【書籍化】ヤニ吸う寿音さんのお口が疼く~仕事を辞めたら長身デカパイヤニカスイケメンお姉さんに拾われて甘々セフレ生活が始まってしまったお話 作:37級犬築士
デカ女最高、長身彼女×低身長竿役は良い文明
痛い、全身が痛い。
案の定、筋肉痛で目が覚めた。寝返りを打とうとしただけで痛みが走った。
カチカチに固まった体の繊維が一本一本剥がれていく感覚。あぁ、たまらない
「った……ぁ、うぅ……つ、痛ッ」
お腹に力が入らなくて、起き上がるにもまるで下半身がマヒしたのかと思うぐらい力が入らなくて断念した。
すぐには起きれない。仕方なし筋肉痛だから、もう少し寝ようかな
「……ん?」
ぬくもりが一人分、いつも朝起きたら隣にいる人がいない。抱き着く相手がいないことに違和感を抱いてしまった。
てっきり添い寝してると思ったけども、右にも左にもいない。
こういう時は、わかっている。
上を見ろ
「お探しの女はあたしかにゃ?」
「……いた」
朝からニコチンを頭に注いで目を覚ます、愛すべき同居人様が上にいる。
……くしゅ
「ん……んぅ」
「おはよ……早起きだね、まだ6時だよ」
起きて早々頭を撫でる。首を撫でて、顔を撫でて、くしゃくしゃにされる。
撫でる手つきはネコか犬か、いやそれよりももっと小さな生き物を撫でる手付きかも。ハムスターとか、げっ歯類かな?
「チンチラ、とかかも」
「いいねチンチラ……名前が良いね、チンチ」
「それ以上はいけない」
起きた、起き上がってしまった。
全身がバキバキに痛いけど、僕はどうにか座りなおす。股の間に手を置いて、女の子座りになっているのは格好つかない。
お腹に力が入らないのだ。射精のしすぎで、腰も重い。
騎乗位って、負担がかかる行為なんです。
「おはよ、お嬢様」
「……ん」
女の子座りだからか可愛がられてしまった。見下ろすあなたにとって誰もがお嬢様だろうに
「嫌だった?」
「……ん」
互いに座っていれば、自然と視線に高低差が出来る。
斜めに見下ろす貴方の視線が嬉しくて、頂けるのが嬉しいから首を上げる。
……いい、かな
肩肘を立てて、壁にもたれて座っている。
ショーツに薄手のキャミソール。肩紐は片方が外れていて、その豊満な果実が零れてしまいそうだ。
朝から寿音さんの肌色に目が奪われる。
柔らかそうなお胸、お腹、ふともも
ふともも、太腿のムチッとした感触で顔が疼く。覚えているから、見るだけで感触が頬に走る。
「二度寝する?」
「……うん」
「じゃあ、おいで」
手招き、内腿の柔らかい場所を手でポンポン。
寿音さんが手招きする。
柔らかい所においで、と
「…………うん」
誘引灯に惹かれる虫の様に、のそりのそり僕が行く。
筋肉痛でバキバキの体、ぎこちないから距離がすごく遠く感じた。
「……ッ」
残り数十センチ、倒れるように飛び込んだ。軽いのか、体は片手で受け止められてしまった。
そして顔が太ももの柔らかい場所に着地。
撫でられる。
むちむち、ふわふわ、暖かい。
気持ちが良い。
「今日もいっぱい甘えんぼしよっか……いい子、いい子♡」
「……脳、溶けちゃう」
「脳細胞壊しちゃえ♡」
怖いことをおっしゃる。
〇
~AM.9:13~
朝食も食べた。一緒に皿洗いもして洗濯掃除の家事も済ませた。
仕事も無い。用事もない。
今日一日何をしようか、考える僕はスマホをだらだら弄っている。場所は、朝と同じ場所。
太腿を枕に、寿音さんの足の間に寝転がる。横になって、寿音さんの太腿に頬をこすり付けながらスマホでゲームをしていた。
子供の頃にはやっていたカードゲーム、今もずっと続いている大作だ。カードを集めないと出来ない遊びだけど、今はスマホで遊べるからいい時代だ。
年寄りみたいなことを言ってしまう。まあ、それだけ触れてこなかったからだろう。
「誘発持ってない……デッキ、もっと調整しないと」
「……ん、課金したいなら言ってね」
「まだ無課金で良いです……まだ」
「……いいのに」
寿音さんは僕のスマホに自分のカード番号諸々を覚えさせてるし、サブスクの動画も寿音さんの支払いになっている。
寿音さんのクレジットで課金しろと、この人は良く無い誘惑をしてくる。
良くない、堕落させてダメ人間にするつもりか
「理性は強く」
「そっか、偉いね」
「甘えてばっかじゃ、ダメですから」
「……鏡、見た方が良いね」
太腿を枕にしている姿を言っているのだろうが、それは問題ない。
問題ない、はず。うん、付き合ってる男女だからこれぐらい普通。
普通、のはず
「普通かにゃ?」
「普通です。普通に、足好きです。」
「……好き?」
「好きです」
「素直だ♡」
寿音さんは高身長でスタイル抜群。しかし出る所はしっかり出ている。胸はもちろん、下半身も程よくむちむちで、太腿は枕にするのにちょうどいい。
寿音さんの感触を覚えさせられたから、だからこれはもう仕方ない事。
柔らかい。暖かい。
「……だったら、おっぱいでいいじゃん」
「ナチュラルに心読まないで」
「わかりやすい凛が悪いんだよ……ねえ、おっぱいじゃなくていいの?」
ゆさゆさと、頭のすぐ上で揺らしている。寝間着と同じ薄いキャミソールの上からワイシャツに袖を通している寿音さん。
相変わらずブラは付けていない。
長くて大きなおっぱいがある。体を傾ければ顔を覆い隠してくるだろう。うん、それはすごく魅力的なことだ。
だけど、今日は
「えっちしたくなっちゃう」
「すればいいじゃん」
「……おしっこするとき、ちょっと尿道が痛かった」
「あら」
「あの、そこまで深刻じゃないです。まあでも、酷使したせいです」
「……消毒液でも塗る?」
「————ッ」
「ごめん、想像するだけでもシュンってなっちゃったか」
射精で酷使した僕は決めたのだ。今日はまったり体を休めると。
「休むなら……銭湯でも行く?」
「冗談を」
湯に入って疲れをほぐすなんてことは、まあ不可能だ。あの銭湯はえっちすぎる
行きたくないわけじゃないけど、うん、当分先で良い。
「今日はお家でまったりしたい」
「それでも寿音さんは構わないよ、でもここでずっと動けなくなるね……まあいいけど、膝枕好きだし」
「疲れたら言ってくださいね……足痺れさせちゃったら申し訳ないです」
「うん、それは無いかな。鍛えてるから寿音さん」
「……へぇ」
「見てる前ではしてないけど、寿音さん筋肉質なんだぜ。腹筋、割ろうとすればすぐにでも割れるし……まあ、ほどほどに鍛えてる。ダラダラに健康維持してるよん」
「……健康ですか」
「ここ十年は病とは無縁だね。健康だよ、超健康」
「健康な人は喫煙も飲酒もしないですよ」
「……ふふ、健康だから気にせず不健康が出来るんだよ」
「うん、そんな感じだとは思いました」
「凛も健康にしてあげる」
「……今日は」
「筋肉痛、ぐうたらしてるだけじゃ治らないよ」
「そうなんですか?」
「うん、軽めに運動するのがいいんだよ。散歩行く?無理ないペースでゆるゆるに運動するの。そうした方が回復も早いよ」
「……ですか」
首をかいかい、撫でながら言ってくる。
散歩、無理ないペースでか。うん、それぐらいなら動けそうだ。
それに、散歩というのも気に入った。
「散歩好き?」
「嫌いじゃないです……というか、さっきから撫で方」
「?」
「犬ですか」
「愛犬だよ。可愛がってあげる、いらない?」
「……くぅん」
首輪もリードもないけど、散歩に出掛けることにした。
窓辺からはいる日の光は良い感じに輝かしい。
今日は良い天気だ。こういう日には良いことが起こりそうだ。
まあ、たぶんエッチなイベントなんだろうけど
「ほら、着替えるからちょっとどいてね」
「くぅん」
「こら、小型犬……生足はまた後で」
「……ワン」
「良い子」
ノリでやってみる犬のふり。
飼い主の寿音さんと、その寿音さんに飼われている犬の僕。
ちょっと、良いかも。
……犬の餌でも食ってろッ
「!」
違う、やめろ。
思い出すな。今は、もう違う。もう、いないんだ。
「……凛?」
「ぁ」
心配そうに顔を覗く。あぁ、また心配させてしまった。
「ごめんなさい、今はその……嫌なこと、思い出して」
「……」
「あ、あれです……ふと急に昔の恥ずかしい記憶が出てきて、しまったりとか、あるあるかは知らないけど」
「…………」
「えっと、そろそろ出掛ける準備をしましょうか」
「……駄目」
……ガンッ!
「!」
音がした。強い音がした。
部屋の中じゃない。僕も寿音さんもなにも落としたり叩いたりしてない。
でも、音がした。強い音が。強く叩いた音だ。
また、今度は繰り返された。
静まる会話、命令された訳じゃないけども今は黙らないといけない。そう理解できた。
……ガンッ!ガンッ!!
「!」
寿音さんが僕を抱き締めた。抱え上げて、そしてその豊満な胸の中に僕の息が出る場所を完全に塞いでしまった。
苦しい。声が出せない。
「……大丈夫、静かに」
微かな声で耳元に溢す。
寿音さんに抱き締められながら、抱き締める寿音さんに僕も腕を回して抱きつく。
「――――ッ」
寿音さんは冷静に、そして暖かく僕をまもってくれた。
判断の早い人だ。そして、危機察知に敏感な人だ。
守るための抱擁、声を圧し殺せば大丈夫。そう教えてくれた。
今すべきことは、なにもしないこと。
……いる、いるんだ
誰がいる?誰が玄関を叩いている。
インターホンもせずに、どうしてノックから?決まっている、ノックなんてしなくても良い相手だと思われているからだ。
「――……ぁ」
ひきつる声、どうにか圧し殺す。でも、体は叫ぼうとしている。抗いがたいぐらいに、心は痛みを思い出してさけばずにはいられなくなっていた。
でも、もう大丈夫、大丈夫なんだ。叫ぶ必要もない。
僕は解放された。もう、もうあの人達に縛られることなんてない。
大丈夫なんだ。守ってくれているから。
……ガン、ガンガンッ
『凛!いるんでしょう!ここを開けなさいッ!!』
「……――――ッ」
大丈夫、大丈夫なんだ。
だから、だからッ
……なんで泣いているんだ、泣いちゃ駄目だ
「ぅ、うぅ…………ぁ、あああッ」
泣くな、叫んでしまう。
声を出すな。泣き叫ぶな。おねがいだ、止まってくれ。どうして、なんで止まらないッ!感情が止まらないッ
「凛、大丈夫だから」
嫌だ、嫌だ嫌だ
『声が、したね……あんた、凛!』
「凛、耳を貸しちゃ駄目ッ」
『凛!逃げられると思うんじゃないよ!!あんたは私たちの家族なんだ!!』
「聞いちゃ駄目、凛……耐えて」
塞ぐ耳。目と目とを見合わせて、寿音さんは僕を落ち着かせようとして来る。
でも、でも駄目なんです。ぼくは、その言葉の続きを知っている。
塞いでも無駄、もうすでにその呪いは入っている。
『逃げるつもりかい?そんなことは許さないよ凛!』
『家族の責任から逃げるんじゃないッ!?』
『お前ずっと私たち清藤の人間だ!!責任から目を背けるなッ!?』
主人公を甘やかして幸せにしたいと同時に辛いめにも会わせたい書き手のジレンマ。
エロなのにちょっとシリアス、でもこれもよりエロを楽しむために必要なんです。ご理解求む。
次回もお楽しみに