Fate/Samurai Remnant 妄想短編 作:銀猫
慶安四年
活気がある都市、江戸の浅草
しかし、夜の帳が下りれば静寂が耳を痛くさせるほどに人の気配がなくなる。
「さて、と」
通称【幽霊長屋】と呼ばれる長屋町に居を構えるはかの【新免武蔵守藤原玄信】の弟子にして養子でもある浪人【宮本伊織】。
とはいえ、本人は他の浪人と違い周囲の町人や困り果てた人へ手を差し伸べる優しき武士でもあった。
「今日もやるか、セイバー」
「もちろんだ」
女の話も義妹ぐらいしかない彼のところに、少し前に世間をあまり知らない可愛らしくも凛々しい少女が住まうようになった。
そのため知り合いの中で「とうとうどこぞの武家の箱入り娘を娶った」とも噂になっていた。
伊織本人はそれを否定しているが「まだ祝言前か」や「押しかけ女房だ」など散々な言われようである。
そして話題の当人である――【セイバー】と日の本では馴染みのない名を名乗る少女はそれを笑って否定も肯定もしていなかった。
そんな夫婦とも恋人とも言い難い奇妙な関係の二人の関係は【マスター】と【サーヴァント】だ。
【盈月の儀】と称される7人7騎のマスターとサーヴァントによる望みを叶える【盈月】を巡る殺し合い。
その一組がこの二人だった。
だが伊織は望みを叶えることより、その騒乱に巻き込まれる無辜の住民に心を痛めて儀を止めるために参加することにした。
それは彼自身の性格もあるが、『魔術師として未熟』なところもあるため盈月に魅力を感じなかったためでもある。
「準備できたぞ♪」
「…っ…ああ」
長屋の中、火を落として月明かりしかない室内。
神秘的にも見える空間の中で未発達でありながら透き通るような清らかな裸体を晒すセイバー。
恥ずかしさ故か、やや頬を桃色に染めているがどこか期待して誘惑するような瞳に同じく全裸となった伊織もおもわず喉を鳴らす。
先にも言ったがこの二人は恋仲ではない。いや、それに準ずる気持ちはあるがお互いの裸を見せ、それを重ねる行為はそのためではない。
それは伊織がセイバーと出会った頃まで遡る。
ライダーと呼ばれる韋駄天、ランサーと呼ばれる異邦人。
一夜明けて 原で逸れのバーサーカーと戦いが続いた儀の2日目夜。
「足らん」
伊織以上に食べたはずのセイバーはそう言い出したのだ。
余りの大食らいに絶句した伊織だが、もともと食事を抜くほどどこかずぼらでもあり、さらには一人暮らしの彼の家に食料の備蓄はさほど多くはない。
時刻はすでに町人は寝静まっており商店なども開いてるはずもなくどうしたものかと考えた。
「ああ、足らんのは食事ではない。魔力なのだ」
「魔力?」
未熟とはいえ、魔術師の基礎ぐらいは知っている伊織は魔力についてもある程度理解していた。
「我らサーヴァントはいうなれば魔力の塊のようなものだが、昨日今日と連戦で多く消費してしまってな」
「魔力…なるほど、そのために食事か」
「ああ。本来サーヴァントは食事を必要とはしない。まあ娯楽として求めることもあるだろうが、飢餓で死ぬことはない。しかし、魔力を得るためとして食事をするのは一つの手だった。だから食べてたのだが…」
仕方なく、本当に不本意だがというようだが行く先々の屋台の料理に目を輝かせて涎を垂らしていたのを見ていた伊織は少しジト目となった。
だが、おそらく魔力補充と言うのは本当なのだろう。
「他の方法は?長屋を工房にしたとはいえ、突発的な戦闘になることも考えて常に万全な状態でいたい」
「あとは大きく取れる方法は2つ…いや、1つだな」
「?」
なぜ選択肢を減らしたのかと伊織が不思議がっているとセイバーも同じように眉をひそめた。
「他者を魂喰らい、つまり命を奪い生命力を魔力にする方法」
「却下だ」
「わかっている。だから省いた」
他者を巻き込むことを良しとしない伊織の性格を理解してか、この選択肢を省いたのだろう。
つまりは実質的に取り組める選択肢は一つだけだった。
「無関係の人間を巻き込まない方法での魔力供給をすればよいのだろう」
「ああ」
「では――」
セイバーは立ち上がると伊織に近づいて―――
「ほい」
「…は?」
そのまま彼を押し倒した。
何かをするとは思っていたが、まさか押し倒すという行動にでるとは思ってなかった伊織は呆気に取られてしまった。
「セ、セイバー?なにを――」
「魔術師の体液は魔力の宝庫だ。ならば一番手っ取り早く効率的なのはココだろう」
「ちょ、待て!!」
気づいたときにはセイバーは伊織の袴に手をかけて脱がせようとしていた。
その段階でやっと伊織はセイバーがとろうとしてる方法にあたりをつけた。
「なんだ伊織」
「なんだじゃない!!婚姻を結んでもない男女でこのような」
「私はサーヴァントだ。そのようなことを気にする必要はない」
そう言う問題ではないと伊織が止めようとするが、やはり女とは言えサーヴァントは人間と力が違い過ぎるようで抵抗する間もなく袴を脱がされ、褌だけにされてしまった。
今更ながら一つ。セイバーは浅草を歩くだけで目が引かれるほど整った、美しいというより綺麗な顔立ちをしている。
それでときめいたり、心奪われたりという男は少なくない。中には下心を持つ者もいる。
では伊織はどうなのかというと
「おぉ~…随分と立派な矛だな!」
「っ…!!」
もちろん、セイバーを異性として意識していた。
可愛らしくも思うし、野良の犬猫と戯れる彼女を愛おしいように思うこともあった。
だが武士として、一人の侍として心を強く持って表に出さなかった。
それを察することができなかったセイバーは、押し倒されて行為を想像してか、性器を大きくさせる伊織の男性器を見て感心したかのように声をあげる。
「では、まず…―――はむ」
「ッ!!」
恵方巻のような大きさの伊織のそれを、セイバーは躊躇なく口にくわえた。
その瞬間の快感と、暖かく滑った感触に伊織は顔を赤くさせた。
「ん……❤はぁ……❤れろっ……❤」
「っ……ぐっ……!」
そのまま口の中で舐め回される感覚に伊織は声を漏らさないようにするだけで必死だった。
その反応が楽しいのか、セイバーはさらに丹念に舌を這わせる。
伊織は女性経験はない。環境もそうだが、彼が目指すのは剣豪の頂。
そのために修業をするうえで色欲は彼にとって邪念でもあり、かまける時間すら勿体なかった。
「うっ…せ、セイバー…まっ…!」
「じゅぽっ❤はっ……んちゅ❤」
「うぐっ……!」
それどころか、伊織はこの年頃では当たり前ともなる自慰すらやってない。
多少の痛みや恐怖は堪えることができる。しかし経験のない快感は伊織の想像を超えた。
「放せッ、うぅ…で、でるぅ!!!」
「むぼっ❤」
とても濃い、ドロドロとした精液がセイバーの口内に吐き出される。
その熱と、酷く生臭い匂いが鼻から突き抜ける感覚にセイバーは一瞬顔を歪ませるが、そのまま飲み下していった。
「んぐっ❤ごくっ❤んくっ❤」
「あ、ああ……っ!」
「ぷはっ……❤はぁ……ふぅ❤」
吐き出された精液を全て飲み干したセイバーは口を離す。その口と伊織の性器を精液が日本橋のように繋がり、途切れた。
「ふぅ……なるほど、なかなかに魔力を含んだ精だ」
「…っ…満足、したか…」
初ともいえる大量の射精に疲労困憊となった伊織。何時間も剣を振るよりも精神的に疲弊した。
だがセイバーは「まさか」と首を横に振る。
「昨日今日であれほどの大立ち回りしたんだ、たった1度で足りるはずがないだろう」
「ま、まさかまだ続けるのか!?」
「なんだ、お前だってまだ出し足りないのだろう」
伊織はやや強く伊織の勃起していた性器を握られて思わず「ぐっ」と呻いてしまうが、他者…しかも綺麗で可憐なセイバーにされるということに思わず興奮してしまう。
それでピュルッと精液の残りが吐き出され、少しばかりセイバーの白魚のように綺麗な手を汚した。
「ふむ…確か魔力は直接体内に取り込む方が効率的だったな」
「ちょく、せつ…ま、まさか…!!」
セイバーの言葉に次に行われる行為を想像して伊織が慌てた。
手についた精液を舐めながらセイバーが起き上がると、纏っていた袴と褌を光に変えて下半身を露出させた。
「!」
吉原の面倒事を解決したり、あるいは裏路地で女性に乱暴をする場面に出くわして悪漢を切り伏せたりと、女性の股間を見ることは何度かあった。
しかし、セイバーのそれは伊織が見たこともないような美しさと、形をしていた。
「む……そんなに凝視されると少し恥ずかしいな……」
その一言で少しだけ正気に戻ったのか伊織は顔を背けた。
だが、そのせいで視線がセイバーから離れてしまい、自分の性器の先に生暖かい湿った何かがあるのが気付いた。
「まっ」
「ふっ―――んっ!」
止める間もなく、セイバーは勢いよく腰を下ろした。
「~~~~~ッ❤」
その瞬間に伊織が感じたのは快楽だった。
先ほどまでの行為で昂っていたこともあり、1回程度の射精では萎えないほど興奮していた彼の性器は再び肥大化し、一瞬で爆発しそうなほど熱を持つ。
同時に伊織の視界に火花のような物が散る。それは彼自身も何が起こったのか理解できておらず、また理解しようとする理性すら吹き飛んだ快感によるものだった。
「うぅっ❤️君の矛は、なかなかっ❤大きぃなッ❤」
「あぐっ、せ、セイバー……やめ……」
「いや、だ。まだッ、ん❤出してないだろう」
セイバーはそのまま腰を上下に動かし始めた。
騎乗位……俗な言い方をすれば騎上位と呼ばれる体位に伊織の脳が沸騰するかのような快感に支配されていく。
「ふぁっ、あぁああぁぁあぁああ❤️」
それは伊織に限った話ではない。
セイバーもそうだった。伊織のモノが膣内をゴリゴリと抉る感覚に彼女は快楽を感じていた。
「あっ、はっ❤すごいっ、なッ❤」
「うっ、ぐぅう!!」
伊織の方は未知の快楽と多幸感に包まれながら、セイバーは男根の熱と力強さによがっていた。
「あっ、あっ❤んんんっ❤」
そこからはセイバーも抑えがなくなったのか、ただ快楽を貪るために腰を動かす。
その動きの激しさに二人の体液で濡れてた結合部から水音が部屋中に響き渡った。
「っーッ!ぅあああぁあぁあ!!」
「んっ……ふぁぁあぁああぁあんんんんっ❤️❤️❤️」
そして伊織の絶頂と共に二人の結合部から大量の精液が吐き出された。
「っー……はぁー……はぁ……」
「んっ❤はっ、すごいな……だが、まだ元気とは。剣よりソッチの才能があるんじゃないか?」
セイバーは伊織の射精が終わっても未だ力を失っていないモノを見て見下した様に淫靡な笑みを浮かべた。
「さて…魔力は十分回復したしそろそろ床へ」
「待て」
「へっ―――んほっ❤️!?」
伊織は起き上がって就寝しようとするセイバーの腰を掴み、自分に寄せると同時に下から突き上げた。
「んおおぉおぉおぉぉおおっ❤️い、いまッ、だめぇぇええぇえええっ❤」
膣内をえぐられる快感にセイバーは背を弓なりに反らして悶えるが、伊織は構わずに動き続ける。
「自分ッ!だけッ!満足ッ!してッ!休む気か!!」
「あっ❤あっ❤いやっ、だっだめだめだめイくッ!!またイッてしまうぅぅうぅうう❤️」
「ぐっ、うっ!!」
セイバーが絶頂するのと同時に伊織も射精する。だが勢いは衰えず、寧ろ先程よりも量が多い気がする。
「んぁああぁあぁああっ❤あついぃいぃぃいいいっ❤」
その内側から感じる圧迫感すら今の彼女には快楽であるようで、涎を垂らしながら蕩けた表情を浮かべる。
座ることもままならず、伊織と繋がったままセイバーは後ろへと倒れこむ。
「はぁーッ❤はぁーッ❤」
出産するかのように大きく股を広げて身体を投げ出すようにすべてをさらけ出すセイバー。
彼女が大きく息をするたびに結合部から
『ブピッ』と膣に入りきらなかった精液が溢れ出る。
「っ…」
「はぁ…はぁ……えっ…ま、待て伊織っ……まだイッ……!!」
セイバーの絶頂は収まらないまま、伊織は覆いかぶさるかのように体位を変える。
それは続き。それは次。それは新たに求める行為。
「んおっ❤おおっ、まてっ……せめて少し休まっ……!」
「すまんっ…体が止まらんっ!!」
「おほっ、あっ!おっあおぉおおぉおおおっ❤」
伊織は自制心が強い。誘惑や色香に惑わされることなく、凛とした態度を貫き通していた。
だが裏を返せばそれ以上の、例えば色欲や快感に陥ると自分でも我慢ができなくなってしまう。
それが今の状態だ。
「あぁっ、あっ!だめっ、そこぉ、だめぇえっ❤」
セイバーの膣内を抉る勢いは衰えず、むしろさらに激しさを増していく。
「はっ、ぐっ……ああぁ!」
「伊織ぃいっ❤もぅ、だめだぁ❤こわれてしまうぅうううっ❤」
伊織もすでに限界を迎えていたが彼の身体は動き続ける。
それはまるで何かに取り憑かれたかのようだった。
翌朝
「おかわり」
「………」
朝餉でガッツリとご飯を食べるセイバー。
何かしら文句を言われると思っていた伊織は肩透かしの様にお椀に白米を盛り付ける。
「昨日はすごかった」
「う゛っ…!!」
お椀を渡した時に不意打ちに昨日の行為を指摘されて伊織は呻いた。
心なしかセイバーは機嫌が悪そうに沢庵をボリボリ齧っていた。
「まったく、危うく死ぬかと思ったぞ。英霊の身でありながら敗北の理由が腹上死なんて笑えないところだ」
「す、すまない……自分も、あそこまで自制が効かないとは思わなかった……」
「別に怒ってはいない」
「そ、そうか」
そうは言うが明らかに昨日とは様子が違う。
いや、先程機嫌が悪いと言ったがよく見ればどこかソワソワと落ち着かない様子だった。
「…伊織」
「なんだ?」
「昨夜のアレはその…そう戦闘による魔力の補充だ」
改めて確かめて来たが、それはやる前にセイバーが言ったことだ。
結果的に歯止めが効かなくなったが、目的としては達成されていた。
「それが、どうした?」
「その…もし……また、私が魔力不足になったら」
だが、セイバーはその言葉の続きを口にするのを躊躇った。
頬を赤く、正座した足をモジモジと揺らすセイバーに伊織は「あぁ」と察したように頷いた。
「……分かってる。その……俺からも頼む、魔力供給は大切だからな」
「っ!そ、そうだな!魔力を蓄えるために仕方ないな!」
その瞬間のセイバーの表情はまるで花が咲いたような満面の笑顔だった。
それを見るだけで、不思議と心が熱くなるような気がした。
その日から、夜な夜な伊織とセイバーは体を重ねた。
Staynightのように食事で魔力補充をしてるような感じだったので、それで足りなかった場合の展開として書いてみました。
それとアルトリアと違って性行為に対して平然としそうな感じもして、そこから堕ちる感じに…