1 再びの来院
ピンポーン
午前10時ちょうどに、患者の来院を伝えるチャイムが鳴った。
施術の予定表には、杉村夫人と青いサインペンで記されている。夫人ならば今日が二度目の来院日だった。
イスから立ち上がった史郎は急いでドアを開けた。通院者を確認するとやはり杉村夫人だった。
「どうぞ、お待ちしていました」
と、彼女を迎え入れた。
「この前、予約しておいた杉村です」
華やいだ夫人の声が、施術室を明るくしてくれるのと同時に、プ~ンと甘いフレグランスの香りが鼻孔をくすぐる。
年輩の患者が比較的に多い整体院。
鼻筋が通り、色白の熟女でもある杉村夫人が来院すれば、無機質な施術室が少しは明るく感じられる。
彼女に失礼と思いながらも、史郎の目は夫人のつま先から頭の先まで、つい舐めるような視線を走らせてしまうものである。
「どうですか、腰の痛みは?」
「おかげさまで、だいぶ軽くなったように感じるんですが、・・・まだ、腰部に重い感じが残っているみたいな・・・・・・」
杉村夫人は、肥満防止と健康維持のために、最近テニスを始めてから腰を痛めたと言う。
右側にあるウエストの筋肉が強張っているようだった。軽い炎症を伴っているのだろう。
ここは整体院。患者さんの症状を尋ねても、病院みたいに病名の断言はできないのである。
前回の施術では、患部である腰部を丁寧にマッサージ。そのさいには、太ももから股の付け根をも入念に揉みほぐした。
そして、彼女の反応を探りながら、丸い臀部の割れ目にも特別に指圧を加えていた。
尾てい骨と肛門のあいだを ギュッギュッ と押しまくっていた。ときには菊の門に触れたりもしたが、夫人が嫌がるような素振りもなかった。
初日でもあったので、史郎はここで施術を止めていた。
もし、これで杉村夫人が来院してこなければ、彼女とは縁が無かったモノと諦めるしかない。しかし、再びの来院があれば史郎は大胆に指戯を施すつもりでいた。
そして、杉村夫人はいま再院してきたのだ。
「奥さま、ベッドで横になってください」
「はい。・・・・・・・」
夫人は羞恥の色を全身に見せながら、マッサージのベッドに体を横たえ、うつ伏せの体勢をつくった。
色白の肌が薄桜色に染まっている。
2 至福のマッサージ
「肩のほうも凝っているみたいですね。おおっ! ひどいもんだ。ほらっ、この筋が・・・」
史郎はマッサージのプロ。
どこも悪くない人だって、ツボを摘まんで揉めば痛い。指先で転がせば、コロッコロッと本人にも感じられる。
「痛いわ。い、痛いっ・・・・・・本当に凝ってますわね。ウ~ンンン」
と杉村夫人はため息をもらした。
首スジなど露出部には、タオルを当て、直接には肌へ触れないのがこの業界のルールである。
だが、史郎は直接に首スジを揉み始めた。指に夫人の肌が吸いつくようだった。
コリ・コリ・コリ・・・・・・
史郎はまだ独身だから、指に女性ホルモンを吸収してやる必要がある。不足すると、指が干からびてシワシワになる。
ねっとりと三十女の肌のあぶらが、指に沁み込んできた。指がみるみるうちに性器を漲らせてくる。
優しく強く、指は首スジをおそった。
この場合、親指が主体に動く。人差し指や薬指は、そっと喉に当てる。じつはこれが女性の喉やアゴ、耳の裏にある性感帯をソフトに刺激することになる。
「首も凝っているみたいですね」
「ええ、回らなくなることがあるのですよ。そ、それが痛いわ」
「これでしょ。これがひどいみたいですね。しだいに痛くなりますよ」
史郎が急所を押したのだから誰でも痛い。
指の圧力を少しずつ緩めながら、
「どうです?」
と訊いた。
「だいぶ楽になりました」
あたりまえである。押している指の圧力を緩めたからだった。
夫人は、いよいようっとりと瞼を閉じた。全身から緊張が抜けてきたのである。
この職業を選択して、史郎は本当によかったと、つくづく思う。
杉村夫人のような美貌をたずさえた人妻は、そういないが、たまには女子高生や中学生もくる。
たいていは、運動部で脚や腰の筋肉痛でやってくる。
エッチなことはしないが、身体じゅうを遠慮なく触りまくれる。指でたっぷりと女性ホルモンを吸収できる。
それも、料金までもらってである。このような、よい商売はない。
普通の男なら軽犯罪か条例違反だろうが、その心配はまったくない。そのあげくには礼まで言われるから、三日やったらやめられなくなる。
「さあ、逆を向いてください」
身体の右側をやると左側をやる。史郎の指示通りにお客は身体を動かす。あとは任せっきりでグッタリと施術台の上でなったままである。
まな板の鯉というところだ。
まるで、史郎は獲物でも捕らえた漁師のような気持である。
「奥さま、腹這いになってもらいましょうか。腰とお尻、それから大腿部を入念にマッサージいたします」
「あ、はい。お願いします」
「テニスで走り回って、太ももやふくらはぎの疲労から腰へきているようですね。身体を楽にしてくださいね」
脚の方から両手で史郎は揉みあがっていった。
グリッ・グリッ・グリッ・・・・・・
夫人はスカートをつけている。
「スペシャル・マッサージですから、太ももへも指が触れますからね。痛くはありませんよ」
と史郎は、直接太ももへ指を這わせて、揉み始めた。
ちなみに、スカートの下に指を入れるのだから前もって断っておいた。
「えっ・・・あ、はい」
杉村夫人はなんとも艶っぽい声だった。
史郎の指が、下腹部の性感を襲うことへの期待が込められているかのようだった。
マッサージに来院するご婦人。とくに有閑マダムなどは、それを期待しているケースも多々みかけられる。
マッサージはエロいことではない。だから抵抗なく整体院を訪ねることができる。
3 極上の指技
「奥さま、この筋肉が凝っているみたいですね」
「い、痛いっ!」
「でしょ。この筋肉は、ずっとヒップのほうへ連結していて、腰部にも影響しているみたいですよ。失礼して、股関節のほうまで揉ませていただきますからね」
「はい・・・・・・お願いします」
「ヘンなふうにおとりにならないようにしてくださいね。これはあくまでも、マッサージですからね。ほんとうに、腰痛をとるには、失礼な部分にも触れるかもしれません」
「ええ・・・・・・分かっておりますわ」
「ご理解が得られないと、スペシャル・マッサージはできませんので・・・」
「・・・・・・そうでしょうね」
杉村夫人はこう答えた。
こうなれば、もうシメたものだ。
史郎は大胆にも、夫人の尾てい骨をパンティの上からだが押した。
「たとえば、下着などあると、本当は指から発する気のエネルギーが弱まるんですよね。ちょっと失礼して・・・・・・」
言いながら、史郎は指を直接パンティの中へ滑り込ませてみた。
尾てい骨の下には性感の強いポイントがある。それをギュッと押した。
「わかりますわ。直接でないと、効果が弱いのでしょう」
と夫人は、いっそう理解ある言葉を史郎にかえしてきた。
それも、ひどく艶(なま)めいた声色だった。
もう絶対に大丈夫である。
史郎は確信を強くもった。
左手でウエストを揉みながら、右手の指では、ヒップの肉目をグルッグルッとまわし揉みしながら、史郎はパンティに指をかけた。
「これは取らせてもらいます」
パンティを半ば強引に脱がせていた。そして指先を菊輪にあてがった。
「・・・・・・ん」
夫人は、ちょっとヒップに緊張を漲らせた。
しかし、薬指の腹でソフトに花弁をなぞると、その緊張を夫人は解いた。
おそらく快感だったのだろう。
「奥さまの腰痛の最大のポイントは、肛門にあるみたいですよ。ここが便秘などでひどく凝っちゃっているようですね。指を挿入して粘膜をマッサージしてあげますからね」
ズボ~ッ・・・・・・。
こう言い終えぬうちに、薬指をインサートしていた。
そして、間髪を入れずに、
グル~ン、グル~ン
と指を史郎は回転させたのだ。
史郎は指戯にはゼッタイの自信を持っていた。
「あ・・・・・・んんん」
杉村夫人はさすがに快美な声を洩らして仰け反った。
こねくり回すと、夫人はヒップを持ち上げる。
もう、夫人は無我の境地なのだろう。
「気を送り込みますからね」
こう言ってスカートをまくると、史郎はアナルへ唇を押しつけて、
「ふう~っ」
と息を吹き込んでいた。
「あう~っ・・・・・・もっとっ!」
夫人は肉体を丸め、気を送ってくれとせがむ。
「はい。今度は唾液と一緒に気を送りますね」
ツバをピューッと肛門へ吹きながした。
「もっと、先生お願いよ」
それが夫人を狂乱させた。
「あ、はい・・・・・・いますぐにっ!」
史郎は、素早く施術服のズボンからペニスを掴みだすと、先ほどのツバの効果が潤滑剤の役目を果たし、
ズズズ・・・・・・。ズズズ・・・・・・
と直腸の奥まで、硬く勃起しているペニスを挿入したのだ。
「奥さま、・・・・・・気を送りますよ」
とうとう、濃く溜まっていたドロドロの精液を夫人の腸の深部まで噴きいれたのだった。
史郎は、アナル狂いのマッサージ師である。
杉村夫人は、次の予約日を指定して整体院を後にした。
夫人もまた、史郎の秘戯の虜(とりこ)になったようである。
1話 おわり