男性とエッチする喜びを仕込まれてしまった今、両刀になったと言って差し障りがないでしょう。
「ソフィア、リュティ、心配をかけて悪かったね」
「ふ、ふん。あんたが私のことを庇ってトラップにかかって……そのまんま死なれたりしたら夢見が悪いじゃないの!」
「……ソフィアはずっと後悔と心配でオロオロしてた。使い物になるのに時間がかかってごめん」
「リュティっ! それは言わないでって言ったでしょ! 冒険者がオロオロして使い物にならなかったとか……うぐぐ、みっともなくて悪かったわね!」
「でも、こうして探しにきてくれたんだろ? ありがとう、ソフィア。リュティもソフィアを励ましてくれたんだよね?」
「……うぐぐ、あんたのそういう言い方ぁ……」
「ん、ほめて」
会話の流れで、ツンツン姫騎士がローゼソフィア(愛称がソフィア)、ジト目魔法使いがリュティであるとわかります。
セルティスの顔が穏やかなものになっていて、口調も私に対するよりもくだけた感じになっています。
ああ、本当の仲間と合流できた今の様子が、セルティスの自然体なのかもしれません。
セルティスは終始、私に対して「ですます調」の丁寧な話し方をしていましたが、きっと私を怖がらせないように精一杯紳士的に振る舞ってくださっていたのですね。
そして、セルティスたちの再会の喜びをやれやれといった雰囲気で見守っている、もう一人男性の方がいらっしゃりました。
エロゲの主人公みたいな長めの前髪で目元を隠している方で、禍々しい装飾の魔術師系装備はネクロマンサーであることを感じさせます。
きっと、あの方がゴースト越しに会話をしたフェルディナンなのでしょう。
純粋なハーレムパーティーではなく、男性が混ざっているのはセルティスが単なる女たらしではない証拠ですね!
ますます、惚れてしまいます。
私もこの方々の仲間に加わりたいです。
こんな素敵な先輩ハーレムメイトを交えて3Pや4Pもするエッチな異世界ライフ+冒険の日々をはじめるのです!
さて、セルティスにどうやって『責任』を取らせる流れにしましょうか。
私は思案を始めるのでした。
お読みいただき、ありがとうございます!
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