【書籍化】ヤニ吸う寿音さんのお口が疼く~仕事を辞めたら長身デカパイヤニカスイケメンお姉さんに拾われて甘々セフレ生活が始まってしまったお話 作:37級犬築士
……っく、こく
甘い、でも口に入るものは何もない。ただ、唇と舌先で触れている感触があるだけ。
おっぱい表面の柔らかさを頬で感じて、おっぱいの食感を乳首と乳輪から得る。
フルーツ牛乳の味、コーヒー牛乳の味、どっちもいいけど、うん
こっちも美味しい。出るものはないけど、ここからしか得られないものがある。そして、それは確実に喉を通り心を満たしてくれる。
「あ、彼氏君授乳中じゃん♡……ねえ寿音ちゃん、アーシらもあげたいからいいよね♡」
「授乳させた~い♡おっぱい貢がせてよ~♡」
声の高さ、声の質、そして二人組な行動、目を開けていなくてもわかる。ギャル二人だ。
「凛はもう疲れてるから……ほら、しっし」
「「雑!」」
「楽しい寿音さんの授乳タイムを邪魔するんじゃないっての」
「凛ちゃん可愛いね、アタシもおっぱいあげたい♡……ねえ、寿音ちゃんいいよね♡」
「見せつけてんだしいいじゃん、あーしらも授乳体験したいし……まじおっぱい張ってきた♡♡」
ひるまず果敢に迫ってくる。
目を閉じているけども、近くに迫ってくる二人の圧を感じる。
「ギャルズ達、それは自分たちの彼氏でしなさい……もう味見は終わりだよ」
「「お金払うから!毎月15貢ぐから!!」」
「凛よかったね、月収手取り30万じゃん……しばらくこの二人に会うの駄目だからね~避けようね~」
……たっぷん、むにゅるんン♡
黒ギャルの秋長さん、金髪ギャルの木山さん、二人が言う貢ぐからという言葉にときおり狂気を感じてしまう。つい、飲むのを止めて寿音さんの胸に顔を隠してしまった。
「起きてる」
「起きてるよ。でも、体疲れてるから……頭だけしゃきっとしてる感じだにゃ……ね、凛♡」
「……ぅ」
「うわ、ただの赤ちゃん」
「うん、超いい」
「「食べたい」」
「!」
顔を覆う寿音さんのおっぱいに隠れて、僕の体は丸まって防御態勢をとっていた。無意識の体は防御態勢をとっていた。
寿音さんの腕が僕を抱きしめる。守るように抱えて、大丈夫と繰り返し言葉が耳をくすぐる。
「ヤンママちゃんみたく母乳出してから出直しな」
「じゃあアタシ妊娠するから生セックスさせて!」
「彼氏君とライン交換させてよ、あーしの排卵日教えるから!」
「怒鳴るなティーンども、こほん……あたしの彼氏が怖がってる、おーけー?」
「「うぅ、クソ!……尊い♡」」
僕はいったい何を聞かされているのか
〇
姦しいギャルの声に耳を傾けて、胸に甘えて時が流れる。
ちょっとだけ休んだら家に帰ろう、その言葉に甘えてつい目を閉じた。閉じてしまった。
「寝すぎてしまった」
「いいの、別にいいから……気にしない気にしない」
「……」
休憩所で目を閉じて、次に瞼を上げて見えた景色は何度も横切る車の往来。
その上、見える景色はいつもよりも高い位置。僕は今寿音さんに背負われて帰宅中だ。
「……なんで、おんぶ?」
「そこにおんぶできる凜がいたから」
「どんな登山家ですかそれ……歩きます」
「体に力入ってないよ」
「……」
言われて気付く。一度眠ってしまったせいで、のしかかった疲労で体が重い。
しがみつく腕にも力が入らない。
「荷物は預かってもらってるから……明日、また銭ちゃんのところに行くことにしたから」
「……なんだか、申し訳ないです」
「いいの、疲れさせたのはアタシたちなんだから」
気にしなくていい、そう言って寿音さんはその場で軽く背中で僕を浮かせた。背負いなおして、また前に進みだす。
「これはこれで楽しいから」
「……ッ」
そう口にする寿音さんの言葉は上機嫌だ。何故なのか、その理由は周りの視線だと理解した。
……見られてる
駅近くのマンションへ向かう道、だからだろう。駅に向かって歩く人や駅から家に帰る道中の人にすれ違う人からは生暖かい視線が向けられる。
背の高い寿音さんに背負われている僕は子供にしか見えないのかもしれない。
ほほえましいと思われているかもしれない。
「背負う子供は宝物の証……うちの子自慢は楽しいよ」
「……子供じゃない」
「いいじゃん、大人でも子供でも凛は許される。ていうかあたしが許す。どっちも楽しんじゃえ」
「甘やかされてるってことは理解しました。……はぁ、もっとたくましくなりたい」
「あはは、凜も男の子だね……大丈夫、寿音さんつよつよだから鍛えてあげるぜ。明日、ちょっと運動でもしてみる?」
「ありですね、でも……多分明日の僕は筋肉痛で動けなさそうですけど」
「へえ、なんでかにゃ?」
「誰のせいですかね……たぶん、かっこいい素敵な女性です」
「誰だろうね」
「……誰、でしょうね」
「誰かにゃ」
「……犯人は猫かも」
「にゃはは、誰なんだろ~」
女性なのに、僕よりもしっかりした背中。人を背負っているのに全く苦にせず落ち着いた足取り。
身体的なスペックでも寿音さんは謎に優れている。そんな事実は僕に後ろめたさは与えない。敵わないとは思うけど、そこに卑下する思いはない。
僕の彼女様はすごい、そう思って胸が熱くなる。
「……ん……寿音さん」
「もう、こら……なに、甘えたくなったの?」
「…………かも、です」
肩に置いた僕の顔に、寿音さんは頬を擦り当てる。
髪の毛の良い匂い、頬の柔らかさ、ドキッと胸の奥が鳴って、あとはもう何も言えなくなる。
……駄目だ、これ
乳に吸い付いて心地良い眠りを与えられたばかり。なのに、まだこの体は溶けたりないみたいだ。
……もっと、ダメになりたい
銭湯の湯上りから始まって、着せ替えから何まで全部お世話をされて、そして今は自分で歩くことも無い。
体は疲れて本当に言うことを聞かないから、そんなお世話を甘んじて受けるしかないし、心地よさは否定できない。
優しくされるのが、すごくうれしい。
甘えたくなってしまう。
「……えっち」
「甘えてるだけです……今日だけ、今日だけですから」
「ほんと?……今日だけで足りるのかい?」
「……足りない」
「でしょ、だから毎日甘えちゃえ……じゃないと、寿音さんが辛抱溜まらなくなっちゃうでしょ」
「えっち」
「そうだよ、寿音さんはえっちなんだ♡」
「…………えっちだけど、好き」
「あ、ズルい……この、可愛い彼氏め♡」
顔と顔をこすり合わせて、そんなたわいもない会話が続く。
「……少しは、今日のエッチで素直になったみたいじゃん」
「それは……そうですね」
告白をした、エッチの最中に僕は、したくてしてしまった。
でも、今更だけど恥ずかしい。でも、一度言ってしまうと不思議なものだ。好きという言葉には中毒性があるみたいで、だから、うん
「好き、寿音さん大好き」
「……照れるにゃ」
「誤魔化した」
「寿音さんは猫と人間のハーフだから……にゃはは」
「人間じゃないんですか」
「妖怪とでも言いたいのかい?人間を超えてると言い給え」
「じゃあ神さま」
「それは言いすぎにゃ」
「……言い過ぎじゃないです」
「言い過ぎ、神さまはこんな」
「女神さまです。僕を救ってくれた、幸せをくれた女神さまです」
「————ッ」
立ち止まる。
信号が赤になった。
「だから……大好きです。僕の神様、大きくてかっこいい、素敵な女神様」
「————……ッ」
信号が赤色になる。
踏み出した一歩が止まる。最後の横断歩道、マンションの入り口目前。寿音さんは何も言わず、信号が変わるや速足でマンションへと向かった。
〇
AM~0:12
食事も入浴も終わって、気づけばもう日付は過ぎてしまった。
先に布団に寝た僕は、頭の上で寿音さんが煙を空に吹きかけている姿を見る。
背中で寝ていたせいもあって、ちょっとだけ寝つきが悪い。
「……寝なよ、もう遅いから」
「はい」
寿音さんはタンクトップに下着だけ、片膝を立てて咥えタバコに月明かりを浴びている。窓際が喫煙所だ、そこが寿音さんの定位置だ。
月下美人に煙を添えた光景は、中々に息をのむものがある。
「……ッ、————ッ」
空に吹きかける煙草の白煙、こっちに向かないようにと吐き捨てている。けど、窓辺から入ってくる夜風が吐いた煙をわずかに引き戻す。
微かに苦い匂いが鼻を刺す。
部屋に満ちる月の匂いと煙の匂い、混ざって溶けて色はない。だけど、吸いこむ肺はそれを感じとる。
「ごめん……もう、この一本で終わるから」
「……」
いい匂いとは思えない。でも、この匂いを欠いてにこの人の魅力は表せられない。
甘いだけじゃ満たされない。
不純物がある方が、きっと魅力が増してしまう。そして、お酒みたいに不純の密度をより欲してしまう。
「……煙草、もっと近くで吸って良いですよ」
「?」
窓際に寄り掛かって煙草を吸う。寿音さんと僕の間には手を伸ばしても届かない程度に距離がある。
気を使ってくれた距離、でもそれがいらないと僕は思った。ヤニの匂いが鼻についても、僕は気にしない。
貴方が近くにいる、それはすごく良い。
これは阿諛追従なんかじゃない。傍にいて欲しいと、切に願って申すだけ。へつらいじゃない。
「……ん」
手の届く距離、女の人の甘い匂いが鼻に触れる。
すぐ上に、見上げるまでも無く傍に寄ってくれた。そっと頭に置いてくれた左手が、さらりさらりと髪の毛を漉いている。
頭皮を指先で刺激されるのは、気持がいい。
「……寝ちゃう」
「もう寝なさい、子供は寝る時間だよ」
「……触って欲しい」
「そう、仕方ないね……うん、いいよ。触ってあげる♡」
優しく髪を漉く指先、サラサラにされた髪の毛を指に絡めて遊んでいる。
頭、側頭部や額、髪の生えている場所だけじゃない。他にも触られる。ゆっくり、するする、くすぐるように顔のいろんな場所を指先でなぞられる。
「……ぅ」
「触ってあげる、でも私が触りたい場所を触る……いいよね、あたしのお願いも聞いて頂戴な」
「…………ぅ、んぅ」
触る場所は、顔ばかり。目元、鼻の筋、口元、顎先、顎の裏、首まわり、いっぱい触ってきた。
でも、嫌じゃない。むしろ、良い。
……マッサージじゃない、そんな力加減でもない
「……ん……ぁ、ッ……ぅ、ぁぅ」
声が出る。首を掻かれて、そのまま口回りを指先がなぞる。寿音さんの掌で呼吸して、指の間から息を吐く。
顔を覆う開いた手に、僕は自ら顔をこすり付けてしまう。手を、欲してしまう。
……変だけど、いい
顔を触られるのが気持ちいい。掌を頬に添えると、それだけで安心感が得られる。
触れているのは手だけ、手だけなのに良いと感じられてしまう。
「…………————ァ」
声が出る。意志と反して出てしまう。
フェイスマッサージと言えるほどのものじゃない、片手間に煙草を吸いながら空いた手が僕の顔に置かれている。置いたついでに、顔のいろんな場所を触られている。
ただ、それだけ
でも、それがいい、気持ちがいい。
「……ぁ……ぁぅ」
「良い所、触られて落ち着くところ……いっぱい見つけてあげる。耳も、鼻も、唇も、いっぱい触ってあげる……いっぱい触って、良くしてあげる」
「ぁ、……ぁ、ぅぅ————」
唇をなぞる中指、顎先をくすぐる薬指、首をつつく小指。
額とこめかみを掻く中指と人差し指、耳の裏を強めに掻く親指。
触れられて、なぞられて、すこし掻かれて、ただそれだけの刺激が心地いい。
掌に甘えて顔が疼く、もっと触って欲しくて寿音さんの手に甘えてしまう。
「癖に、なりそう」
「なっちゃえ♡」
「……なる」
思い通り、思うがまま、僕はずっと寿音さんの手に掌握されてしまっている。それはもう、抗いがたいことに。嬉しいことに。
すごく、幸せなことに。
以上、長身デカパイ商店街エピソード、これにて幕となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回から新たなエピソード。予定しているプレイは生ハメ配信エッチや女性上位逆レイプごっこ等々、本筋ストーリーとして胸糞も用意
新しく始まるエピソードもエッチで甘々で面白く胸糞になりますように、ではまた次回のお話で。