—あらすじ—
使用済みの汚れた下着を他人に売るという異常な刺激に取りつかれてしまった亜希子。
「40代の人妻の方。穿き古したパンティを僕に送ってください」
アダルトサイトの交流コーナーで、こんな文面を見たとき、独身時代に汚れ下着を売ったときの甘美な体験を思い出し、肉体を熱くしてした。
亜希子は、ふらふらと寝室に行くと、見知らぬ男のため久しぶりにパンティを穿いたままオナニーをし、股間を蜜液にまみれさせたのだった。
自分の汚れたパンティを男に嗅がれると思うだけで興奮する異常な亜希子。
1)失恋の痛手
あれはもう今から30年近く前の話になる。
商業高校を卒業すると就職し簿記の仕事をしていた亜希子。本当は大学に進みたかったのだが、母子家庭では経済的にも苦しくて仕方なく進学を諦めたのだった。
学校の紹介で就職した亜希子。
入社した会社の規模はそれほどでもなかったが、雰囲気のいい将来性のある会社のように思えた亜希子はそれなりに楽しく働いていた。
亜希子の容姿といえば、見た目はぽっちゃりであか抜けないし、それほどオシャレでもない。
もちろん顔だって人並みで、人に誇れる部分などなにもないと思っていた。ただ真面目に働くことが取り柄の女だと自負していた。
無難に与えられた仕事をこなしていくうちに、気づいたら入社してあっという間に4年の歳月が流れていった。そんな亜希子でも会社で好きな男性が現れた。
大学を卒業して入社2年目の若手営業マンの橋本である。
二つ年上の彼は、とっても優しい異性のように、亜希子には思われた。
年齢が近いこともあって、入社当初からすぐに彼とは仲良くなった。
仲良くといっても、それはあくまで同じ会社の同僚としてのことだった。
そんな亜希子に転機が訪れたのは、間もなく入社5年目になろうとする春に近いころ。
珍しく橋本が仕事でミスをした。
決算書の誤記でちょっとまずい状況だったのですが、亜希子がミスを巧くカバーし、どうにか無事に運びでなんとか公にすることなく収められた。
「ありがとう」
と、何度も橋本に言われ、これをきっかけに亜希子と橋本は、交際するようになったと言っても、月に1、2度会社帰りに食事をするようになっただけのこと。
女子高を卒業した亜希子。
これまで、男性と付き合ったことなど一度もなかった彼女にとっては、橋本から食事に誘われただけで、もう天にも昇る気持ちだった。
橋本が亜希子に恋愛感情があるとは思えなかったが、それでも亜希子は充分に満足していた。
そして、当然のように亜希子の処女は橋本に捧げたのだった。
給料前で苦しいと言われたら、なけなしの貯金をはたいて貸したり、亜希子は橋本に好かれたいと思う一途な想いでいろいろ手助けもした。
でも、やがて春が来て短大卒の新人の女の子が来たあたりから、橋本は亜希子などまるで眼中にないという態度を取り始めたのだ。
頭では判っていても、いざ冷たい態度をとられ、おまけにその新人の女の子との仲むつまじい様子を見せつけられると、亜希子は胸がかきむしられるほど辛い気持ちになった。
翌年、橋本はその女の子と結婚した。
社内でのお祝いの会で亜希子は珍しく取り乱し酒に酔ってしまった。誰にも言えなかった亜希子の初恋は悲しい結末を迎えたのだ。
送ってあげるという先輩たちの声を振り切って、亜希子は一人でレストランから帰宅の途に就いた。
でも・・・途中で彼女は意識がなくなってしまった。
目が覚めた時、亜希子は和室のこたつの中にいました。体を起こしてみるとドアの向こうに見た感じは母親くらいの年齢のおばさんが見えた。
そして、
「あら、起きた? 大丈夫、どこも痛くしてない? アンタ、ひどく酔っぱらって店の脇のとこで寝込んでたのよ・・・・・・」
亜希子におばさんは優しく声をかけてくれたのだった。
「そうですか。どなたかは存じませんが助けていただいて、たいへんありがとうございます・・・・・・」
酔いが醒めてもガンガンする頭を抱えながら亜希子はおじぎをした。
「まだ店は開けてるからアンタはもう一寝入りしな。なんなら今夜は泊っていってもいいからね」
と言い残し、おばさんは客のいる店のほうへ行ってしまった。
亜希子は起きたくても体に力が入らない。頭も痛いし、亜希子はお言葉に甘え再びこたつで横になった。
次に目が覚めたのは、翌日の明け方だった。
窓の外がうっすらと明るくなりかけていた。こたつの向こうの座椅子では、おばさんがテレビを点けっぱなしのまま、亜希子には関心がないように居眠りをしていた。
亜希子はさっきよりいくらかは気分もよくなったので、こたつから起きだして台所で顔を洗っいると後ろから、
「どうだい、いくらかは楽になったかい?」
おばさんの声がした。
亜希子はあわてて振り向き、床に手をついて頭を下げた。
「見ず知らずの方に、こんなにお世話になって本当になんとお礼を言ったらよいのやら・・・・・・」
「ちょ、ちょっといいよ、別にたいしたことしたわけじゃないし」
「いえ、とんでもないです、何かお礼をさせてください・・・・・・」
「いいよいいよ、気持ちだけで・・・・・・」
亜希子とおばさんはしばらくそんなやりとりを繰り返し、最後はお互いの顔を見て笑えるほどの仲にふたりはなっていた。
「いえねぇ、ワタシにもアンタくらいの娘がいるんだけど、訳あってもう何年も会ってないんでね」
と、言うおばさんのちょっと暗い笑顔に、亜希子は返す言葉が見つからなかった。
いくら酒を飲み過ぎたとはいえ、こんな酩酊状態になるまでなど今までの亜希子にはなかった。
それくらい、橋本の結婚は彼女にはショックだったのだろう。
亜希子の片思いであることはわかっていたが、やはり目の前でそれを突きつけられるとさすがの彼女もへこむしかなかった。
「気が向いたらお茶でも飲みにきてくれないかい?」
「は、はい・・・・・・」
亜希子は喜んでとは言えないものの恩人のおばさんに冷たくもできない。
それに何かお礼をしなければ、まさかこのままでは帰れない。かといって財布の中にはそれほど持ち合わせもなかった。
2 汚れた下着の価値
亜希子は恐る恐るおばさんに言った。
「あのぉ、何かお礼をさせて頂きたいのですが今日はちょっと持ち合わせがなくて・・・・・・。今度あらためて・・・・・・」
すると、亜希子がびっくりするようなことをおばさんは言い出したのだった。
「お礼かい? いいよ、そんなもんは・・・・・・。いや、そうだそうだ、アンタが今穿いているパンティを置いていってくれないかい?」
「え、ええっ? パンティ、をですか?」
おばさんが何を言っているのか、亜希子はよく理解できなかった。
いきなりパンティを脱げと言われ、亜希子は言葉が出なかった。
「いえね、私はここで大人向けのおもちゃや下着を売ってるんだけどね、裏ではこっそり使用済み下着ってのも売っててね、これがけっこう人気商品なんだよね・・・・・・」
「はぁ・・・・・・」
亜希子はおばさんを見たまま、ふぅ~と、ため息をついた。
週刊誌など見て、そういう商売があるのはなんとなく知っていた。それがいきなり自分の前に現れたのだ。
亜希子は急に心臓が早く動き出すのを感じていた。
「女子高生は、けっこう平気で売りに来るんだけど、アンタみたいな普通のOLさんのってはすごく貴重なんだよ、あと人妻さんのとか・・・」
亜希子は呆気にとられた顔でおばさんを見つめていた。
いつもの亜希子ならば絶対にそんな申し入れなど受け付けなかったはず。
尿のしずくや生理前でねっとりした粘液が染みついているパンティを人前に差し出すなど想像もつかないことだ。
でも橋本の一件のせいで、亜希子はこれまで真面目に暮らしてきた自分の生き様がひどく惨めに思えて、自暴自棄になっていたのだろう。ちょっと精神的にみても正常な思考からかけ離れてしまっていたのかもしれない。
「今のを置いていってくれれば、そのかわりにもっと高級な下着をあげるよ。それに・・・・・・」
「・・・・・・それに?」
「アンタさえ望めば、次からは使い古しのパンティを買い取るってことさ。顔を隠した写真をつけるのが約束だけどね」
使用済みパンティを欲しがる人がいるということ、それを売る人や買う人がいるということ、すべて自分の今まで生きてきた中にはない世界。
でもこの時の亜希子は、これまでの自分に決別したくなっていたのかもしれない。
絵に描いたような真面目なOLの自分が人知れず、とんでもないことをしている・・・・・・そう考えてみるだけで、亜希子はどこか愉快な気分になってきた。
「わかったわ、おばさん、パンティ置いていきます」
「おー、そうかい。ありがとうよ。またいつでもおいで」
亜希子のを受け取ったおばさんは、部屋の奥から箱に入れられた新品のパンティを差し出したのだった。
亜希子はおばさんに名前は名乗ったものの、住所も電話も知らせることなく始発が動き出す時間に店を出た。
まだ携帯電話もない時代のこと。亜希子がその気にならなければ、おばさんは亜希子を探すことだって出来ないだろうから身元がばれる心配もない。
してはいけないことをしてしまった罪悪感が半分、あとは誰にも内緒の秘密を持ったという、どこかワクワクした気持ちで亜希子は家に帰った。
いち度ハメをはずすくらいのことをしてみなければ自分は変われないと思って、おばさんにパンティを差し出したはずだったが・・・・・・
あれが、亜希子の何かを変えたのだった。
その晩、自分が置いてきたパンティを誰かが買い、その匂いを嗅いでいるという怪しげな夢を見た亜希子はびっくりして目を開けた。
夢の中で、見知らぬ男性がハアハア息をしながら、自分が穿いていたパンティに顔を擦りつけていたのだった。
亜希子は半分恐ろしくなりながらも、とてもエロティックな気分になっていることに気づいた。その証拠に下半身がとても熱くなっていた。
そしてパジャマの中に手を差し込んでみると・・・・・・パンティのアソコの部分がしっとりと濡れているではないか。亜希子には初めての経験だった。
亜希子は再び目をつぶり、さっきの夢を思い出してみた。
そして、彼女は・・・・・・生まれて初めてのオナニーをしてしまったのだ。
直接ではなくパンティの上からだったが、敏感になっている部分を恐る恐る触っていると、なんともやるせない気持ちになり、思わず指先にも力が入ってしまった。
前後にきつくこねると、彼女がそれまで知らなかった不思議な快感の波が押し寄せてきたのだった。
そして、とうとうイクということを亜希子は経験してしまったのだ。
いつの間にか亜希子は眠りにおちていた。
翌朝、目を覚ました亜希子はトイレに行ってびっくりした。
昨日の濡れたものが乾き、パンティのアソコにびっしりとこびりついて異臭を放っていたのだ。
亜希子はなんだか自分がすごく恐ろしいことをしてしまったようで急いで、パンティを脱ぐとそのまま部屋のゴミ箱に捨ててしまった。
洗濯すればよかったのだろうが、なにかとても汚いもののように思えた亜希子は、捨てることしか思い浮かばなかった。
つづく