翌朝、部屋の呼鈴が来訪者を告げる。眠い目を擦りベットから出て玄関に歩いて行くとまた呼鈴が鳴った。
「誰だよ、こんな朝早く」
土日の連休当然俺は春眠を貪っていた。
玄関ドアを開けると鈴音が私服で立っていた。
鈴音
「おはよう九頭くん。まだ寝てたの」
「ん、おはよう鈴音。へぇ初めて私服を見れたな、うん似合ってるぞ」
鈴音
「┈┈そう、ありがとう」
少し顔を赤くしてこたえた。
「それでこんな朝早く何の用」
鈴音
「昨日の続きをやりにきたのよ」
「はりきってるな」
鈴音
「早く終らせたいから┈┈┈それに、(わたしの初めてもね)」
昨夜自室に戻ってから急に顔が熱を帯びた。Aクラスを目指すタメとはいえ、報酬は自分だと言ってしまったのを思いだしたからだった。
入学初日の日に自慰をしてからというもの、段々と回数も増えて、実際に彼にしてもらったらと考えるようになっていた。
それが、昨日の会話で彼から出た報酬はの問いに自分の身体だと言ったのだ。Aクラスを目指し尚且つ悶々と彼に抱かれたい欲求、その両方を叶えられる。自然と手は下半身に伸びて秘処は湿っていた。
当然その晩も自慰にふけって寝てしまい翌朝早く目覚めシャワーを浴びて部屋を訪れたのだった。
「そっか、まぁあがれよ」
鈴音
「お邪魔します」
「その荷物は」
鈴音
「今日、泊まるからよ」
「えっ鈴音泊まるの」
鈴音
「ええ、問題あるかしら。其より早く顔を洗ってきなさい。その間に朝食を作るわ」
「えっ、はい」
顔を洗い椅子に座って待っていると、トースト、目玉焼き、サラダ、コーヒーが並べられた。
鈴音
「さぁ食べましょう」
「おう、いただきます」
2人で朝食を食べて、鈴音は食器を片付けて洗い物を済ませる。
それから、昨日の残りの問題集作成に取りかかり、昼にその作業が終わった。
互いに相手が作った問題集を確認して、問題が無い事を確認して終了となった。
「鈴音、お疲れさん」
鈴音
「ええ、お疲れさま」
「あ~疲れた。飯でも食いに散歩がてら行くか」
鈴音
「そうね、そうしましょう」
俺達はモールへと歩いて行く、途中の公園で須藤の姿を見かけた。その先にはバスケのハーフコートが有る。
「須藤か、休みでも練習するんだな」
鈴音
「そう、その情熱を少しでも勉強に向けてくれればいいんだけど」
「ちょっと見に行くか」
鈴音
「えっ、龍司くんが見たいなら付き合うけど」
何時の間にか鈴音からの呼び方が九頭くんから龍司くんに変わっていた。
俺達はコートの外で須藤の練習を見ていた。
「中々いい動きをしているな」
鈴音
「そうね、余りバスケは知らないけどかなりの運動神経の持ち主ね」
俺は外から須藤に声をかけた。
「なぁ1人では練習にならないだろう須藤。1on1で相手をしてやろうか」
須藤
「誰かと思えば、九頭か。女のケツばっかり追っかけてるテメェに相手がつとまるかよ」
「負けるのが怖くて逃げるのか須藤」
須藤
「何だと、いいぜ其処まで言うなら相手してやる」
「そうだ、只1on1をやっても面白く無いから、お前が勝ったら此から毎日晩飯を御馳走してやる。だが、お前が負けたら俺の言うこと1つきくってのはどうだ」
須藤
「ああ、かまわねぇ。どうせ俺が勝つからな、後から無しってのは許さねぇからな」
「そんな事はしない、逆に須藤お前が無しって言い出すんじゃないのか、まぁいいさここに証人もいることだしな」
鈴音
「ちょっと、わたしのコト」
須藤
「ふん、精々ほざえてろ。そんで、ルールは」
「スリ―は無し、1ポイント交代、5ポイント制でどうだ」
須藤
「いいぜ。ハンデだ先にやらせてやるよ」
「ほぅ、それはありがたいな」
須藤
「じゃあ、始めるか」
ゲームが始まり、お互いに点を取り合っていく
須藤
「九頭お前、もしかして中2の時、全中で優勝したあの九頭か」
「ああ、あれ以来久しぶりにやるがな」
須藤
「通りで納得した」
「さぁ最後だ須藤」
須藤
「ああ、ゼッテイに抜かせねぇ」
俺はドリブルを始めゆっくりと歩きだす、須藤は前に立ち塞がりディフェンスをする。俺はある技を繰り出すと須藤はバランスを崩し尻もちを付いてしまった。俺はその横を通り抜けゴールにダンクをして得点した。
「須藤、俺の勝ちだ」
須藤
「ああ、九頭。だが最後のアレはなんだ」
「アレか、アレは古武道の応用だ」
須藤
「古武道┈┈初めて聞いた。なぁ俺にあの技を教えてくれ九頭」
「教えてもいいが、宝の持ち腐れになるんじゃないのか。お前このままだと退学になるぞ」
須藤
「┈┈┈┈わかってるよそんな事は、だけどどうしようも無いだろう、俺勉強苦手だしな」
「お前がその気なら、俺達が基礎からみっちりと教えてやるよ」
須藤
「えっ、ホントか九頭」
鈴音
「┈┈┈まったく、勝手に」
「鈴音、そう言うコトだ頼むぞ」
須藤
「宜しく頼む、堀北」
堀北
「龍司くんの頼みだから引き受けるけど、その代わり泣き言は許さないからね」
須藤
「ああ、わかった」
「よし、決まりだ。俺達は此から昼飯を食いに行くんだけど須藤も来るか?勿論俺が奢る」
須藤
「いいのか九頭」
「勿論だ」
こうして、須藤と鈴音と3人でモールで食事をしていた。
「須藤、お前バスケ相当頑張ってるな。将来はどうするんだ」
須藤
「俺はバスケのプロで活躍するのが夢だ」
鈴音は黙ってその話を聞いていた。
「なぁ須藤、お前プロを目指すのか、ならその性格は損になるな」
鈴音
「そうね、わたしもそう思うわ」
須藤
「何でだ」
「いいか須藤、良く考えてみろ。お前が監督だとしたら2人の選手がいて実力はほぼ互角で片方は直ぐキレ、片方は普通だとしたらお前はどっちをレギュラーに選ぶ」
須藤
「┈┈┈普通の方だ」
「そうだ、直ぐキレ、ファールを重ねる選手はプロになれたとしても使ってもらえない。だがな、熱くなるのは決して悪い事じゃ無い、寧ろ良いとも思ってる。常に熱くそして頭は冷静にだ須藤」
須藤
「常に熱くそして頭は冷静にか┈┈┈そうだな、わかった努力する」
「ああそれと、古武道の応用の技も教えるよ」
須藤
「ああ頼む九頭┈いや師匠」
「ぶっ、なんだ、その師匠って」
須藤
「そりゃぁ、古武道を教わるんだから師匠だろ」
「もう好きに呼べ須藤」
帰りに本屋に寄り須藤に中学1年から3年までの5教科全ての問題集を購入して須藤に渡し学生寮へと帰った。