放課後の勉強会とはいっても小学中学で習った事の復習をメインに基礎学力の向上に徹してきた。
初めは、こんなにも出来なかったのかと驚いたが今では其なりになってきて概ね順調と言える。
1部例外な2人を除いてだが、池は神妙にしていたが山内は喉元過ぎればなんとやらでセクハラまがいの発言をしていた。
須藤は鈴音がこれもまた、小学生からの勉強の復習から始めていて特に中学で習い出す英語では必死に取り組んでいた。
そんななか、勉強会で松下から呼ばれて行くと【終わったら時間作って】とノートに書かれていた。
勉強会を終え後片付けを済ませて、職員室で鍵を返した俺は千秋に連絡を入れるとワンコールで繋がった。
「千秋、終ったぞ」
松下
「ご苦労様」
「それで、俺に何か用か?」
松下
「うん、電話では言いたくないから」
「そうか、なら寮の5階で待っててくれ」
松下
「うん」
寮に戻ってエレベーターで5階で降りると、千秋が待っていた。
「待たせたな千秋」
松下
「ごめんね、疲れてるのに」
「いや、大丈夫だ。さて行こうか」
松下
「う、うん」
俺は千秋を部屋に入れる。
松下
「お邪魔します──恵から聞いてたけど広いね」
「まぁ、初めの部屋に比べればな。それより千秋は晩飯食ったか?」
松下
「ううん、食べてないよ」
「じゃあ食べるか?」
松下
「えっ、もしかして龍司くんが作るの?」
「味は保証しないがな」
松下
「へぇ食べてみたいな」
「わかった、ちょっと待ってくれ。出来るまで何か飲み物出すが何がいい?」
松下
「お茶がいいかな、ある?」
「ウーロン茶でいいか?」
松下
「うん」
俺は冷蔵庫からウーロン茶を取り出しコップに注ぎ松下に渡した。
「適当に座ってくれ」
松下
「うん」
晩飯を作りテーブルに並べた。
「さぁ食べようか、味は保証しないぞ」
松下
「うん、いただきます──あっ、美味しい」
「そうか、口にあったなら良かった」
松下
「凄いね龍司くんは、勉強も出来るし料理も出来るなんて」
「まぁ料理は自炊が欠かせなかったから自然と身についただけだよ」
松下
「えっ、いつ頃から自炊してたの?」
「小学生の4年か5年の頃からだけど」
松下
「毎日?」
「ああ、ほぼ毎日だ」
松下
「──変な事聞くけど、ご両親は?」
「2人とも学者で会社を経営していたので、殆ど家には居なかった。ある日、不慮の事故で2人とも他界した」
松下
「そ、そうなんだゴメンね」
「気にするな、さぁ食べようか」
松下
「うん」
俺達は食事を済ませた。食器を流しに運んで洗うのは千秋も手伝ってくれた。
「千秋、それで話って何だ?」
松下
「う、うん──恵と付き合ったって本当?」
「恵とは付き合って無いよ。ここに居る間は特定の彼女は作らないから」
松下
「─でも、それらしいこと言ってたわよ」
「そうだな、恵は俺の所有物になったが正しいかな」
松下
「それってセフレとか何かなの?」
「それも少し違うかな、将来恵が望めば子供も認知するし面倒もみる、ただし入籍はしない」
松下
「結構酷いんだね龍司くんって」
「本人が納得すれば問題無い、社会的には問題かもしれないがな」
松下
「────一生面倒をみてくれる保証は?」
「そうだな、さっき両親が事故で他界した話しをしたよな、それと同時に莫大な遺産が入ったから財はある。それとここではAクラスで卒業しないと恩恵を受けられないが、例え俺達がAクラスに上がれなくてもPtで移動させられる資金はもう既にある」
松下
「クラス移動って確か2000万Ptだよね」
「ああ、その通りだ」
松下
「────凄いね。うん決めた私も龍司くんの女になるよ。私も龍司くんに抱かれたかったからね」
「そうか、ならテストが終ったら千秋を抱く」
松下
「うん、わかった」
俺は松下を抱きしめて口づけを交わした。
いよいよ、中間テスト本番の日がやって来た。
途中、テスト範囲の変更があって例年通りの範囲となり過去問が決定的になった事で皆、其なりの結果を出すことだろう。
「清隆、約束通り80点だよな」
清隆
「ああ、大丈夫だ。龍司の方はどうなんだ」
「勿論、全て満点だ」
鈴音
「テストの話?」
「ああ」
鈴音
「それより、この後予定あるかしら、無いなら部屋に行ってもいいかしら」
「ああ、構わない」
鈴音
「そう、後で部屋に行くわ」
鈴音がカバンを持ち席を立ち上がった。
軽井沢達がやって来た。
軽井沢
「ねぇ龍司くん、私達これから打ち上げ行くんだけど一緒に行こうよ」
松下
「無事に乗り越えられたのは、龍司くんのお陰だし行こよ」
佐藤
「ホント、龍司くんの過去問と問題集のお陰だし」
「あの、問題集は鈴音にも手伝ってもらったんだがな」
佐藤
「えっ、堀北さんが」
軽井沢
「なら、堀北さんも行かない?」
堀北
「わたしそういうのは─」
「鈴音、これも勉強だ行こう」
堀北
「龍司くんが言うなら付き合うわ」
「清隆も行こうぜ」
綾小路
「俺もいいのか?」
「当たり前だ、過去問都合したのは清隆だしな」
松下
「えぇ、そうだったんだ」
綾小路
「龍司の指示だ」
佐藤
「それなら、参加しないとだし」
「決まりだな、清隆」
綾小路
「ああ、わかった」
打ち上げをする事になると、「わたしも」と参加者が増えていきクラスの半数以上が参加する事になった。
場所はモールのカラオケ屋のパーティールームを借りて行われた。
平田
「九頭くんお疲れさま」
「平田もお疲れ」
平田
「キミが用意してくれた過去問のお陰で何とかなりそうだよ。ホントにありがとう」
「だが、次は無いよ」
平田
「────でも、僕は1人も退学者を出したくない」
「そうか」
平田
「うん」
軽井沢
「龍司くん」
軽井沢達から呼ばれた。
「悪いな平田」
平田
「うん、行ってあげて」
打上は盛上り時間となって、解散となった。