茶柱
「お前ら2人はここで呼ばれるまで待て、決して声を出すな。出せば退学にするぞ」
「理不尽だぞ、そんなの」
茶柱
「いいから黙って待て」
俺と清隆は別室の給湯室に入れられ待つことを命じられた。ドアをノックする音が聞こえ茶柱の「入れ」の声が聞こえた。ドアが開き誰かが入って来た。
茶柱
「来たか堀北、それで何の用だ」
鈴音
「単刀直入にお聞きします。何故わたしがDクラスなのでしょうか、入試の問題でも良い結果だと自負しています。ですのでAクラスの間違いだと思うんですが、今すぐクラスの移動をお願いします」
茶柱
「確かに入試の結果は良いな、だが優秀では無いと判断された。だからお前は Dクラスへ配属されたのだ。優秀だと言うならば九頭は何故Dクラスに配属されている、お前より優秀だと思わないのか」
鈴音
「そ、それは」
茶柱
「2人とも良いぞ出てこい」
茶柱に呼ばれて俺と綾小路は給湯室から出ていく。
鈴音
「えっ、何で2人がここに」
茶柱
「わたしが呼んでおいた」
鈴音
「聞いていたのね」
「ああ、聞いた」
清隆
「悪いな堀北」
茶柱
「堀北、お前に面白い事を聞かせてやる。先ずは九頭だが入試における全ての教科でも満点を取っている、此はこの学校創設以来初の快挙だ、しかも小テストでも満点だったな。次に綾小路だが、コイツは入試の教科全てに50点で小テストでも50点だった」
清隆
「いや~偶然ってあるんですね」
「清隆、随分面白い事してるんだな」
鈴音
「綾小路くんあなた、いったい」
茶柱
「堀北、お前がDクラスに配属されたのは間違いは無い。たとえ学校に問い合わせても変わらない。もしAクラスに上りたければこの2人を上手く使え。話しは以上だ、九頭以外部屋を出ろ、少し九頭と話しがある」
堀北と清隆は部屋を出され、俺だけが部屋に残された。
茶柱
「さて九頭、先ずはお前に謝らねければならない。済まなかった」
「えっと、どういう事で」
茶柱
「本来お前はAクラス配属の予定だったのだが、とある事情でわたしがDクラスに配属を求めた結果、お前はDクラス配属となったのだ」
「そっか、別に構わないがなAでもDでも俺には恩恵に何の意味も無いしね」
茶柱
「まぁ確かに九頭の学力なら、何の心配も無いのは事実だな」
「それで、何故俺をDクラスにしたんだ」
茶柱
「先程、堀北にも言ったが、お前の力でAクラスへ導いてもらいたい」
「何故Aクラスに拘るのか、俺には理解出来ない。俺が知らない何か特別な事でもあるのか?もしくは強い想いでもあるのか」
茶柱
「特別な事は何も無い、それにお前がそれを知る必要も無い。それでは協力を頼めるのか」
「┈┈┈┈そうだな、Aクラスの恩恵等はどうでもいいが、今の0から這い上がってAクラスになるのは相当大変だが、それも面白いかもな」
茶柱
「なら協力するのだな」
「そうだな、協力はしてやる。但し2つ条件がある」
茶柱
「何だその条件とやらは」
「1つ目は、今の部屋より大きな部屋はあるか?」
茶柱
「あるぞ、出来た当初は教師も同じ寮に住んで居たからな5LDKと3LDKとがある」
「では5LDKの部屋をくれ」
茶柱
「部屋の方も問題無いし、それと多少の便宜も図ろう。但し極力退学者を出さずに頼むそれが条件だ」
「退学者を出さずにか、また、難易度が上ったな」
茶柱
「お前ならばそれくらい可能なハズだ」
「随分と過大評価してくれる」
茶柱
「当たり前だ、その為にお前をワザワザDクラスにしたのだからな。それで2つ目は何だ?」
「昇格出来たなら、俺と身体の関係を持ってもらう」
茶柱
「・・・良いだろう、では端末を寄越せ」
俺は茶柱に端末を渡した。茶柱は端末を受け取ると操作をして返してきた。
茶柱
「私の連絡先だ、それと部屋の方は少し待て手続きがあるからな」
「ああ承知した」
茶柱
「もう帰って良いぞ」
「ああそうだ、とある事情とは清隆絡みだろ」
茶柱
「お前が知る必要は無い」
「さいですか」
俺は部屋から出て行き教室へと戻ると、平田と櫛田が待っていた。
櫛田
「あっ戻って来た。待ってたんだよ」
「どうした」
平田
「九頭くん少し良いかな」
「構わないけど」
平田
「実は、僕達勉強会をすることになったんだけど、その講師役をキミに頼めないかと思って」
櫛田
「九頭くんお願い」
「講師役ね。聞くが赤点組は参加するのか」
平田
「それが、一夜漬けで大丈夫だと断られてね」
「そっか、一夜漬けね。アイツら退学したいのかね」
平田
「それは、出来ればさせたく無いんだけどね」
「まぁそれは本人次第だと思うぞ」
櫛田
「わたしが、誘ってみるよ」
「まぁアイツらが来ても俺には教わりたくは無いと思うけどな」
櫛田
「じゃあ九頭くんには、他の人達をお願い出来るかな」
「まぁ仕方ないな、引き受けるよ」
櫛田
「ありがとう九頭くん」
平田
「助かるよ九頭くん」
「場所と日程が決まったら教えてくれ」
平田
「わかった、宜しくお願いするね」
帰りにモールへ向かいラーメン屋で食事をして寮へと帰った。
翌日、昇降機を待っていると停止してドアが開く、坂柳と女子生徒が乗っていた。
「おはよう有栖、久しぶりだな」
坂柳
「おはようございます。龍司くん」
「後ろの人は始めましてだね、俺はDクラスの九頭龍司。宜しくな」
「初めまして、わたしはコイツと同じクラスの神室よ」
「有栖と同じクラスか、仲が良いのかい」
坂柳
「ええ、真澄さんには助けてもらっています」
「そうか、良かったよ」
1階に到着してドアが開き俺は先に降りて2人が降りるまでドアを押さえていた。
坂柳
「ありがとうございます」
神室
「へぇDクラスに、あんたみたいなのも居るのね」
坂柳
「真澄さん、龍司くんに失礼ですよ」
「構わないよ、確かにうちのクラスは不良品だからな」
坂柳
「龍司くんは違いますよ」
「ありがとう、有栖。たまには一緒に行くかい」
坂柳
「ええ喜んで」
神室
「(コイツがこんな態度を取るなんて珍しいわね)」
坂柳
「そういえば、DクラスはPtが0でしたが、龍司くんは大丈夫ですか?」
「有栖心配してくれてありがとう。だが、大丈夫だよ」
坂柳
「要らぬ心配でしたね。それより、小テスト私と一緒で満点だったそうですね」
「まぁな、何とか解答してあってたみたいで安心したよ」
神室
「ウソ、あの小テストコイツと一緒で満点だったの」
坂柳
「聞いてなかったのですか?真嶋先生が言っていたのを」
神室
「そう言えば言ってたような気がする」
坂柳
「噂で聞きましたが、随分とお盛んなようですが、もう彼女は出来たのですか」
「有栖の耳にも届いていたか、だけど誰とも付き合ってはいないよ」
坂柳
「そうですか、では今度私ともデートして下さい。連絡先を交換しましょう」
「ああ、いいよ」
俺は端末を借りて連絡先を交換した。
坂柳
「真澄さんも交換されては」
神室
「まぁ一応交換はしとく」
神室とも連絡先を交換した。
学校に着いて昇降機に乗りAクラスの前で2人と別れ俺はDクラスへと向かった。
誤字報告ありがとうございました。