白い雪が降り募って美しい少女の女体を
そう思わせるほどの光景だった。
純白のスクール水着を着て、眼鏡を掛けたほむらは眺めているだけで性的欲求を刺激される。
自分の中にこれだけ獣じみた性欲が潜んでいたのかと驚かされるくらいだ。
生唾を呑み込む。
彼女をベッドに押し倒して、組み伏せてしまいたい。
そう思わせる妖艶さが今のほむらにはあった。
中学生の時に比べて肉付きが良くなったとはいえ、未だスレンダーな体型だが、くっきりと浮かび上がった細いくびれや女性的な腰のラインは情欲を搔き立てるには充分過ぎた。
かえって控えめだからこそ、生々しい淫らな体型。
幼さ残る発展途上の
子供でも大人でもない中間の──成熟する寸前で留めた美貌。
大多数の人間が想起する“美少女”という概念を具現化したような存在。
何度もその身体を触れ合わせた僕でさえ、興奮が止まらない。
「それじゃ、行くよ?」
「待って。今日は、私から……するわ」
ベッドに横になった僕のズボンへ手を掛ける。
チャックを下ろし、トランクスのボタンを外すと下着越しにも分かるほど怒張した僕の肉棒を外へと取り出した。
「もうこんなに大きい……政夫のおちんちん……」
吐息が掛かるほど顔を近づけたほむらは、一口で亀頭を頬張る。
口の隙間から水音が聞こえ、陰茎が彼女の柔らかい舌で愛撫されているのが感じられた。
「うっ……」
快感で思わず、声が漏れた。
ほむらは自分のフェラチオで僕をよがらせたのに気を良くしたようで、得意げに目を細ませて、更に深く僕の股間を呑み込んだ。
じゅっぽっと大きな水音を立てて、喉奥まで肉棒を咥える。
膣内とは異なる密着感と凹凸に刺激され、射精欲求が込み上げて来た。
こいつ……。最近、妙に棒アイスやバナナを食べていると思っていたが、さてはこれの練習をしていたな?
耐え難い感覚に我慢汁が先走った。
張り詰めた睾丸は早く射精を許可するように脳に大声で指令を送ってくる。
だが、これは勝負。そう易々と精液を零す訳にはいかない。
輸精管を緩めずに堪える。
「じゅるっ……ぐっぽっぐっぽっ」
「ちょっと、早いよっ」
陰茎を咥えるほむらが更に激しく、口内で前後にしゃぶる。
お得意の澄まし顔は見る影もなく、上気して淫靡に僕のそれを貪っていた。
堪え切れない欲求に負け、熱された亀頭からこれでもかというように精液が吐き出された。
「あっ……」
足先が痺れるくらいの射精。
しかし、白い液体は僅かもその色を見せることなく、陶器のようなほむらの喉の奥へと降りていく。
ごくりごくりと小さな音を立てて、吐精を嚥下する彼女は暴力的なまでにいやらしかった。
じっと僕の瞳を見つめながら尿道に残った精液を一滴も逃すまいと吸い付く。
脳髄は情欲に支配され、海綿体はその固さを維持していた。
「……んんっ、うっく……これで最初は私の勝ち、ね……」
流し目で挑発的に言うほむら。
だが、もう僕には勝敗よりも目の前の雌を味わうことしか頭にない。
コンドームの入った乱暴に開け、ビニールで繋がった内の一つをもぎ取ると彼女の唾液でテラテラと光る陰茎に取り付けた。
すぐにほむらに覆い被さるように組み伏せると、
親指で薄い産毛の生えた彼女の性器を触れて、具合を確かめると既に濡れそぼっていた。
「……もう準備でできてるんだ? 咥えてるだけで気持ち良かったの?」
「いちいち、口に出さないで……意地が悪いわね」
先ほどまでの艶やかな余裕が薄れ、ほむらは照れたように視線を逸らす。
いやらしさよりも可愛らしさの方が上回り、ほんの少しだけ落ち着きが戻ってきた。
「なら、前戯は必要ないね」
「え。あっ……そんないきなりっ」
濡れた彼女の小さな入り口に太く怒張し続ける亀頭を差し込む。
待ち構えていたように陰茎を奥深くまで迎え入れてくれた。
М字型に開かれた彼女の股の間に自身の股間を擦りつけるように押し込んだ。
ゴムの膜が野暮ったく感じられるほど、温かく心地の良い空間が肉棒を締め付ける。
「うんんっ……あっ」
腰を打ち付けながら、スクール水着の脇の隙間から指を入れて彼女の胸を弄ぶ。
ぴっちりと張り付くような水着と小さくも柔らかい感触が堪らない。
乳房の辺りを撫でまわしていると、やがてその近くでやや硬さのあるものが指先に触れる。
おや、こんなところに可愛いい
「もっと……もっとしっかり触りなさいっ……」
我慢できないとばかりに吐息交じりで要求が来る。
「いや、春の到来を感じさせる蕾に風情を感じてね」
「意味が分からないっ。もっと強く触って……!」
「どこを?」
「……私の、乳首を……よ……」
攻勢の時はあれだけ余裕ぶっていた癖に攻められる側に回ると、急に初心になるな、こいつ。
そこが可愛いところでもあるのだが。
「わかった、よっと」
優しく撫でるのを止め、人差し指と親指でぎゅっと摘まむ。
「んんん~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」
その瞬間、甘美な声を漏らして彼女の身体が獲物を捕らえた食虫植物のように絡み付く。
連動して程よい締まり具合だった膣が急激に狭まり、射精を促してきた。
今だ。
わざと奥まで入れずに前後させていた陰茎を一際、大きく突き入れた。
「あっ、あっ、あああああああああああああああああああああああああああ~~~~っっ!」
情けない声上げて下半身をビクビクと痙攣させるほむら。
汗ばんだ頬に長い髪が張り付き、一層淫らな美しさを感じさせる。
愛おしさが込み上げて、甘ったるい悲鳴を上げる彼女の唇に吸い付いた。
甘味のある唾液の中にほんの少しだけ苦味が入り混じっていたが関係ない。
彼女の乱れた姿も、この性欲に溺れた声も、何もかもを独占したかった。
カップルというよりも
それから何度となく、互いの唾液と愛液を滴らせ、体温を感じ合う。
先に脱力したのは体力のないほむらの方だった。
ぐったりとした身体を僕の上に寝かせ、心音を聞くように胸板に耳を当てている。
「どうしたの? もう終わりなの?」
からかってこめかみ辺りの髪を一房指で掬い上げる。
「…………」
「呼んでほしいんだろう? イッた回数はまだ君の方が上だよ」
「…………もう何て言うか……貴方の勝ちでいいわ」
ええ……。そっちから誘っておいて先に満足していらっしゃる。
こっちはまだまだ元気というか、スイッチ入りっぱなしなのに……。
「もうちょっと頑張ってくれない? 不完全燃焼なんだけども」
「あとは私の身体を好きにして」
「こんなにもテンションの上がらない“好きにして”もないよ。もうお前の愛称はマグロだよ。まぐまぐだよ。お願いだからやる気出して」
もうちょっとだけやる気をだしてくれるよう頼むと、ようやく重たそうに腰を上げて、僕の陰茎を内側に潜り込ませる。
「んんっ……」
少しくたびれた表情が返って、艶やかな色気を放っていた。
動いてくれるのかと期待していたが、手を僕の胸板に付けたまま、微動だにしない。
「さあ、思う存分、突き上げていいわよ……」
この女、本当にマグロか!?
仕方がないので腰を動かして揺らすと、ほむらの方も多少動く気になったのか、腰を回すようにくねらせ始める。
「あっ、あっ……ううんっ……はあっはあっ……」
一旦は盛り下がりかけたものの、再び、快感が下半身から駆け上がってくる。
湿り気を帯びた白いスクール水着ははだけ、ずれた肩紐から見えた美しい肌に長い黒髪がうっすらと張り付いていた。切なげな表情で見下ろすほむらは相変わらずの艶やかさと美しさと放っている。
最後の射精感が上ってくる。
ほむらもまた、その瞳の潤みと激しさを増した腰つきから、オーガニズムが近いのが分かった。
決して示し合わせた訳でもなく、打ち合う腰の音の間隔が次第に短くなり、目を瞑る。
「うっ……!」
「ああっ……んんっ!!」
僕に跨り、騎乗していたほむらはゆっくりと体勢を崩し、再び僕の胸板を枕にする。
どちらともなく、顔を寄せ合うと伸ばした舌先同士を絡め合う。
舌が離れ、唾液の橋がつうっと伸びて途切れた。
「……どっちの勝ち?」
「……きっと私ね」
「途中、満足して止めかけた癖に……」
右手で彼女の頬に触る。
平均体温が低めの彼女にしては熱い。
まるで人懐っこい子猫のように、ほむらは僕の手に頬を擦りつけた。
「そうね。でも、呼び方はいつものままでいいわ」
「そうだよね、やっぱり、そんな変な愛称で……」
「特別な呼び名は……特別な時にだけ呼んでほしいから……」
どうやら諦めてくれた訳ではなかったらしい。
促すように彼女のアメジストのような瞳が僕へ向けられる。
まあ、他の誰かに聞かれるよりはマシ、なのだろうか……。
「えーと……」
「何かしら」
「ほら、ねぇ?」
「何が言いたいのか、さっぱり分からないわ」
「うう……」
一転して攻勢に回った時のこの女は強い。
初めて彼女に好意を伝えた時よりも何倍も恥ずかしかった。
「ほ……」
「聞こえないわ。もっと大きな声で言ってちょうだい」
「ほ……ほむほむ!」
「よくできました」
満足そうに微笑む彼女を見て、たまに……ごくたまになら言ってあげてもいいかなと思った。
「次からベッドの中ではその呼び方で」
「ええ……」
リクエストがあったのでとりあえず、後編を書きました。
テンションが上がらないと、なかなかエロは難しい。