デッキに上がり有意義な景色とやらを観察する為に5人で眺める。
「人が、多いですね葛城さん」
葛城
「そうだな、だが、ここでも観れる」
「もっと前に行きましょう」
人波をかき分けて俺達の後ろまで来た。
「おい、お前達は何クラスだ」
恵
「Dクラスだけど」
「Dクラスだと、不良品が集まって観てても無駄だ!場所をあけろ!」
千秋
「ちょっと、良いでしょ私達が観ても」
恵
「そう言うあんたは何クラスなのよ」
「Aクラスだ、分かったら退け!」
「Aクラスにもこんなバカが居るんだな」
「なんだと!」
葛城
「何を揉めている弥彦」
弥彦
「あっ、葛城さんコイツ等が」
「へぇ君が、Aクラスのリーダー候補の葛城か、俺はDクラスの九頭だ」
葛城
「そうか、君が九頭か」
「其れより、俺達が此処で観ていたら行きなり退けと言う、この屑は葛城の配下なのか?」
弥彦
「てめぇ屑って、不良品に言われる「弥彦!」・・・葛城さん」
葛城
「其れは失礼した。弥彦、余りAクラスの品位を落す行動は控えてくれ それと俺達は別の場所に行くから許して欲しい。行くぞ弥彦」
弥彦
「ですが、葛城さん」
葛城
「二度は言わない」
弥彦と言う男は此方を睨んで葛城の後に続きこの場を去った。
波瑠加
「Aクラスにもいるんだ、あんな人」
鈴音
「そうみたいね」
「さぁもうすぐ、島だ良く観察しないとな」
鈴音
「そうね」
船は速度を少し減速して島を一周すると、船内放送が流れてきた。
「全生徒に告げる。只今より30分後に各自ジャージに着替えデッキに集合するように。島に上陸する際に時間がかかる為、事前にトイレに行くように。事前に渡して有る鞄には着替え以外の私物の持込みは禁止とする」
「私物の持込みは禁止か、ジャージの下は水着を履いておくか」
千秋
「其れ、良いかも」
恵
「うん」
鈴音
「そうね」
部屋に戻り下着から水着に履き替え上から、ジャージに着替える。鈴音、恵、千秋、波瑠加も水着に履き替えジャージに着替え荷物を鞄に詰替えてデッキに上がった。
デッキで各クラス毎に整列して、島へと上陸する、此処でも各クラス毎に整列させられる。
Aクラスの担任で学年主任の真嶋がメガホンで「今から、恒例の特別試験を開始する。テーマは【自由】だ」と宣言し特別試験の内容が告知された。
その後、各クラスはバラけてクラス担任より詳細な説明がされ各備品のPtが載っているマニュアルが配布された。俺は速攻で茶柱にリーダーカードを作らせて平田、高円寺、清隆を呼んだ。
「高円寺お前に頼みが有る」
高円寺
「なんだね」
「島の地図とスポットと食材があれば記載して欲しい。その後は好きに過ごして構わないから」
高円寺
「・・・良いだろう」
俺は紙と鉛筆を高円寺に渡すと高円寺は森の中へと消えて行った。
「平田お前には、皆を率いてあの方角に有る川を目指してくれ、多分ベースに出来るスポットが有るはずだ。それと、勝手だが俺がリーダーをやるから戻るまでPtの使用は控えてくれ」
平田
「ああ、分かったけど、九頭くんは何処に行くんだい」
「俺はちょっと一仕事してくる」
平田
「余り無茶はしないで欲しい」
「ああ、健!」
須藤
「呼んだか」
「お前、平田と一緒にテント運んでくれ」
須藤
「おう、まかせろ」
「鈴音、千秋、波瑠加、恵。俺はちょっと清隆と抜けるからあとを任せるな」
鈴音
「ええ、みんなに協力してもらうわ」
千秋
「まかせて」
恵
「うん」
波瑠加
「鈴音を手伝えばいいんだよね」
「ああ、みんな頼むな。清隆、待たせたな行くぞ」
清隆
「ああ」
俺は茶柱にPtで用意させた、デジカメを貰って清隆と森の中に入って行く。其れを見ていた龍園も森の中に入った。
龍園
「それで」
「お前、Aクラスと取引でもするつもりだろ」
龍園
「ああ、その通りだ」
「なら追加でリーダー情報の提供も付け足せ、当然Ptも追加になるようにな」
龍園
「ククク、良いだろう」
「上手くすれば、毎月117万入ってくるぞ」
龍園
「まぁそれが限度だろうな」
「最終日、お前達は指名しないでやるから。それと、誰か寄越せ」
龍園
「ああ、そのつもりだ。それでてめぇは何処に行くんだ」
「今からBクラスをハメにな」
龍園
「ククク、そうかよ」
「行くぞ清隆」
俺達は森の中疾走して、Bクラスが目指すだろう場所に辿り着いた。
辺りを見渡し誰も居ないのを確認して、スポットを占有し台座ごと移動させると、話し声が聞こえたので清隆と隠れた。
最初に来たのは5人、井戸を発見する。
誰も居ないと油断して、スポットを確認せずに井戸の水を汲み上げて使用している所をデジカメで撮影した。
「ははは、やっちゃったね」
俺は姿を現して井戸の方へ歩み出る。
「お前は、Dクラスの九頭」
「えっと、君は誰だっけ」
「俺は、Bクラスの柴田だ」
「そうだった、確かにそんな名前だったね」
柴田
「ここは俺達、Bクラスが占有するからな」
「でも残念だね。今、君達はスポットの無断使用と脅迫で失格だよ」
柴田
「デタラメ言うな!」
「なら、あそこにスポットの機械が有るから確認して来なよ」
すると3人の男子が、スポットの機械を確認した。
柴田
「どうだ」
「九頭が言った通り占有されてるぞ」
「迂闊だったね、勝手に井戸の水を使用したのは」
柴田
「し、証拠は」
「そうだ、俺達が使ったっていう証拠を出せよ」
「まぁ、そうだね。でも少し待とうか」
柴田
「無いんだな、じゃあ俺達はこの場所から離れればいいだけだろ」
「まぁ待ちなよ、もうみんな近くまで来てるんだろ」
一之瀬
「柴田くん、見つかった」
一之瀬の声が聞こえた。
柴田
「一之瀬、此方に来るな」
木の間から一之瀬達が現れた。
「どうしたの?」「なんでよ」「あっ、もしかしてソレ井戸」
と次々にBクラスの生徒達がやって来た。
一之瀬
「あれ、九頭くん。なんで此処に居るの?」
「やぁ一之瀬さんコッチ来なよ」
一之瀬
「えっ、う、うん」
「他のみんなも良いよ」
柴田
「九頭、一之瀬達はお前が呼んだんだからな」
「でも、何人かはダメだよ俺が声を掛ける前に来たからね」
神崎
「九頭、どういう事か説明してくれ」
一之瀬
「何があったの」
「この場所を最初に占有し、ちょっと離れていたら、其処の柴田くん達がやって来てスポットの機械を確認せずに井戸の水を使ってしまい、俺が戻ると柴田くんが脅迫してきた」
柴田
「俺は脅迫なんかして無いだろう!でまかせ言うな九頭!」
神崎
「九頭、其れは間違いないのか?」
「占有は其処の3人が確認しているよ。脅迫は柴田くんに【俺達Bクラスが此処を占有するからな】と脅された」
一之瀬
「ホントなの柴田くん」
柴田
「悪い一之瀬、確認せずに井戸は使ってしまったが、脅迫は嘘っぱちだ」
柴田は井戸の使用は認めたが、言って無いと主張した。