セックスでチート付与できるならハーレムができるのは必然です~ただし、私はTS聖女でハーレム入りするほうです~ 作:恋偲川幹
「その……セルティス様とわたくしがエッチをすることが、どうしてダンジョンからの脱出につながるのでしょうか?」
ダンジョンの脱出口を強力なフロアボスであるケルベロスにふさがれていた私とセルティス。
そのセルティスはケルベロスを倒す方法として、私とエッチすることを申し出てきました。
「あはは、ミシュリーヌさんは意外とおマセさんなんですね」
私がセックスという言葉に普通に反応してみせたので、セルティスは意外だと驚いたのを誤魔化すように笑いました。
現世では幼くとも、前世を含めるとセルティスよりも年上ですからね。
「脱出できるかできないかの瀬戸際の話をしているのに、冗談を話しているなら質(たち)が悪いですよ? セルティス様」
私は精一杯に怒った顔を作ってセルティスに詰め寄ってみせます。
「冗談ではありません。僕にはある特殊なユニークスキルがあるんです」
「特殊なユニークスキル……ですか?」
きっとエッチなことをするとレベルがあがるとか、パワーアップするとかなのでしょうね。
私はそういう展開には詳しいです。
「僕のユニークスキル『男根護符(ファスキヌム)』はセックスをすると僕と相手にステータス4倍の補正、スキルも効果が1段階から3段階の上昇がつきます。おおよそ1日の間、効果が続きます」
「よっ……4倍!?」
私はそのトンデモな内容に驚愕します。
私が使えるようになった『聖力付与(エンチャントホーリー)』でも攻撃力の向上は2割増し程度で効果時間は10分程ですし、4倍の効果で効果継続がまる1日というのはちょっと他にはないレベルの強さです。
まさか、美少女の立場でエロ系チート能力者と出会うことになるとは。
「『男根護符(ファスキヌム)』を使えば、僕とミシュリーヌさんの二人だけでもケルベロスを倒せるでしょう」
「それは……そうなのでしょうね」
私はケルベロスの強さを正確に知っているわけではありませんが、セルティスが強いことは知っています。
セルティスの力が4倍になったら恐ろしく強いでしょうし、私の力でさえ4倍ともなればセルティスに今まで以上の援護を与えることができるでしょう。
「……まだ、幼い君にこんなことを頼むのは心苦しいのですけれど……ミシュリーヌさんがそういうことに無知でなかったのはせめてもの救いでしょうか」
セルティスは本当に申し訳なさそうな顔をしており、そういう点ではとても誠実な方であるとわかります。
「ここから脱出するために僕とセックスをしてください。ミシュリーヌさん、どうかお願いいたします」
ですが、意を決するととても真剣な顔で私に申し出るのでした。
少なくとも相手に見せる態度の上では、私のような美幼女とエッチができるのを喜んでデレデレしている様子を見せていません。
「セルティス様……仮初の仲とはいえ、セルティス様がわたくしを愛してくださるのでしたら……お受けいたします」
私は恥じらいを見せながらも、セルティスに返答しました。
突然の申し出に前世が男だったゆえの不安も、現世の幼さによる戸惑いも、もっとロマンチックな初体験がよかったという願望も頭の中をぐるぐると巡ります。
記念すべきミシュリーヌの初体験がこんなダンジョンの奥底で、追い詰められて仕方なくというのはやはり不満です。
このうえ、セルティスに変に遠慮されて義務的でぞんざいなエッチをされたくはありません。
「ミシュリーヌさん、それは……」
「わたくしにいらない遠慮をして形だけのエッチにしてほしくはありません。まだ、子供の体ですが……ちゃんと愛してくださいませ」
困惑するセルティスにしなだれかかりながら、私はきっとはしたないお願いをしているのでした。
「み、ミシュリーヌさん……よいのですか?」
「初めてですし、まだ小さいですから……なるべく痛くしないでほしいです」
幼いとはいえ、美少女である私がエッチを受け入れ、あまつさえせがむように迫れば、セルティスは動揺しながらも頬を赤く染めています。
「……わかりました。そうですね、初めてをもらうからには……ちゃんと愛してあげないといけませんね」
「あっ、セルティス様……」
セルティスが私のことをぎゅっと抱きしめてきました。
中肉中背のセルティスですが、体は見た目の印象に反してたくましく引き締まっているのが抱きしめた腕から伝わってきます。
そのまま、お互いの体を密着させることに少しずつ慣れていこうとするかのようであり、セルティスが背中をさすってくれているのは私を慰めるためのようでもありました。
「こんなに震えているのに……ごめんね。僕がもっと強ければミシュリーヌさんをちゃんと無事に帰してあげることができたのに……」
「震え……? わたくし……震えている?」
自分では無自覚に私は震えていたようです。
女の子として初めてのエッチ、男性とする初めてのエッチに私は自分で考えていた以上に怯えていたようです。
怯えていた私を自覚すると、かえってセルティスが背中を撫でてくれる手が愛おしく思えてきました。
こんな私のために精一杯に優しくしてくださっているのです。
「セルティス様……ありがとうございます。初めての相手がこうやって優しい方であることは嬉しいです」
しばらく抱き合ったまま背中を撫でられ続けていた私の震えは、いつしかおさまっていました。
「ミシュリーヌさん……」
「セルティス様……んぅ」
私とセルティスの唇がそっと重なりました。
男性とキスしていることへの抵抗感は思ったほどはありませんでした。
私はちゃんと女の子になれているのだと嬉しくなりました。
お読みいただき、ありがとうございます!
「気になる」「面白そう」「エッチ」など思われましたら、評価、感想、お気に入り登録をよろしくお願いいたします。