鈴音を抱いた翌日、朝、鈴音と共に1階まで降りるとエントランスで櫛田が待っていた。
櫛田
「おはよう九頭くん」「おはよう堀北さん」
(何でこの女が一緒にいるのよ)
「ああ、おはよう櫛田」
鈴音
「┈┈おはよう」
(何でここに櫛田さんが)
「どうした櫛田」
櫛田
「あのね、山内くんと池くん勉強会に出てくれる事になったからその報告だよ」
(ホントは一緒に登校したかったのに)
「そっか流石櫛田だ、お前にしかあの2人を説得出来ないだろうな」
櫛田
「そ、そんな事無いよ」
(何時までここにいるんだ。とっとと学校に行けよ)
鈴音
「それを伝える為だけにここにいたの櫛田さん」
櫛田
「早く教えたくて」
(そんなワケ無いだろう、九頭くんと一緒に居る為だよ)
「ありがとな櫛田、一緒に行くか」
櫛田
「えっといいのかな」
と鈴音を見る
鈴音
「別にいいんじゃない」
3人して登校していると後ろから「師匠」と叫びながら須藤が駆けてきた。
櫛田
「師匠?」
「ああ俺のコトだ」
須藤
「おはよう師匠、堀北、櫛田」
「おはよう須藤」
櫛田
「あっうん、おはよう」
鈴音
「おはよう須藤くん。ちゃんと勉強した」
須藤
「ああ、したぞ」
櫛田
「うん、何の事」
「土曜に須藤とは色々とあって、勉強を観る事になったんだ」
櫛田
「へぇ」
(会話の流れでは、この女も一緒にいた┈┈┈これはちょっとまずいかも)
4人で登校して教室に入り「おはよう」と挨拶をし席に着く。
「清隆、おはよう」
清隆
「龍司、堀北、おはよう」
鈴音
「おはよう、綾小路くん」
清隆
「珍しい組合せで登校したな龍司」
「まぁな、朝たまたま一緒になってな」
清隆
「そうか」
茶柱が入って来て朝のHRで中間テストの出題範囲が発表された。
「ちょっと、いいか」
茶柱
「なんだ、九頭」
「なぁ、その中間テストなんだが水泳の授業みたいに報酬を出すことは可能か?」
茶柱
「水泳の授業で何Pt出たか知らないが┈┈┈内容次第では可能だ」
「そうだな、各教科100点で1万、90以上で5千、80以上で3千でどうだ」
茶柱
「最高で200万か┈┈まぁいいだろう。その代わりこの事は他のクラスには他言無用だ、話した場合退学も覚悟しておけ」
「なら、決まりだな」
茶柱
「他には何かあるか┈┈┈無ければこれで終わる」
茶柱は教壇から降りて出て行った。
平田
「今、出題範囲がわかったので、今日から勉強会をするつもりなので、参加者希望者は放課後集まって欲しい」
「「「はーい」」」
放課後俺は、職員室に茶柱を訪ね試聴室の鍵を借りて試聴室に向かった。
部屋の前には平田をはじめとするクラスの約半数の生徒が集まっていた。勿論、清隆もちゃんと参加していた。
「待たせたな、鍵借りてきた」
平田
「大丈夫だよ九頭くん」
軽井沢
「ねぇ早く開けよう」
「ああ今開ける」
鍵を開けて中に入りスイッチで電気をつけるとみんな各々仲の良いグループで塊、席についた。
平田
「先ずは僕の呼掛けに集まってくれてありがとう。今度の中間テストに向けて勉強して赤点を回避しよう」
軽井沢
「賛成」
平田
「では、講師役を引き受けてくれた九頭くんからもお願い出来るかな」
「俺か、そうだな┈┈では、一つ質問をしようか、軽井沢。勉強出来る人と出来ない人がいるが、その違いは何だと思う」
軽井沢
「えっわたし、ん~そうだなぁ頭の出来が違うから」
「確かにそれもあるが、勉強する習慣だ。出来る人の大半は幼い時から勉強してきた、一方出来ない人はしてこなかったからだ、だから、これを機に勉強する習慣を身につけてくれ。俺からは以上だ」
山内
「ふん、偉そうに。テストなんかホントは一夜漬けで十分なんだよ」
池
「そうだそうだ」
山内
「やっぱり無理だこんな偉そうなヤツに教わるのは、寛治行こぜ」
池
「ごめん櫛田ちゃん」
櫛田
「待ってよ、山内くん池くん」
山内
「櫛田ちゃんの頼みだったけどやっぱ無理、櫛田ちゃんごめんな」
2人は試聴室から出て行く。櫛田が後を追おうとした。
「櫛田、止めとけ」
櫛田
「でも、このままじゃ」
「やる気の無いヤツに俺も教えられない」
櫛田
「わかった、2人はわたしが教えるよ」
「ならそうしてくれ。それと、他にもオレに教わりたく無い人や山内みたいに一夜漬けで十分だと思っている人は出て行っても問題無い」
軽井沢
「わたしは教えてもらいたいから残る。それに高得点取ってPtも欲しいし」
松下
「わたしも残る」
佐藤
「退学したくないからわたしも残る」
「私も」「私も残る」と参加した女子生徒はみんな残った。一方迷っていた男子生徒も退学したくないと言って残った。
平田
「じゃあ始めようか」
こうして、平田主催の勉強会がほぼ順調にスタートした。
櫛田
「まったく、あの2人何処に行ったのよ」
(折角、九頭くんともっと親しくなれる機会を台無しにしやがって、いっそこのまま見捨てるのも有りかも┈┈ダメね)
勉強会が終わり後片付けを清隆と共に行い職員室へ鍵を返しに行った帰り道
「清隆、お前今回も50点なんてバカな事しないよな」
清隆
「何の事だ」
「俺にだけは惚けるな、大方何らかの事情が有るのはわかっているが、安心しろ詮索はしないから。だが今回は、過去問も有る事だし80点平均にしてくれ」
清隆
「善処する」
「ああ、そうしてくれ。俺は全教科満点を取るから」