Dクラスの教室に入る、もう既に何人かの生徒達はグループを作って話しをしていた。
俺は黒板に貼り出されていた座席表で自分の名前を確認すると窓際の後ろから2番目の席だった。
振り返り歩き出すと話しに夢中だった女子生徒達は俺に視線が釘付けになった。
『ウソ、イケメンじゃん』『席何処かな』『ヤバい』
等聞こえてきたが俺は自分の席目掛け歩いて行った。
そして、一番後ろの席の男子生徒と目が合った。
「初めまして、俺は九頭龍司。宜しくな」
「あっ、初めまして俺は綾小路清隆。こちらこそ宜しくな」
「そうだ、綾小路。下の名前の清隆って呼んでいいか勿論俺も龍司で構わないから」
清隆
「ああ、宜しくな龍司」
そしてその横の黒髪の美少女にも挨拶をする。
「初めまして、俺は九頭龍司。君の名前は?」
「┈┈┈私に話しかけないで」
清隆
「悪いな龍司。ずっとこんな感じ何だ」
「何だ知合いなのか清隆」
清隆
「まさか、バスが一緒だっただけだ」
「そうなのか、名前を教えてくれないなら、う~んそうだ!ツンケンちゃんとでも呼ぼうかな」
「そんな変な呼び方したら許さないわよ」
「じゃあ名前、教えて」
「堀北鈴音、これでイイかしら」
「ありがとう、鈴音ね。イイ響きだ」
鈴音
「何勝手に下の名前で呼んでるのよ」
「良いだろう鈴音。うん、こっちの方が響きが良い。俺も龍司でいいぞ鈴音」
鈴音
「┈┈┈もう、勝手にすれば、九頭くん」
清隆
「じゃあ俺も鈴音って呼んでいいか」
鈴音
「貴方はダメよ」
清隆
「龍司は良くて何で俺はダメ何だ」
鈴音
「彼に言っても無駄と判断したからよ」
「諦めろ清隆」
清隆
「そうか、分かったよ。宜しくな堀北」
鈴音
「2人とも、私は誰とも宜しくするつもりは無いから、話し掛けないで貰えるかしら」
「(何だと、コイツには少しお仕置きが必要だな)」
「はいはい、分かりました」
清隆
「分かった」
教室にスーツ姿の女性が入って来た。
「よし、席に着け」の一言でみな席に着いた。
「先ずは入学おめでとう。私はこのクラスの担任で日本史を受持つ茶柱佐枝だ、今から1時間後に体育館にて入学式を行うから遅れるな」
茶柱
「それと今から学生証とここのルールを説明する。質問は全て終ってから受け付けるから其まで静かにするように」
茶柱は箱から1人1人に学生証端末を渡していき、前列の生徒の机にパンフレットを列の人数分置き後へと回させた。
茶柱
「よし、今から説明をする。今配った学生証端末が自分の名前と違う者はいるか?┈┈居ないな。先ず最初に言っておくが3年間クラス替えは行われない従ってお前達とは長い付き合いになるだろう、それとここでは学生を実力で測り、3年間学生寮で生活をしてもらう。敷地外への外出や外部との連絡は一切禁止だ破れば即退学となる。それと、お前達の端末には10万Ptが入っている、1Pt1円換算されこの敷地内に有る全てでそのPtを使用して買い物や娯楽施設を利用出来る。どうだ、Ptの額に驚いたか、ここに入学を果たしたお前達には其だけの価値が認められたのだ、其から毎月1日にPtは支給される。ここではPtで買えないモノは無い。さて、ここまでで質問を受け付けるぞ」
「(イヤ、流石に毎月10万は無いな絶対に変動するハズだ。確か学生を実力で測るって言ってたな。実力┈┈テストも何も無いし、そうか!授業態度や素行を観るのか、そしてそれは減点方式だな監視カメラがあちらこちらに設置されてるしな誰かそこら辺、質問しろ)」
茶柱
「ん、何も無いのか」
「(さて、どうしたもんか質問してみんなに悟らせるか其とも黙っていて後で茶柱に質問するか┈┈┈後者だなきっと)」
茶柱
「無ければ此で終る。くれぐれも入学式には遅れるな」
教壇から降りて教室から出て行った。
俺は後ろ向いて清隆に話しかけた。
「なぁ清隆、今の話を聞いてどう思った?」
清隆
「肝心なところは省いた話し方だったな」
「やはりそう感じたか清隆も」
1人の男子生徒が立ち上がって話し出した。
「どうだろう今ここで自己紹介をしたいんだけど」
「賛成」「まだ私達名前も知らないしね」
「じゃあ言い出しっぺの僕から、平田洋介。気軽に洋介って呼んで欲しい。趣味は身体を動かすコトでここではサッカー部に入る予定だ。みんな宜しくね」
「じゃあ次は私、私は櫛田桔梗って言います。同じ中学の人は誰も居ないから皆と仲良くなりたいので気軽に話し掛けて欲しい。みんな宜しくね」
其から次々に自己紹介が行われて行く。
すると、廊下側のか一番後ろの赤髪の男子生徒が机を蹴飛ばした。
「下らねぇ、ガキかやってられねぇから俺はパスだ」
平田
「気分を害したなら謝るよ。すまない」
「勝手にやってろ」
そう言って教室から出て行った。それを切っ掛けで数人が後に続いて教室から出て行った。
「何、アレ」「別に自己紹介くらい良いじゃないねぇ」
平田
「次はキミお願い出来るかな」
平田は俺を指した。
「え~と、やりずら」
平田
「ごめん」
「気にするな平田、俺の名前は九頭龍司。決してクズとは読まないように、そして俺もスポーツには自信が有るけど何処の部活にも入るつもりは無いから放課後は暇してると思う、他に趣味は読書で勉強も得意だ。みんな宜しくな」
平田
「ありがとう、九頭くん。じゃあ後ろのキミお願い出来るかな」
「え~と綾小路清隆です。趣味は俺も読書です。宜しく」
少し残念な自己紹介で終った清隆だった。
平田
「うん、宜しく綾小路くん」
俺は後ろ向いて「清隆ドンマイ」と言ってやった。
ここで時間となり体育館へと各々移動を開始し、入学式を終えてまた教室へと戻った。
茶柱から明日の予定知らされて終った。
「清隆、連絡先の交換しようぜ」
清隆
「良いのか龍司」
「何だよ嫌なのか?」
清隆
「そんなことは無い」
「じゃあいいな俺達友達だろ」
清隆
「そっか友達だな」
清隆は端末を出して俺と連絡先を交換した。
それを横で呆れ顔で見ていた鈴音
鈴音
「あなたホントに彼と友達になるのかしら」
「何だ、鈴音。連絡先交換するか」
鈴音
「しないわよ」
「そうか、清隆今日この後どうするんだ?」
清隆
「そうだな真っ直ぐ帰るかな、途中買い物はするが龍司はどうするんだ?」
「そうだな、俺はちょっと茶柱に用があるから職員室に行くよ、付き合うか清隆」
清隆
「イヤ遠慮しとくよ」
「そうか、ならまた明日な清隆」
清隆
「ああ、また明日な龍司」
俺は職員室へと1人で向かった。