アダルトMOD入ってるせいで超やりにきぃ 作:姫鼠まりあ
固めフェチというものをご存じだろうか。
石化とは少し違う。体表面を蝋やアクリル樹脂などで覆って「完全緊縛」を行うフェチであり、「ただ動けない、身動ぎすらできないこと」をエロいと思う──マイナーとポピュラーの中間みたいな場所の水面下にいるフェチズム。
ただ蝋、樹脂、石膏といったものは何かと準備が大変で、最も簡単にできるバキュームベッドやバキュームウォールでさえ個人で用意するには三万とか五万とかかかる……まぁエロに金を割ける奴の道楽フェチ。
「魔法スキル:ソリッドリキッド」
そこを解決できるのが魔法。創作においては飴なども使用されるこの「固めフェチ」を、狩猟用魔法によって解決する。グルーハントといいこれといい、狩猟用魔法はエロの宝庫だな。
「お……お?」
自然体にさせたマスカルウィンの身体を這い上がっていく青っぽい液体。青っぽいだけでほとんど透明なソレは、彼女の身体全体を覆うと同時──カチッと固まる。本来は落とし穴の中に入れておくとか、一時的に何かを貼り付けておく時に使う魔法。要は接着剤だな。グルーハントとの違いは接着剤とトリモチの違いを思い浮かべてくれたらいい。
半開きになっているマスカルウィンの口。そこに小さな針で穴を開ける。途端、ヒュウヒュウという呼吸音が鳴り出した。
「呪詛スキル:眷属:色情魔化」
「怪異スキル:漆鯉」
マスカルウィンの顔に紅潮が見られる。そしてメアリーの怪異スキルが彼女の身体に「言い知れぬ痒み」を与えた。中々エグいスキルだと思う。
「神官スキル:虚偽開告。呪詛スキル:眷属:吹き出しエモート」
ガッチガチに固まったマスカルウィンの背後に、(痙攣も身動ぎもできん……くそ、こんなことであればもう少し体勢を楽なものにしておくべきだった)とか(異族の女め……いつか絶対食ってやる……ピンポイントなスキルばかりで楽しそうではないか……)とかって吹き出しと文字が出る。
日本語じゃなくてこの世界の文字なのがちょっと面白いよね。「心境吐露にも言語はある」が立証できた。
「マスター。ルウィンさんの肺活量を考えると、この空気穴はあまり意味がないように思います」
「でもコイツ窒ッ息スでちゃんと息苦しくなってたぞ。……なんか自分でやったのか?」
──(あの時は補繊毛で肺に弁をした。だが、此度の責めが思考能力を落とすようなものであれば、無意識に解放する可能性がある。人間、異族の女。何かスキルで肺の活動を制限しろ)
「メアリー。なんか良い案ないか?」
「呼吸制限系のスキルはデーモンスキルに多く見られますが、怪異スキルにはありませんね。ただ思うに……今吸い出してしまえばいいのではないですか?」
「アリ。バルクス、吸引機作ってこの空気穴から空気抜いてくれ」
「わかりました、マスター」
インベントリから鉱石系が消費される。まだ召喚契約は結んでいないけれど、人工聖石事件の時に施した従属の呪いをそのままにしてあるので、バルクスの仮インベに鉱石系を共有アイテムとしてぶち込んであるのだ。
その時バルクスに言われた言葉は「王国地下にあった私の積載量より多いですね」だった。何かと必要になるからなー鉱石系は。
俺からすると全裸ロリにしか見えないバルクスが、ひた、とマスカルウィンに近づいて……そのお腹あたりにキスをする。
……つまり本来そんだけのタッパがあるってこと。俺好みの身長にしたから当然なんだけど、なんだかなぁ。
そのままチュウチュウ、どころではない。ズゴ──ッという掃除機みたいな吸引音と共に、マスカルウィンの肺の中の酸素が吸われて行く。ちなみに咥内……歯、歯茎、舌もソリッドリキッドが固めてあるので穴を塞ぐことはできない。その奥の奥にある細い毛のようなものがピロピロ揺れているのは見えた。あれが補繊毛か。
バルクスが吸引を行うこと二分くらい。彼女がそっとマスカルウィンのへそから口を離し、すぐさまそこに指を置いた。すぐに俺がそれを引き継ぎ、細い細い、今度は糸をその空気穴に入れる。縫い針の穴に糸を通す感覚で、糸自体の強度を使ってそれを奥へ奥へと進ませる。
──(ああ、やはり、前の時も思ったが……息苦しいというのは……こう、脳が熱を持つようで……言い知れぬ快感があるな)
「やはりまだ余裕のようですね」
「ルウィン、今やった糸を補繊毛で肺まで引っ張っていけ」
今回麻痺ポーションとクロルフェネックは使わない。
要はマスカルウィンの思考能力……気丈に振る舞わんとする無意識さえ崩せたらなんでもいいのだ。クロルフェネックも人体に見えてしまう俺は、「溶かすか溶かさないかくらいの熱を与える」という行為もそこまで得意には思えず、最初の一回以降は無理になってしまった。
最初のはさ、ファーストインプレッションでエロさ絶頂みたいなさ。
今回は純粋な責めでマスカルウィンの牙城を崩したい所存である。無理だったら別のプランがある。
「マスター、ルウィンさんの姿勢変更、及び固定完了いたしました」
──(羞恥の高い恰好だな)
姿勢。バルクスが俺の前に屈み、その上にマスカルウィンを逆さ持ちで固定する。
当然、俺の眼前にはマスカルウィンのアナルが来る。
「魔法スキル:ソリッドリキッド」
──(お、うっ!?)
ああそこまで文字になるんだ、とか思いつつ、再度使用したソリッドリキッドを
マスカルウィンのアナル内部に。
透明な、けれど弾力のある液体。それがマスカルウィンのアナルをぐぼぐぼとこじ開けて、その腸内の様相をしっかりと見せたままに進んで行く。いつもコイツの尊厳破壊調教をやってるメアリー曰く、ルウィン様は排泄をしないのだけが残念です、という言葉通り、その腸内に排泄物は見当たらない。
どーいう体の構造してんのか知らないけど、食べたものを100%吸収できるらしい。人間としてどうかと思うよ非人間とはいえ。
──(おい、どこまで)
「そりゃ喉通って口から出るまでだけど。……このまま進めそうだな。よし、バルクス。ひっくり返してくれ」
「はい」
ひっくり返る。
今度は膣と尿道が眼前に。そこへもソリッドリキッドで同じことをしていく。
尿道プレイはやってる間は気持ちいいんだけどその後痛いっていうデメリットがある……んだけど、その辺含めてマスカルウィンには丁度いい。排泄せずとも、潮吹きや絶頂時に灼熱感を伴う痛みが来るはず。それさえも楽しめるようになってんならそれはそれで。
──(おい、もう少し周囲の膜を広げろ)
「外側と内側から肉体が潰れて行くのも楽しみの一つだよ、ルウィン。それとももう音を上げるか?」
「ご主人様。この肛門側を進行中のソリッドリキッドですが、他のものを混ぜても問題ありませんか?」
「魔物素材じゃなけりゃ」
「勿論です」
未だごくごくとソリッドリキッドを飲み込み続けているマスカルウィンのアナル。そこに何か……卵のようなものを入れていくメアリー。……本当に魔物素材じゃない、のか? それともこいつがそうじゃないと思っているだけで俺の目にはそう見えているだけとか。
いや、でも卵って人体じゃないしな……なんだ?
「まぁまぁ。あとでのお楽しみです。ああ、余裕があれば尿道や膣にも入れたいですね」
「ん、まぁ自動化できたからあとは好きにしていいぞ。入らなくなるまで動くようにした」
「ではマスター、私もとっておきのものを入れたいと思います」
──(待て機械。異族の女は加減を弁えているが、お前は)
「ルウィンさん。私は終末防衛機構B.A.R.C.U.Sです。積極的に人間を傷つけるような行為はしません。たとえあなたが人間の範疇から外れていたとしても」
──(異族の女、お前、……ぅ、その大きさは、入ってはならん!)
「ええ、排泄を行わないルウィン様は尿道が常人より細いことを見越しての大きさで。ふふふ、苦しいでしょう? ソリッドリキッドに包まれていますから余計に。ああ、ご安心ください。破れることの無いよう調整しておりますので」
未だ余裕そうな吹き出しとは裏腹に、マスカルウィンの顔は火照りきっている。ヒュウヒュウと鳴る空気穴。その音もかなり高くなってきている――ちゃんと苦しんでいる証拠だ。
だというのに吹き出しエモートがその程度なのは、やっぱりこいつの思考領域の広さが故か。
……無理なのか? マスカルウィンを通常の責めで攻め落とすのは。あの可愛いマスカルウィンを引き出すのは。
「ご主人様。諦めるのはまだ早いです。そのための仕込みですから」
「メアリー……。そうか。そう、だよな。……ここで諦めたら、今までの努力が全て。……ありがとうメアリー、今度お前のオティヌティヌにも同じことやってやるからな」
「また食べますよ」
「んじゃまた落ち込め」
雑談の間にもソリッドリキッドはマスカルウィンの体内を穿って進んで行くし、時折混ぜられる卵のようなものやボールのようなもの、あと別口っぽい液体が怪しげな雰囲気と共に彼女の三穴に呑まれて行く。
最初にその動きが止まったのは尿道口。まぁ許容量がな。
「興味深いですね、マスター。ルウィンさんの身体は、排泄を行わないというのに尿道や膀胱がしっかりと備わっています。他の内臓も、動いている気配がほとんどないにもかかわらず、ちゃんと存在していて……」
「んー、まぁ多分だけど、コイツがまだただの人間だった頃の名残なんだろうな。ルウィンは最初からこうだったわけじゃなくて、色々あってこうなったんだよ。だから……いうなれば"進化の痕跡"みたいな形で適応しきれなかった内臓が残ってる」
尾てい骨とか水かきとか虫唾みたいなもんだ。
この先も彼女が生き続けるのなら、段々となくなっていくのやもしれん。
「おや、膣の方も満杯になってしまいました。ご主人様、これは子宮には届いているものですか?」
「確認するか。格闘家スキル:霊衝拳」
──(っ!?)
マスカルウィンの下腹部に霊体化した拳を突き入れて、
「おお、ぱんぱん、ですね。ところでルウィン様、子宮を掴まれるというのはどういう感覚なのでしょうか」
──(──! ──っ!!)
「ん?」
「おや?」
「バイタルサイン測定……焦り、不安、期待。ルウィン様は現状に対し非常に興奮している様子です」
「……子宮触られるのが好き、は。……ちょいとどころじゃなく特殊だな」
──(──未知だ! 今のは良いぞ人間! かつてないほどの未知があった……!)
「あー。……スマンな、子宮脱系は知っちゃいるけどヤる気はない。やりたかったらメアリーに頼め」
「後程概要を教えてくださいますか?」
「気持ちいいモンでもないとは思うけど、アイツが望むならまぁ。それよりバルクス、腸内のソリッドリキッドは今どれくらいだ?」
「現在全体の15%程です」
「まだそんなか。……んじゃ早めるか」
魔術師スキル:速度:三倍。
──(お、ぉ、ぅぇ……!)
だくだくと飲み込まれて行くソリッドリキッド。ただし腸の形が浮き彫りになる、とかそういうことはない。外側固めてあるしな。
……いや待てよ。
「バルクス、魔法属性の検知はそれ、目視できてんのか?」
「はい、マスター。私の目はそれが可能です」
「その様子をマスカルウィンの腹に投影することはできるか?」
「可能ですが、レンズを始めとした特殊な材料が必要になります」
「必要材料を頼む。やるから」
「わかりました」
言われたものをバルクスの仮インベに移していく。その中には三周目だとしても貴重と言わざるを得ないようなアイテムもあったけれど、エロの前には背に腹。ガンガン使ってもらって、そして──完成する。
「投射します」
「おお」
「おおー」
映し出される水属性魔法の魔力。それはじわじわとマスカルウィンの綺麗な腹の上を進んでいて、少し見辛いながらも小腸の形がくっきりとわかる。
魔術師スキル:速度:三倍:三倍:三倍。
──(こ……このっ、人間、やるならやると言え!)
「心の準備させないために言わなかったんだよ。へぇー、良いなコレ。ちなみにどうなんだルウィン。排泄欲は思い出せたか?」
──(……)
「神官スキルをレジストするな。メアリー」
「はい。怪異スキル:精神耐性低下」
「神官スキル:虚偽開告」
──(おしっこしたい、お腹苦しい!)
──(異族の女、狡い真似をするな! それは精神耐性低下ではないだろう!!)
「はい? なんのことですか?」
「随分と可愛らしい表現ですね、ルウィンさん。ルウィンさんが非人間化した時期は幼少期だったのでしょうか」
「多分なー。……お、この突っかかりは……腸が終わったか?」
「恐らくは。弁があるので進みませんね」
「怪異スキル:限定弛緩」
また進み始める。
──(異族の女、隠す気がないなさては!)
「全く以てなんのことかわかりませんが、まだまだ余裕のようですね。怪異スキル:精神耐性低下」
──(漏れる、漏れちゃう……もういいから漏らしたいのに、出て行かない、入ってくる、ぅ……)
──(苦しい、息も、お腹も……う、ぅ……喉を、冷たいのが昇って)
──(息できな……こぼれ、る)
ごぼっ、と。
マスカルウィンの喉奥からソリッドリキッドが湧き出てくる。それは外のソリッドリキッドと癒合し──そしてカチっと固まった。
あとは最初に通した糸を引き抜けば──体の内外をソリッドリキッドによって固められた、肺に直通するか細い呼吸穴しか外部に繋がってないマスカルウィン人形のできあがり。
──(苦しい)
──(大きく息を吸いたい)
──(おしっこしたい、漏れる)
──(動けない。痒い)
先程まで長文だった吹き出しエモート。その内容が次第に短文となり、現れては消え、現れては消えを繰り返す。空気穴はピューピューと高い音を吐き出し、時折その穴を指で塞いでやれば、(やめて)とか(苦しい、苦しい)とか──(あたま、ふわふわで、きもちい)とか。
まぁ窒ッ息スってこうだよな、って感じの心情が。
「俺的にはこの後膣とかクリとか乳首、アナルに振動を与えて放置、ってのが好きなんだけど、さっきお前らがいれてたものが気になる。そろそろネタバラシを頼む」
「わかりました。では一つ目を破裂させますね」
「破裂? ……おい、流血は勘弁だぞ」
「勿論です」
メアリーが思わせぶりに指を鳴らす。それやる意味ないだろ、とか思わないでもない。
──(あっ!? イ゛ッ!?)
「怪異スキル:玉手箱。対象者の体感時間を引き延ばし、それによって発生する"本来感じているべき感覚及び感情"を球体や箱の形にして物質化するスキルです。鎮痛効果や魔化の進行の遅延などに使えるスキルですが、いつかは箱を開けなければならないためその場しのぎにしかなりません。──ということで、どうでしょうかルウィン様。
──(この……異族の女、お前、ひぅっ!?)
指を鳴らすメアリー。
「玉手箱の保存期間は約ひと月。少しひやひやしていましたよ、最初の頃の箱の期限が切れそうで。もしそうなっていたら、ルウィン様は日常生活のなんでもない場面で絶頂していたでしょうね」
「それはそれでエロいな」
「エロいのは構いませんが、流石に仕事中や誰かの応対中となると、先方に迷惑がかかりますから」
「先方て。ルウィン外に出ないだろ」
「え?」
「ん?」
……まぁいいや、それは。
えーと、つまり、疑似時間停止からの止めてた快楽全部襲ってくるヤーツができる、と。
マジでエロ生物だなお前。
「さて問題です、ルウィン様。最近の調教は貴女の根源に関わるような激しいものが多かったように思いますが──あの快楽を本来の規模……いいえ、凝縮した形で受けたら貴女はどうなってしまうのか。況してや尿道や腸内といったあまり経験のない場」
メアリーが指を鳴らす。
ビクン、と痙攣することもできずにイくマスカルウィン。
「所での絶頂。……そしてスキル行使に必要のないこの合図」
指が鳴る。
──(イ、グ……っ?)
「ふふふ、今私は玉手箱を破裂させていませんよ。──どうでしょうか、ご主人様。これが調教です」
「素晴らしい。今から俺見るに徹するから全部やってくれ。多分俺よりお前の方がエロいわ」
「褒められた気がしませんが任されたからにはやるしかありません。バルクス様、頼んでいた録音の方は」
「映像付きで記録済みです」
おお、そうか。
バルクスは録画できるのか! すまんロクオンインコ、もう呼ぶことないかもしれん!
メアリーが指を鳴らす。
今度はちゃんと破裂したらしい。闇属性の魔力が俺にも見えた。……玉手箱って光っぽいのに闇属性なんだな。まぁ収納とか保存系は闇属性になるからなるほどと言えばなるほどなんだけど。
破裂したのは、尿道。
──(!?)
「脳が情報を処理しきれなかったみたいですね。では連続でヤりましょう。覚えてください、これが」
パチンパチンパチン、と。
指鳴りに合わせてマスカルウィンの尿道内で連続した破裂が起こる。
同時、最大限まで膨らんでいたはずの膣がさらに広がって、彼女の皮膚とソリッドリキッドの間に愛液が染み渡った。
「尿道で絶頂する感覚です」
──(……)
「……申し訳ありません、メアリーさん。私がいれたものは、もしかしたら邪魔になってしまうかもしれません。外側から排除できればいいのですが……」
「何を入れたのですか?」
「膨腹剤です」
「……ええと?」
「今の時代にはないのでしょうか?」
「無いな。説明をくれ、バルクス」
「はい。私の製造時期の一部期間において、大陸中が大飢饉になったことがありました。その際に開発されたのがこの膨箙剤で、胃に入ることで膨張する上、直接満腹中枢を刺激。多少の酩酊状態にもなりますが、食料の少なかった時代には少ない食事で満腹感が得られるため、重宝されたものです。……マスターの"今回はルウィンのナカをパンパンにする"というコンセプトに合っていると思い、実行しました。ごめんなさい」
メアリーの口がニタァと歪む。
まぁ俺も思ったけどさ。
そしてメアリーは……バルクスの頭を撫でた。ただし、俺から見てかなり高いところを。
「ありがとうございます、バルクス様。それはもう効果を発揮していると見て良いのですか?」
「いえ、もしもの場合を考えて、膨腹剤の反応を遠隔で操作できるよう魔力炸薬を一緒に入れたので、まだになります」
「では今やってくださいますか?」
「わかりました」
パチッと、マスカルウィンの胃袋のあたりで魔力……属性のついていない魔力が弾ける。
──(ぉ……お、ぶ、ぅえ……)
指が鳴る。
「バルクスさん、恐らく今回のこれだけでは刻み込まれないので、これからもご協力ください」
「……メアリー。それさ、つまり今後ルウィンが満腹感を覚えると」
「はい。絶頂するように仕込みます」
「お前先方がどうのって」
「外部で満腹感を得ることなどないでしょう?」
「……まぁ任せるけどさ」
本当に嫌ならマスカルウィンもこの程度の拘束抜け出すだろうしな。
ソリッドリキッド程度で完全拘束できるとは思ってないよ俺。眷属の呪いですらレジストできるんだ、コイツ自身の負い目がそこを縛っているとはいえ、メアリーに対してはないだろう。
むしろ……どこか期待している目にも見える。お前も大概だな。
「さて、あとはご主人様の大好きな放置プレイです。バルクス様、録画した私の動作を」
「はい。映写機で再生可能です」
テレビ……というよりプロジェクターだな。
それによって映されたメアリーが指を鳴らす。イくマスカルウィン。……これ、今だけの云々ってより日頃の調教もありそう。流石に今の数回だけじゃパブロフの犬も唾液を出さんだろうし。
映像のメアリーは何度も何度も指を鳴らし続ける。
時折混ぜているのだろう、本当にマスカルウィンの中の玉手箱が破裂したりして、緩急もばっちり、と。
──(待って)
──(苦しい)
──(気持ちい)
──(イく、行っちゃやだ)
──(出したい)
──(お腹、おしっこ)
──(待って、なんで、どこ行こうとしてるの)
──(馬鹿なの? 置いて行かないで、ヤだ、イ、く゛っ!?)
──(ちょっと、ねぇ、ね、エ゛!?)
ふむ。
イイな。
よーしじゃあ後は放置!
今回は丸二日くらい開けて。
固めたマスカルウィンを置いた部屋に来てみれば──おー。
──(やっと来た! お願いヴェルグ、早くやめさせて!)
──(これ止めて! あ、やだ、またイ゛ぢゃ、ぅ……!)
──(お願い)
──(お願いお願いお願いお願いお願いお願い!)
「いやこれは流石にヌけるって」
ジェスター・ハーネットの時とは違う。
これはもう何の忌憚も無くヌける。何の躊躇もなくオティヌティヌを扱ける。
半透明な膜の中で顔を真っ赤にして涎と涙をその膜と皮膚の間に溜めているマスカルウィン。その顔にぶっかける。
「ふぅ。んじゃまた来るなー」
──(嘘、でしょ?)
──(待ってよ、ねぇ! ほ、ほら、使いたいでしょ、私の穴!)
──(えっちしたいでしょ? ねぇ、だからこれ解い、エ゛イ゛っ!?)
「確かにお前とセックスがしたい。それは本音だ」
──(なら──)
「だが! 俺は放置されてもう何も言えなくなるほど限界になっているお前とシたい! 今は未だ余裕がありそうだ!」
──(い、や)
「恨むなら自分の思考領域の広さを恨め。マジで限界っぽかったらその時抱くよ」
──(げ──限界、限界限界限界! 名前も呼んでるでしょ! ねえ、無理無理無理!)
「快楽程度では言語を操るのに支障が出ないだけ、なんだろ? それに名前を呼んだから限界、ってのはこの前の話。お前は日々進化し、成長する種族なんだから、それを信じろって言われてもなぁ」
パチンと、尿道で玉手箱が弾ける。
……この場にいないクセに、どっかで聞いてやがんな。
──(──ッッ!!)
「二日じゃ全然足りなかったみたいだから……次は五日後かね。早めに限界迎えてくれよ~? 俺だって今のお前見てビンビンなんだからさ」
それじゃあ。
マスカルウィンは考えていた。
確かに彼女の思考領域は、肉体が感じている「限界」よりも広い。
ただ実際肉体は限界なのだ。絶頂し過ぎているし、呼吸も思うようにできない。体の周囲と内側を覆うソリッドリキッドはほとんど摩擦を起こさないため、体内を擦っても快楽を得ることができない。最初に使われた漆鯉というスキルが一生微弱な痒みを与えて来ていて、それが「限界」を加速させている。
でも、それでもマスカルウィンの思考は言語を操れてしまう。確かに気丈な振る舞いはできなくなっているのでそこを侵食されているのは事実かもしれないが、それでもこうして思考ができてしまう。
どうすべきか。
どうすれば限界を迎えられるのか。
努力によってすべてを手に入れて来た彼女は、限界を突破し続ける人生を選び続けて来た。
それを水泡に帰すにはどうしたらいいのか。
考えて考えて──彼女はある決断を下す。
──契約スキル。
彼女が行ったこと、それは──。
次の話も幕間になりますが、この話とは時系列が繋がりません。