真・女神転生〜ジャッジメントデビルサマナー〜 作:葉隠小太郎
悪魔ノススメ
1ヶ月前。
関東では今年初の氷点下観測日となり、白く積もった雪の量も近年稀に見る多さを誇っている。
それ故に電車等の交通機関は運行停止のニュースが流れていた。
関東のベッドタウンと言われ、多くの人々が賑わっていただろう商店街は夕飯時であるはずが、シャッターが目立つアーケード街と化していた。
原因は一昨年から出ている新型感染症による過度な自粛生活。
世界的大流行で感染拡大している日本では不要不急の外出が推奨されたことで、商店街などの個人事業主が経営している店に客足が途絶える事が多くなっている。
その為、天候不順と重なり、店を畳むことを決めた老夫婦や債権に出されて不動産会社の張り紙が貼られる店舗も少なくはない。
一般人から見れば寂れた商店街であるが、裏の人間…つまり悪魔召喚師や討伐者からすれば、此処で良からぬ者達が何か企てをするに容易な場所と考えられる。
「と、言われて来てみましたが…パッと見普通の商店街ですね。ガイアとか過激派メシアが関わってること無さそうな普通の…」
「こら〔リンネ〕ちゃん。何処に目があるか分からないのよ?気を付けなきゃ」
「…了解です、〔マミ〕」
アーケードの中を見回しながら、2人の少女と女性が歩く。
女性は〔巴マミ〕。
ロール状に纏まったロングヘアを持つプロポーションに溢れており、その見た目は麗しい部類に入る。
少女は〔リンネ・ベルリネッタ〕。
まだ幼さが残る顔立ちながらに、シャンと真っ直ぐに伸びた背筋と立ち姿は、一本の軸が入ったかのように整った姿勢を持つ。
2人は、言わば師弟関係の
「向こうの商店。開いているみたいなので聞き込みと買い物をしましょう」
「そうね。リンネちゃんは聞き込みを。私は買い物をしましょ」
寂れたシャッター街であってもまだ営業を続けている商店を見つけ、2人は聞き込みと買い物を行う。
「分かんねぇなぁ…。此処らへんで知らん人見たら分かるんだけどねぇ?」
「そうですか…有難う御座います」
店主の老婆からはあまり有益な情報はなく、少し拍子抜けした様子で店内を歩く。
「マミ。やはり此処は外れでは無いでしょうか?」
まだ買い物をしていると思われる師匠へと声を掛けて問う。
「………マミ?」
返答はない。
数秒思考を張り巡らせ、気が付き、両腕を構える。
「まさかっ…!?」
油断はしていないと思っていた。
しかし、綿密に張り巡らされた包囲網と秘匿されたブービートラップに引っかかった場合、その対処は難しい。
(…まさか【ダークゾーン】!?*1)
周りを見渡し、状況を確認する。
棚にはスナック菓子、インスタント麺、調味料が並べられ、其処に異常な光景は一切感じられず、悪魔の気配も感じ取る事は出来ない。
もしもマミが捕らえられだとすれば、何か残している事を考え、視線を床下へと見定める。
(異常が無い…。もしかして外に?)
普段であれば自分を置いて出ていく人ではない。
そう思いながら、外へと飛び出した。
まばらではあったが、人の姿があった筈のアーケードには忽然と消え失せ、どんよりと重い雰囲気に満ちている。
「まさか…!?」
手にしているハーモナイザー機能を持ったCOMPで索敵を行う。
出てきた表示は【ERROR】のみだった。
「エネミーサーチが効かない…!?」
その意味を理解し、構えた瞬間。
「…!?キャッ…!?イヤッァァァア゛ア゛ア゛!!?」
少女の悲鳴が木霊しながら、何処かへと連れて行かれた。
仄暗い商店街は、パチパチと電灯が点滅し、プッツリ切れて暗闇が支配していきながら。
東京都内某所 聖華学園
都内にあるとは思えないほど敷地面積が広大でかつ生徒在籍数も教員及び関係者も多く、およそ数千人規模の超マンモス校である。
学園は初等部、中等部、高等部とエスカレーター式であり、12年間ずっと過ごすこともあれば、途中入学も珍しくない。
理由は言わずと知れず、この学校は直下に龍脈と呼ばれる気脈が通っており、此処から魔界などと繋がり、悪魔が跋扈するケースがある。
故に、悪魔と戦う【退魔生徒会】が存在し、他にも悪魔との関わり、デビルサマナーとなったり、血筋などで悪魔の力を使う能力者達が通い、未来の同業者として活動するのだ。
かくゆう、自分も
「………全く」
「先生。悪魔食研究会がまた爆発させたみたいです。急ぎ救護を」
「アッハイ」
教員の1人である〔朽木ルキア〕から要請を受け、急いで向かうのであった。
「其れでサボりに此処へ来たのか全く」
「良いじゃないかぁよぉ…。囲碁サッカー部とペ○スフェンシング部の人生1時間の無駄な争いのセコンドドクターやらされてキツイんじゃ…!!」
「どっちの部も潰れたほうが幸せになるな」
「其れは間違いない。若者のモラトリアムを消費するには無駄すぎることこの上ない」
学園の購買部の1つでサボタージュしつつ、店主の〔ヒルダ〕さんと話をする。
「所で…例の物は?」
「おっと、コイツ探すのに中野まで行ったんだぜ?」
先ず、頼まれ物である紙袋に包まれた物を手渡す。
中身はちょっとした年代物のPCゲームだ。
「中身は確認済み。昔懐かしいエッチな乙女ゲームとは中々の趣味で」
「エアストリームにコレクションを多数詰めて即座に逃げれる体制の君には勝てんよ?」
一応厄介事対策としてトレーラーとマローダーくんは用意してるけど、使うところは今はないな。
「暇だね。この時間帯は客来ないの?」
「まぁ、この時間授業中である以上滅多には来ないだろうけど?」
「それもそうか」
机に向かって教科書と黒板を見比べながらノートに書いていく光景と運動着に着替えて体操やら身体測定やらしている風景を思い浮かべつつ、1つ。
「最近ご無沙汰では?」
「生憎今は仕事だ。それにまだ間に合っている」
「そう……あの触手君3号かな?」
即答され、思わず奥に見える培養槽の中のうねうねした長く太さが様々な軟体生物くんを見て呟いた。
「あれは好事家から頼まれて作った紳士的な生き物だよ?」
「脳みそありそうな雰囲気ないけど?」
「触手一つ一つが脳みそ其の物だ。試しにやってみたら少々癖になりそうで大変だった」
試したのか。
まぁ、様々な数寄者多く居ると思えば仕方がないな。
「しかし仕事中の背徳的な行いは素晴らしいと思うのは俺だけか?」
「2度はいわんぞ?」
「了解了解。エッチなのはプライベートタイムまで取っておくよ」
夜まで待つのも一興。
ちょいちょい楽しみにワクテカしながらさてさてと立ち上がり、そろそろ忙しくなる時間と考えて医務室へと帰ろうとした所。
「そうだ。1つ頼み事がある」
「……其れは10発券くらいになると思うのですが?」
「考えてやるから聞け」
「へいへい」
新しい依頼が出てくるのも彼女がこの購買部以外にも別のコミュニティに参加しているからだ。
そう、彼女は所謂【魔女】。
黒魔術、カバラ、錬金術、ルーン魔術、占星術、その他エトセトラ。
様々な術を使う魔女達のネットワーク構成に関わっており、度々情勢を聞くに良く利用していたりする。
「一月前、20代から下の女性を狙った失踪事件が起きている。一部に
「……ヤタガラスやら"ジプス"はどうしたんだ?管轄的にはそっちに任せたほうが無難だと思うが?」
普通に考えれば、潜っているとはいえ元超国家機関と日本政府御用達の超法規的シンクタンクに連絡を入れたほうが良い。
そう考えたがヒルダの顔を見ると其れは難しいらしい。
「最近のヤタガラスは妙に
成る程。
厄介事が増えていて困っているのはどちらも一緒か。
というより、ヤタガラスの裏事情を知っている故にあまり何とも言い難いのが理由だけれど。
「ん?何時もなら『悪魔業界でお役所仕事するなぁ〜!』とかキレると思ったが?」
「あっ、いや…役人も大変だなぁ〜と一緒に仕事してたしさ、アッハハハハ…」
笑って誤魔化す。
というより、あんにゃろう。
喋っちゃアカン案件を話すなって全く…。
「それで話が反れたが、その失踪事件の詳細を」
「ええ。失踪者は確認する限り、10人以上…届が出てない方も含めればもっと居ても可怪しくない」
「………商店街のド真ん中で?随分と大胆だな」
渡された資料にある地図情報を見ると、寂れては居るが街の中心地である商店街がその場所と特定されている。
しかし、此処まで"乱獲"するとは流石に妙だ。
「マグネタイト欠乏症になってるのか?」
「分からない。が、半年前に一度潰れたはずの商店前に社名のない中型輸送トレーラーが停車してたのを見たという目撃情報がある」
成る程。
目撃情報から割り出された車種を見る辺り、大型の機材を搬入するに充分な大きさのトラックみたいだ。
良からぬ事企む様子が此処からでも伝わってくる。
「……この件について
「被害規模を鑑みたら仕方がない。ソチラの人脈を使ってくれ」
「了解」
渡された情報を封筒に入れ直し、手を振って購買部から出る。
早速今夜から始めよう。
負けたくはない。
ただ歯噛みをして睨むしか出来ない自分が不甲斐ないと思いながら、私の身体は弄ばれていた。
「あぁ゛ぁ゛!!あ゛あ゛っ゛っ゛っ!!?ざげっ…るっぅぅぅ!!?ごわれっ、る゛ぅ゛っ゛!?」
対して濡れていない膣とお尻に挿れられた。
何度か抽送をされると防御反応としての愛液が出るたびに激しく、容赦のない動きで責め立てる。
今までで経験などしたことのない痛さが襲う。
産まれたての胎児が通るとはいえ、全てが書き換わるくらいの行為でそのまま自分は死んでしまうのではないかと思ってしまう。
でも死ねない。
男が憎たらしい笑みを浮かべて何かを操作してる様子が見える。
私の身体に何かをした。
其れがどういう事か、徐々に理解していく。
「あーイクイク!!後十人くらい産んで沢山戦士創ろうね〜」
「ぁあ゛ぁああ゛あ゛あ゛っっ゛!!!?」
胎内に出される白く臭く苦い液体。
何度も飲まされ、吐き出した途端に飲み込むように無理矢理喉奥まで押し込められた。
ボコボコと暴力的な射精によって拡張されていく感覚のみが身体の中で伝わり、力が抜けていく。
『YouYouブラザー!ちょっと粗相早過ぎだって!もうちょっと続ける努力しようぜ?』
「う〜ん。だってさぁ、結構スポーツやってたからか処女膜はは無かったけど、この締りの具合は名器に該当すると思うんだなぁ〜」
『あ〜そりゃいいねぇ〜後で貸して?』
「う〜〜ん。10発やってからね?」
『それじゃあザーメンタンクじゃん!!』
下卑た声が響く。
男と隣りにいる悪魔が私と同じ様に別の女性を道具のように使って犯すのを見る。
「あ゛……ぉ゛ぉ゛っ…」
「おっ?どうする?進化しちゃう?」
何度目の放精か、分からない。
大量の精命によって彼女の身体が造り変わっていくのを間近で見る。
\カカカッ!!/
〔妖鳥:セイレーン〕
「ぁっ…ァァァアアア゛ア゛!!?」
人から悪魔へ変わる瞬間は何度見ても吐き気がする。
無理矢理別の存在に変貌させられる感覚だけで人格が崩壊させられて、何もかもが消えてなくなる。
ごめんなさい。
貴方を助けられませんでした。
何度目の涙か、数えることも難しい。
もう何もかもを捨ててこのまま快楽に飲まれてしまいそうになる。
「あれっ?また
「ぁぁぁ……!?」
燃える。
身体の芯から煮え滾るような熱に犯される。
痛いイタイitai。
脳が快楽で焼き切り、何も考えることを放棄させようとする。
これが罪なのだろうか?
これが罰なのだろうか?
目の前の男を好きになりそうな心が嫌になる。
元々普遍的な幸せなど想像はしていなかったけれど、其れでも…其れでもと思ってしまう。
5度、6度。
吐き出され、無理矢理飲み込まされ、何時か孕まされて出産させ、人を襲わせる。
母胎の役割と、油断した人を攫うキャッチャーの役割を担わされる暗い未来を思いながら。
「……殺…して…」
切に願う。
せめて人のままで死にたいと。
〔???〕
『但し、
「いらっしゃいませ。何をお求めになりますか?」
「ズンドコベロンチョを1つ。汁ダクダクで卵もつけてね?」
「………いらっしゃいませ。何をお求めになりま【ズドンッ!!】」
45口径仕様の白銀鉄色の大型拳銃が火を吹く。
店の店主と思われた男の頭が吹き飛び、周りに赤い鮮血を飛び散らしながら、首から上が大輪に咲き誇る。
「………発砲は避けるって言っただろ?」
「だから避けたさ。出来るだけな?もう此処の商店街全体が異界化してやがる」
「嘘だろ…」
背中のホルスターから、対称的な黒鉄色の大型を抜き、構えながら今起こっている状況から宮本は隣の男へと伝える。
男の名前は〔トグサ〕。
宮本の人脈の中でこの件に関われる人物の1人であり、この状況で活動できる人材として、バディを組む。
「ご自慢のマテバじゃ豆鉄砲程度だ。せめて【セブロ*2】でも使っとけ」
「俺はマテバが好きな……いや。有り難く使わせてもらうよ」
用意周到に宮本が背中のゴルフバックから四角い形状の突撃銃を取り出し、トグサへと渡す。
一旦は断ろうとしたものの、シャッターを突き破って出てきた【妖精:ブラックハウンド】や【夜魔:インキュバス】が現れ、即座に受け取った。
「団体様のお出ましだ」【トゥーサムタイム】
「……だな」
構えられた銃から火を吹く。
| トゥーサムタイム | 敵全体に銃相性の物理攻撃 PANIC効果を与える |
|---|
夜魔、妖精、ニンゲンモドキ。
等しく撃たれ、身体中を爆ぜさせながら【DEAD】と表示されていく。
「トグサ君は【物反鏡】と【テトラジャ】を頼む。この構成的に夜魔が多い」
「ん?【DARK】系なら俺は呪殺無効の装備付けてるが?」
「【呪殺貫通】してくるのが居た場合は厄介でしょ?」
「成る程」
あくまでも此処で前線を張るのは宮本。
一応のサポートと次の段階のためのトグサが戦闘不能になるのは出来るだけ避けねばならない。
倒された悪魔が消滅するのを横目に見ながら、宮本達は進み、商店街の中央に位置する商工会議所の前へとやって来た。
「そろそろ突入か?エントリーするならある程度準備しとこうぜ?」
「まぁまぁ。此処で一丁やる事ある」
恐らくこの会議所が入口と判断している。
だが宮本がするのはホルスターへ拳銃を仕舞い、ゴルフバックから何かを取り出し始めた。
「……何だそれ?」
「
「そりゃ知ってる。其れをどうするんだよ?」
「そりぁ…こうする」
取り出されたオフホワイトカラーの粘土状固体に信管とレバー式スイッチを挿し込み、下に下がっていたものを親指で上へと上げ。
フルスローにてガラス窓を突き破った。
「ハイ下がって下がって」
「オイちょっとまて、これ爆発っ!?」
隅に引っ張られ、言おうとしたことが現実に起こった。
隣同士に建てられたはんこ屋と文具店も余波で吹き飛ばされ、忽ち倒壊される。
ガラガラと音を立てて四散した木材や壁材等の破片が辺りの商店
のシャッターや窓を割り、見るも無惨な状況に変えた。
「……わぁ…」
「さてさて…こんだけやれば押し寄せてくるだろ」
事の惨状にあんぐりと口を開けたままのトグサの横を通り、バックの中から仕掛け済みのプラスチック爆薬と
まるで田植えをしている農家を思わせるが、やっていることは明らかに
「ルンルルンル〜ン♪おし、此処にカメラ設置」
「なぁ…今度は何するって言うんだ?」
「誘き寄せてボーン!とやって追撃してきたら更にボーン!と」
「やる事が派手だな」
倒せるのか?と思っては設置されたプラスチック爆薬を見てみると小さく【核熱】と表記されている。
恐らく属性付加された攻撃消費アイテムなのだろう。
製造元については見なかった聞かなかったと口を噤むことにした。
「トグサ君。ダイナミックエントリーの後に直ぐ【ライトマ】お願い」
「全く。俺が【ハーモナイザー*3機能】のCOMP持ってるからってよ…」【ライトマ】
文句を吐きながらも、敵陣地に存在するであろう【ダークゾーン】を無効化する為、COMPを操作し、ライトマを使用する。
「よしっ」
その場で足を開き、息を吸う。
目がけるのは足元のアスファルト。
拳を2度ほど定めながら素振りを行ってから目を見開き。
「せいっ!!!」
拳を振るった。
普通であれば、常人がアスファルトを砕くどころか割る事など出来ようがない。
しかし傍らで立っているトグサは止める素振りも見せない。
拳が地面へ付いた瞬間、止まる事は知らずにめり込み、いくつもの亀裂を生み出し、陥没。
先程のプラスチック爆薬の爆発と遜色ない威力がアスファルトを砕き、爆ぜ散らし、下の地盤もまるで絹豆腐を握りつぶすが如くぶち壊していった。
立ち昇る土埃と砂利状になったアスファルト。
パラパラと落ちる音が木霊す中、ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら、宮本は見せつけるように弁を述べる。
「さて。ノックしたから入ろうぜ?」
男は慌てふためいた。
理由は明確。
入口付近から爆音がしたかと思えば、中央の居住区付近からも同じ爆音が響きあげる。
恐らくは入口付近が陽動だろう。
悪魔はそう考えて下っ端達を入口付近へ向かわせ、直近である高レベル悪魔4体でサマナーである男を囲む。
一度その手を使って攻めてきたサマナーや覚醒者が居た事を思い出し、場を此方側に有利な様、構成させる。
『ブラザー。分かってるかい?攻めてきたぜ?』
「ああ!また業突く張りの連中が来た!!返り討ちにして男は肥溜めにしてやる!!」
戦意は上々。
慌てふためく姿を晒すよりも血気盛んな様子であれば配下の悪魔達もノリに乗って高揚する。
『来たぜ?』
「やるぞおまえらっ!!」
悪魔達が叫び、現れた宮本達へと各々のスキルが放たれた。
悪魔〔妖鬼:キンキ〕は四属性魔法に弱いものの、物理を反射させ、"破魔、呪殺、神経、精神、魔力"無効の特性を持つ。
サマナーである〔鷹岡明〕は様々な薬物と改造によって悪魔化が順調になされ、
つまりは。
『物理は【テトラカーン】と俺っちで防げば良いし、【テトラジャ】も用意しとこう!!エンジョイエキサイティング!!』
ガチガチに固め。
『からの!【獣の眼光】!!【マハ・タルカジャ】【マハ・ラクンダ】』
「そして奪ったCOMPから【Mr.サプライズ】を使います!」
| テトラカーン | 味方全体に一度だけ物理を反射させる |
|---|---|
| テトラジャ | 味方全体に破魔と呪殺による即死を防ぐバリアを張る。 |
| 獣の眼光 | 行動回数を2回増やす |
| マハ・タルカジャ | 味方全体の攻撃力を一段階上げる。 |
| マハ・ラクンダ | 敵全体の防御力を一段階下げる。 |
| Mr.サプライズ | COMPアプリ 敵への先制攻撃への確率が上がる。 |
使用される防御及び支援。
| ダークブレス | 味方全体の魔法攻撃力と防御力を上げる。 |
|---|---|
| マハブフーラ | 敵全体に中威力の氷結属性攻撃 確率でFREEZ状態。 |
| マハガルーラ | 敵全体に中威力の疾風属性攻撃 STONE時、確率破壊する。 |
| マハザンマ | 敵全体に中威力の衝撃属性攻撃 STONE時、確率で破壊する |
攻め手は死ぬ迄止めない。
死体が確認できるまで撃ち続ける事が重要だ。
「ほいっ!また俺のターン!!【テトラカーン】」
【Mr.サプライズ】と自陣地内の補正効果でまたしても此方側の攻撃が始まる。
『オッホホホ!!【獣の眼光】【マハ・タルカジャ】【マハ・ラクンダ】』
| 獣の眼光 | 行動回数を2回増やす。 |
|---|---|
| マハ・タルカジャ | 味方全体の攻撃力を一段階上げる。 |
| マハ・ラクンダ | 敵全体の防御力を一段階下げる。 |
| ダークブレス | 味方全体の魔法攻撃力と防御力を上げる。 |
| マハブフーラ | 敵全体に中威力の氷結属性攻撃 確率でFREEZ状態。 |
| マハガルーラ | 敵全体に中威力の疾風属性攻撃 STONE時、確率破壊する |
| マハザンマ | 敵全体に中威力の衝撃属性攻撃 STONE時、確率で破壊する。 |
必勝パターンを組み、敵を一掃する。
相手が魔法を跳ね返す【マカラカーン】を使用していた場合を考えてみたものの、跳ね返ることはなく、安心して撃ち込むことが出来た。
氷結と衝撃と疾風の猛攻で出来た煙が立ち昇る中。
【DEAD】【DEAD】の2つマークが出来た事を確認する。
「ギャッハハハ!!消し炭になったぜ!イヤッ!氷の一片も消え果てたって意味だがな!!」
鷹岡明は笑う。
このパターンが入れば幾ら格上であろうとも死亡すると。
腹を抱えて痛がるサマナーを横目に、キンキは少し奇妙な感覚を覚えながら首を傾げ。
その理由が直ぐに判明した。
【魔力の奔流】
| 魔力の奔流 | 敵複数に万能属性で大威力の攻撃を4~6回行う。 |
|---|
万魔の連撃が取り巻き達を消し飛ばす。
『……ハイッ?』【九頭:右竜徹陣】
煙が晴れかかった所、揺らぎを作りながら一発の拳が呆けたキンキの腹部へと着弾。
まるでスーパーボールを跳ねさせるが如く、後方へと飛び、最奥の壁へと叩きつけられた。
「……ハッ?」
何が起こったのか、其れを知ろうとする前に両脚が鷹岡の首へと挟み込まれ、ミシミシと音を鳴らしながら宙を何回も回転させられ、
【九頭:双竜顎】
「…ガァッ…!?」
分からない。
【DEAD】の表記が出された筈の襲撃者が生きていた。
分からない。
キンキは物理攻撃を反射させる特性があり、拳等の物理攻撃は確実に
そして何よりも。
分からない事ばかりが頭の中を堂々に巡り、意識が遠のいていく中。
「簡単に死ぬと思うなよ?」
死神が居たように見えた。
to be continued
マカラカーンやテトラカーン等の反射について。
基本的にマカラカーンは攻撃魔法を反射させる設定であり、神経、精神、魔力等の状態異常は防げない為、【バリア】や【パトラ】が必要になる。
そして反射は属性貫通では反射するものの、