一之瀬の部屋に入ると、いい匂いがした。部屋の中は質素だが女の子らしい部屋だった。
一之瀬
「適当に座って待っていて、ちょっと着替えてくるから」
そう言って洋服を持って洗面所へと消えた。暫くすると一之瀬が着替えて戻ってきた。
一之瀬
「今、飲み物出すけどお茶でいいかな」
「ああ」
一之瀬は制服を寝室に運び、キッチンでお湯を沸かしてお茶を入れて持ってきた。
一之瀬
「はい、どうぞ」
とテーブルに置かれたお茶を1口啜った。
一之瀬
「改めて、千尋ちゃんを救ってくれてありがとう、九頭くん」
「まぁ実際に救ったのはキミ達だし、俺は助言したに過ぎないよ」
一之瀬
「ううん、あのコトがなければ、千尋ちゃんを救うコトは出来なかったよ。でも九頭くんって凄いんだね、先生が言ってたけど初日にSシステムを理解したり、それに中間テストでの過去問だったりと、九頭くんがうちのクラスだったら良かったと思っちゃった」
「クラスに関しては学校が決めたコトだしな」
一之瀬
「そうだよね┈┈┈」
「どうした、一之瀬何か悩みが有るなら聞いてやるよ」
一之瀬
「にゃははは、ダメだなわたし。こんなんでリーダーだなんて」
「だが、今クラスを纏めてるのは間違いなく一之瀬なんだろ、1人で解決しようとせずに他人を頼ればいい、何も絶対的なリーダーで有る必要は無いと俺は思うぞ」
一之瀬
「┈┈┈そうかな」
「まぁ理想はカリスマ性を持ったリーダーと優秀なサブが男女1人づついれば完璧だとは思うが、此はあくまでも理想だからな、まぁその点一之瀬はクラスメイトからの人望あるみたいだし大丈夫だろ」
一之瀬
「┈┈┈うん、ありがとう。頑張ってみるよ。あっごめんね愚痴聞いてもらっちゃって、今、作るからゆっくり寛いでて」
一之瀬はキッチンに向かい調理を始めた。
待ってる間に何時の間にか、うたた寝をしてしまったようで一之瀬に起こされた時には、テーブルには料理が並んでいた。
「一之瀬、悪い寝てしまった」
一之瀬
「ううん、平気だよ。其より出来たから食べて」
並べられた料理はははどれも美味しそうで、匂いを嗅いだ俺の腹の虫が鳴った。
一之瀬
「ふふふ」
と一之瀬に笑われた。
「いただきます」
一之瀬は固唾をのんで俺が食べるのを見守って見ていた。
「うん、旨いな。おっ、これも旨い。一之瀬は料理上手だな、将来いい嫁さんになるな」
一之瀬
「にゃあ、そんな┈┈でも良かった、口にあって。どれも家の母親の味付けだからちょっと心配だったけど、美味しいって言ってくれて安心した」
「そうなのか、イヤぁどれも旨いぞ。一之瀬も食べたらどうだ」
一之瀬
「そうだね、いただきます」
一之瀬と一緒に晩飯を食べた。
「イヤぁ、食った食ったホントご馳走さまでした」
一之瀬
「お粗末さまでした。でも、流石、男の子だよね。家、母と妹の3人だからこんなに食べる事無かった」
「旨かったから、ツイ食べ過ぎたよ」
一之瀬
「良かった┈┈あのぅ九頭くん」
「なんだ、一之瀬」
一之瀬
「さっき九頭くんが言ってた、他人に頼れって┈┈そのぅぉ┈九頭くんも含まれてるかな」
「一之瀬のクラスもそうだろうけど、俺達Dクラスも当然Aクラスを目指している。時には争う事も有るが、それでも良ければ頼ってくれ」
一之瀬
「仕方ないよ、それがこの学校の仕組みだから、でも九頭くんとは仲良くしたいよ」
「ああ、そうだな。おっと、もうこんな時間だ。ソロソロお暇するよ。今日は手料理、ご馳走さま」
一之瀬
「えっ、もうそんな時間┈┈またね九頭くん」
一之瀬に玄関まで送ってもらう。
「おやすみ一之瀬」
一之瀬
「うん、おやすみ九頭くん」
一之瀬帆波
何だろう、この気持ちは。
気になる男の子、彼の名前は九頭龍司くん。彼と初めて会ったのは中間テストの結果の日。クラスメイトの白波千尋ちゃんが赤点で退学を先生に言い渡され教室を出て行った時に後を追ってわたしも教室を出た時に九頭くんとぶつかり、わたしは九頭くんの股間の上に乗っていた、その時スカートが捲れて履いていた下着を見られてしまった。それに、彼の股間がわたしの大事な所にあたっているのがわかった。その後、彼から退学を防ぐ方法を教えてもらった。最初、彼がその方法の対価として100万Ptを要求されたが結局、無償で教えてくれた。
その時、連絡先を交換して後日お礼をしようと思い今日、母親のレシピで九頭くんにお礼をした。今思えば、初めて部屋に男の子が来たのは実家にいた時から初めてだった。九頭くんは、わたしの弱音を聞いてくれて励ましてもくれた。
やっぱり、此はわたしの初恋なのだろうか、今までこんな気持ちになった事は1度も無かったのに、それに、あの時の事を思い出すとわたしの大事な所が濡れ、お腹の奥がキュンキュンして、何時の間にか指でなぞってしまった、気持ちが良く初めての経験だった。その後も九頭くんを思って触ると凄く気持ちいい事に気づいた。
わたしが九頭くんを思って自慰をしていた罪悪感で今まで連絡が出来なかったが、星乃宮先生から言われ意を決して連絡した。して良かった、九頭くんの寝顔も見れたし、母親のレシピも美味しいと言ってくれた。
それに「いい嫁さんになれる」と言われた時は、舞い上がりそうになったが何とか聞き流した、もし可能なら九頭くんのお嫁さんになりたいと思った。