【書籍化】ヤニ吸う寿音さんのお口が疼く~仕事を辞めたら長身デカパイヤニカスイケメンお姉さんに拾われて甘々セフレ生活が始まってしまったお話 作:37級犬築士
目を開けたら窓辺から突き刺すような日の光、閃光弾を食らってしまったかのごとく悶えながら瞼を閉じた。
夜が明けてしまった。早く起きたのなら出来ることはして、何時でも仕事に行く準備をしないと
「……しご、仕事ッ……ぁ、はわぅ」
……ちゅ、じゅるぅ
「?」
起きようとした上体が再びベッドに倒れてしまった。
込めたはずの力が消えてしまった。何故か、それは視線をずらせばすぐに理解した。
「…………ン、おはほう、じゅるぅ……んふふ」
「ーーーーッ」
……ちゅる、じゅるる
剥き出しのチンポを指二本で挟むようにして、まるで煙草を吸う所作でちんぽを加えて吸っている女性の顔が覗く。目もあった、ほほえみかけて、丁寧に亀頭周辺を舐め回してきた。
寿音さんのフェラチオを見て、ようやく現状を再認識する。
「……ぁ……ぁぁ」
仕事なんてもうとっくに無くなっている。
それに、夜が明けたんじゃなくて単に日没だ。薄暗い時間帯には絶対にない朱色の光で気づけという話だけど、思えば夕日なんて久しく見ていなかったのだ。
まだ抜けきらない、正常な人間生活を取り戻さないと、前職の呪いは解け切らないのだろう。
「あの、寿音さん」
「……ん、ちゅぷ……ぁ、どうした、少年?」
フェラチオを中断、頬にぴたぴたと亀頭を当てながら訪ねる。一々顔が整っていて、キメ顔を向けられているみたいで落ち着かない。
「寿音さん、その……ずっと」
「?」
「ずっと、舐めていたんですか?」
「……うん、だって煙草無いし」
無いから、そんな理由で代替え行為にオーラルセックス、なんともイカれた理由だけど、今更突っ込んで何とやらだ。
「……気持ちよかったでしょ」
「それは、でも寝てたし」
「ぐっすり寝てたよ、君ちゃんと寝られてなかったでしょ」
「……そんなに」
「うん、子供みたいにくーくー寝てた。君の寝顔可愛かったよ、もうおっぱいあげたくなっちゃうぐらい、母乳出せるかなアタシ?」
「知りませんよ、というか……その……えっと、ありがとうございます」
「……いいのいいの、こっちがしたくてやったんだし」
「それは、そうかもですけど……でも、感謝したりない」
無償でエッチな行為をしてくれた。時計の針を見れば、過ぎた時間は三時間以上
きっと、休みなくずっと続けていたのだろう。陰嚢はしなびて、肉竿も半ば程度しか固くなっていない。
寝小便を漏らすように出し続けて、全部その口に受け止めてもらった。
「ありがとうございます、フェラチオ……すごく、よかった」
恥じらいながら、懸命に吐き出した。行為の名称を口にするのはとても恥ずかしいけど、伝えるべきだから伝えた。
寿音さんのフェラチオは最高だった。
「して欲しくなったら何時でも言ってよ。また、気持ち良くしてあげるから」
「は、はぃ……その時は、お願いします」
「素直だねぇ……ふふ」
余裕の笑み、こっちは羞恥で真っ赤な顔。
寿音さんを前にして気丈に振る舞うことは不可能かもしれない、そう悟ってしまう。
……恥ずかしいけど、熱いけど
…………マゾなのかの、自分
……この感覚、あんまり嫌じゃない
羞恥に悶える感覚、寿音さんから与えられたと思うと、不思議と嫌にはならない。
フェラチオをされたから、衝撃的な体験で自分が丸っと作り替えられたと言われても納得してしまうかもだ
寿音さんを見ている。探るような視線ではなく、惹かれてしまって、抗えなくて視線をおってしまう。奏でる声色に、耳を傾けて脳裏に深く刻みたい。
脱力したその笑みと煙草でしゃがれた低めの声
寿音さんを感じることで、心が落ち着いている、そんな自分がいるのだ。否定しようが無いほどに、素直に傾いた自分ができてしまった。
全幅の信頼、そんなものを僕は今この人に置いてしまっている。
そうでなければ説明がつかない状態が、今の自分に現れているのだ。
……もう、いいのかな
警戒心も、猜疑心も、全部どこかに仕舞いこんで、目の前の魅了に全部委ねてしまって。
仮に、これで美人局であったとしても、後悔することは無い気がする。
〇
……ブルル
「ーーーーッ」
温暖化が悩ましい昨今、昨年は同時期でもまだまだ夏服を着たままだったけど、今はもう日が暮れれば肌寒い。
羽織を着こみ、街を歩くと夜風が首をくすぐる。
寒い。首を引っ込めて向かい風の冷気に体を強ばらせてしまった。
そして、そんか震えが握られた手を繋いで寿音さんにばれてしまった
「……寒いね」
首を傾けて、見下ろす僕に微笑みかける。
「ひ、寿音さんは平気なんですか?」
「いや、寒いよ……冬、近いね」
「ですね、くしゅん」
「……もう少し、もうちょっとで着くから」
「は、はい……寿音さん」
取り出したハンカチで顔を拭われた。
ポケットにしまって、また手を繋ぐ。左手を曲げて、だらりと真っ直ぐ下ろした右手を掴む。
まるでバスのなかで手すりを掴んでいるみたいだ。
……身長、やっぱり大きい。部屋では猫背だったのかな
部屋で見たときよりも少しばかり差が開いてしまった。本来の身長の差に首がいたくなる。
だけど、それでも間近で見上げる整った顔立ちは目を背けたくないものがある。見ていたい、それほどに端正な顔立ちの、かっこいい長身女性だから。
……周りも同じだ、皆見てる
周囲の視線は自動的に集まる。
……綺麗
……有名人かも、モデルかな?
……隣の子は弟かな、まだ小さいし
……姉弟仲良く、良いご身分だねぇ
「……うぅ」
そして、そんな人に手を握られている。ヒソヒソ聞こえる言葉は致し方ない。あいつはいったいなんだという視線が特に多く突き刺さる。
夜風は寒いが視線は生暖かい、微妙な温度感だ。
「……信号、点滅しているから止まろっか」
「は、はい……」
視線を集めるのは仕方ない。だけど、自分までも向けられるのは、寿音さんのせいでもある。手を繋いでいるのは、やはりあからさますぎるのだ。
子ども扱いされても仕方ない対格差とはいえ、視線は何時だって寿音さんの胸の高さであるけども
「あの、寿音さん」
「?」
二人きりの羞恥とは違い、これは別ベクトルで恥ずかしい。
出来るだけ自然に、さりげなく手を離してみる。
……するっ
「おっと」
……キャッチ&むぎゅり
指と指が絡んだ。恋人の手繋ぎみたいに、離れない。
「逃げ場、無い」
「……?」
しかも無自覚にやっているようで
「……はぁ」
「なになに、なんでため息?」
「観念しただけです」
「なんのこと?」
「さあ、なんでですかね」
全部こっち都合の話。説明しても、恥ずかしい理由を懇切丁寧に話して得られるものなんて新たな羞恥だけだ。
「……それにしても、ほんと」
「?」
人混みの絶えない繁華街を行く。
家から出て、かれこれ一時間以上経過しているのだ。
「煙草、買いに行くだけだったはずでは」
「……?」
伝えるということは大事だ。決して億劫になってはいけない。
「煙草を買いに行こうよ、って言っただけですよね」
それが何故か小一時間かけて都市部の繁華街にまで移動だ。
「……お腹減ったから、ごはん食べに行っちゃおうかなって」
「それを先に伝えて欲しかったです」
どうりで道中のコンビニや自動販売機をスルーしたわけだ。
「……そっか、エスコートを受け入れてくれたとばかり」
「デートですか?デートのつもりだったんですか?」
その場合、僕が彼女的な立場になってる。不名誉な
「男女が一緒に外に出ればみんなデートさ。で、私の彼氏君よ……食べたい物を言いな、お姉さん彼女が奢ってあげよう」
「奢りは、僕だって……ぁ」
「?」
デート云々を指摘する言葉が詰まる。尻ポケットに手を突っ込んで、そのスカスカ具合に焦りの汗がだらりと湧いた。
……落として、いやそもそ
急いで準備して、スマホだけポケットにいれて、そして部屋を出たのだ。
自分で料金を払わずに電車に乗ったあたりから気付いておくべきだろうに、既に奢られているとは情けない。
「……」
アプリ決済は主義じゃないからと利用してなかった事が悔やまれる。
経済的に、現状全く力の無い自分。反して寿音さんは
「よし、着いた」
「……ッ」
歩き続けて、気付けばそこはビルの前。
立ち並ぶ看板にはいくつもの飲食店の名前が並ぶ。ただし、こちらは非武装
しかし、側に立つ者と書いてスタンドよろしく凄みを放つ寿音さんは圧倒的経済力を全身から醸していた。
「!」
「気にするな少年。お姉さんにまっかせさい……にょほ」
脱力した笑いを発する、ライダースが似合う長身のイケメン女子。わざとらしい変な笑い声を漏らす、その口元を隠すように真っ黒なキャッシュカードをちらり。
お口エッチまでしてくれる、そんな都合の良すぎる隣人お姉さんにまた一つ新たな情報が更新された。
……ブラックカードって、幾ら稼いだら手に入るんだっけ?
次回に続く
今回はここまで、美人でエッチで経済的にも頼れる女性に魅入られるご都合展開って良いよね。
感想、評価等いただけましたら幸い。モチベ上がって執筆が捗って、結果寿音さんのデカパイが爆長乳します。